みたら書く

本や映画の感想を書きます

キャリア棚卸し 出産前編

2022年は、昇格試験を受けたり、妊娠したり、初めての海外出張に行ったり、海外駐在の打診をもらったり、と色々な出来事があった。この一つ一つをきっかけに自分のキャリアに対する考え方がどんどん変わってきたので備忘録として残しておく。

今のキャリア観を残しておくことで、妊娠後の今めちゃくちゃ言われてる「産後考え方変わるからね」が本当なのか、自分がどれほどが変わるのか確かめたい。

 

●キャリアの軸ができた

今強く持っている想いは2つ。管理職になりたい。海外駐在したい。

 

今の会社に新卒入社した時から、管理職を目指したいとは思っていた。女性の管理職が増えたほうがいいと思っていたし、自分自身が管理職になれば発言権が増し、女性差別を減らせるかもと考えていたから。

2022年、昇格試験受験資格を得て、上司の打診もあり試験にチャレンジした。周りからは早すぎると言われたし、自信もなかったけれど、断る理由にはならなかった。結果は最終選考で落ちた。実力不足、実績不足、経験不足が理由。残念だったけれど、結果には納得しているし、指摘された点を改善していくだけだと今後の行動を明確にできた。その行動とは、本部レベルの目標・課題を理解して、組織横断でリーダーとして仕事を進めていき、誰もが認める目立つ実績を作り上げること。その行動をする中で、本部・部門のリーダーたちの視点を、求めるものを理解できるようになっていきたい。今はそれをやり遂げた経験・実績がないし、やれる実力がない。だから落選は妥当だ。

ただ、この試験を受けさせてもらえたことや、予備試験や本試験を受ける過程で指導してもらったり、応援してもらえたことは勉強になったし、なによりも今の会社は若い女性にもチャレンジできる場所なのだと感じられて嬉しかった。試験の前に「女の子だから今受かりやすいよ」なんて言われたりしたけど、そんなこというやつは大抵レベルが低くて視野に入れても仕方ないと思えるようになってきたし。分別のある、自分にとってその発言が損だとわかる若い賢い人はそんな失言しない。実際今下駄をはかせてもらえるタイミングだったとしても、これまで散々家庭のことは女性におんぶにだっこの高下駄を履いた男性と同じ土俵で戦うなら、結局そんなに有利にならないとも思っている。

 

この試験と並行して、海外出張に行かせてもらった。集まってきたのは、ヨーロッパ・アジア・北南米にある海外支店のメンバーたち。留学経験もない私には、海外に長くいることも、英語で話すことも大変だったけど、めちゃくちゃ刺激的だった。英語力の無さをカバーするためとにかくビビらず自分から周りに絡みに行き、笑顔で明るく楽しい人を演出した。日本から一緒に行ったメンバーがなかなか積極的にならず、おとなしくしているのを横目に、一生懸命やってたからか、女の子だったからか、女の先輩たちがすごく良くしてくれたのが嬉しかった。40代以上の技術系女性マネージャーというのは日本にいないから、新しいロールモデルも得られた。当たり前に女性技術者がたくさんいる安心感。夢見ていた桃源郷が本当にあったんだなという感じだった。

講師をしていた現地社員が冗談混じりに「こんなことも知らないの?」と言った時に、「知らないよ!だからここに来て学んでるんじゃない」とこたえていて、このセリフはいいな、覚えていようと思った。文化が違うのもあると思うけど、現地の仕事は属人化せずシステム化されていた。普段スキルフルなおじいちゃんたちと仕事してたから新鮮だし、これを日本でもやれるようにしたいなと思った。(思っただけかもしれない)

 

実は2022年の初めから英会話とTOEICの勉強をはじめていた。このまま日本にいても、ジェンダー的にも経済的にもやばいしな…と思ってのことだった。勉強し始めるとテンションが上がり、また夫から提案してもらって、上司に本社である海外研修に参加できないかと聞いたのが、この出張するチャンスを得るきっかけだった。夫にはいつも刺激をもらうし背中を押してもらっていてありがたい。仕事が忙しくなってきても、妊娠発覚後も(つわり中は無理だったけど)英語の勉強は続けている。ビジネスの現場で、普通に話せるレベルを目指してがんばっている。産後、生活のペースが見えてきたら中国語も勉強したいけど、どうなるかなあ。

 

研修から帰ってきて、海外部門の方と話すことが増え、自分自身の気持ちもより前向きになっていった。海外絡みの仕事がしたい、駐在なんかもありでは、なんて欲も出てきて、社内で情報収集したり。その頃、妊娠が発覚した。昇格試験に落ちたばかりなのに、それに集中するよう減らしてもらっていた仕事が徐々に戻ってきて、頑張らなきゃいけない時期だったのに気楽なもんだなと自分に対して思った。すぐつわりが始まった、というか発覚前に吐いてて、なんで?となっていた。

