本『読書する人だけがたどり着ける場所』
さくっと読めました。
本を深く読むことが重要ということを前提に、どのように読めば良いかをとにかく説明した本です。
・なぜ本を読むことが重要か
リベラルアーツが重要であることは、最近特に知られるようになってきましたが、本を読むことも教養をつけることであり、自分の専門外の本を読むべきと筆者は書きます。
例えば、遺伝子工学を学んでいる人は、その技術だけを知っていればいいのではなく、それを応用する先への倫理観が必要でしょう。専門が「遺伝子工学」でも、それを使う時には「倫理観」が必要になる。専門分野がなんであれ、この「倫理観」にあたるところあ教養です。
ちなみに・・・リベラルアーツの記事
・どんな読み方が良いか
著者は自分だったらどうかと考えながら読むことや、好きなところ3つを決めるつもりで読むこと、読んだ感想を言葉にして人に伝えることを勧めています。(このブログの元々の目的と同じ!)
・おすすめ
紹介されていた本は、たくさんあるのですが、最初の章のところだけ抜粋。
『方法序論』デカルト
『この人を見よ』ニーチェ
『饗宴』プラトン
『歴史とは何か』E・H・カー
『ファスト&スロー』ダニエル・カーネマン
読んだことのある本が紹介されていて嬉しい。他の本もこの記事を書いた後買います。難しそうなやつが並ぶ中、一つでも読んだことがあると心理的なハードルは少し下がる。別の章でホモ・デウスも紹介されてたし。
こうみると、大学1年生のこと教養として授業受けた気がするものもある。もったいないことしたなあ、もう一度大学に行きたいなあとよく思います。
後半は勢いよく読みました。
抜粋のみ載せます。
驚くべきことに驚けるのは、実は教養があるからです。知識豊富で教養豊かな人はもうあまり驚くことがないのではないかと思うかもしれませんが、逆なのですね。
これ!以前の記事で書いたこと。
知識の増え方について考えるとき、普通は10努力すれば10増える、20努力すれば20になると言うような正比例の頭をイメージするのではないでしょうか。しかし、私の感覚はそうではありません。…読書の場合も、最初の20冊30冊位は大した知識も増えていないし、読むのが大変な感じがすると思います。…ところが、ある所まで行くと突然どんどん知識が吸収できるような感覚が生まれます。知っていることが増えたので、新しい知識もスムーズに入ってくるようになるのです。
こないだ見た映画の、『花束みたいな恋をした』の麦くんみたい。そして私もそう。バランスを取るためにいろんな考え方に触れないといけないのに、ビジネス書ばっか読んでちゃダメだね。
私たちはアメリカ式の資本主義に慣れてしまっているので、「成功したい」という欲求を自然なように感じています。
とにかく良い本だったな。紹介されていた本、読み終わるまでにいくつかAmazonでポチってしまった。
おしまい。