予定していた出張のいくつかは頑張って行ったけどどんどんしんどくなり、上司に妊娠のことを伝えて中止してもらった。ありがたいけど情けない。パソコンでやる仕事も気持ち悪くなって、頭も回らず気力も出ず全然さばけない。なんで役立たずなんだ、この無能が、そう思うなら言い訳せず頑張れよ、と自分の中で悶々として泣く。任されてもできないから仕事を受けられないけど、期待されないことに悲しくなってまた泣く。夫には理不尽に当たって怒って泣く。また初期は流産の可能性が低くないらしく、ずっと不安を抱えていた。みんな乗り越えてきたといっても自分にとっては自分の経験が全て、つらいもんはつらかった。

安定期に入る少し前に、駐在の打診があった。妊娠していることを伝えて話は立ち消えになった。チャンスを逃した、でも今年妊娠を望んだのは自分、でもせっかくここまで昇進や海外駐在といったキャリアアップの流れを作ってきたのにどうして今…とぐるぐる考えて泣いた。別に昔々から海外駐在を志向していたわけではないし、最近思うようになっただけでしょうと思われるかもしれないけど、だとしても目の前に来たチャンスを逃して悔しくないわけがない。

 

今は気持ちを整理して、実力の無い今行くよりも、復帰後実力をつけてからの方が最大限機会を活かせる、活躍できるだろうと思うようにしている。子供を連れて行けたら、子供に海外生活を経験させてあげることもできる。もし今妊娠せず駐在していたら、妊娠のタイミングを逃していたかもしれない。だから今、妊娠して、駐在の話が消えても仕方なかったのだと思うようにしている。今はただ、これでよかったのだと思い込む。そして今後その言葉を本物にするべく行動するだけ。

 

そもそも、日本がやばいとか、ちょっと海外出張行っただけでなぜ駐在まで考えるようになったのか整理する。

(1)会社がグローバル化してる

思いっきり保守なJTCだったけど、ここ数年でめきめきとM&Aやら海外投資やらして売上比率も従業員比率も変わってきている。今の会社で経営層を目指すなら、海外経験は必須だと思う。

技術に関しても、日本で革新的なことが起こる気がしないから、海外から導入していく方に傾いていくのではないかな。日本経済の成長とともに積み上げてきた過去の技術はたくさんあるから、それらはキチンと身に着け、外に持っていけるようにしつつ、これから生まれる新たな技術は海外発になる気がするので、それも吸収していきたい。

 

(2)日本経済の衰退、市場縮小

日本の経済発展とともに、私の勤め先は発展してきた。でもこの経済発展はもう頭打ち。内需が伸びないなら外の市場を取りに行くしかない。国内売上比率は下がっていくだろうし、そうすると日本本社にいて海外事業に関わる方が将来性があるように思う。これは今の勤め先だけじゃなく、内需に頼る日本企業全体に言えることかな…。日本もまだまだ、と言える分野も多いとは思うけれど、そうでなくなる産業も多いのだから、海外企業関係の仕事に関われるようになっておいた方が、景気も良くて面白いと思う。

 

(3)日本の家父長制

日本以外なら理想の暮らしができると夢想しているだけだけど、それを確かめる意味でも実際に海外で暮らしてみたい。

女性の管理職、役員、技術者が少なく、家事育児の負担は女性にかかり、痴漢といえば冤罪と言われ、きれいにして優しく笑顔でいて当然、別に無理して働かなくていいじゃないと軽視される環境がつらい。この環境で娘を産み育てるのは不安だから日本から出たい。

 

(4)子供に経験をあげたい

一つの環境しか知らずに育つよりも、どれだけ世界は広いのか、選択肢があるのかを若くから知っていた方がいいと思っている。私自身が大学に行かせてもらえてたくさんの人に出会えて、東京に出てきてさらに視界が広くなってと大人になるほど息がしやすくなっていっている。海外で多様な人たちの中で暮らせば、縛られなくてもいいのだと気付けると思う。まあ子供の年齢にもよるけど。

 

そして改めて、なんで管理職を目指したいのかも整理しておく。根本はただの野心なんだけど、それだとエネルギーが続かない気がする。何者になりたいかではなくて、地位を手に入れて何がしたいか。

(1)女性管理職を増やす、後輩の道

いつもいつも感じる、女性の先輩たちが作ってくれた道があるから、私は今こうしていられるのだということ。男性と同じ職種で採用され、寿退社はしないでいいし、管理職も目指せるし、産休を取れて、保育園の数はかなり充実してきているし・・・。私が管理職になることで、今の会社でもっと女性の道を広げたい。

 

(2)組織作りがしたい

会社で発言権をもって人を動かしていくのに、職位は必要だ。この数年間でも、どんどん組織体制は変わってきている。世の中の動きと連動しているのだろうけれど、マーケティングとかデジタルとか、本業を拡大するための部隊ができてきたり、本業も市場別になってみたり技能別になってみたり。上位者の思惑によって変わる組織を、自分が作る側になりたい。自分のやりたいことを実現するための組織作りは楽しそう。

 

(3)技術×営業を突き詰めたい

担当者として技術を身につけても、営業活動しても、スケールが小さくなったり上位者が動いてくれなかったりする。動かせないのは自分の担当者としての力不足なのだけど…

 

ここまで書いてみたけど、やっぱり管理職になって何がしたい?が薄すぎる。だから落ちるんだなと再認識…ふわっとした夢じゃなく具体的な将来像を描くのが課題だな…。

 

2025年に昇格試験合格、2030年までに第二子、2035年までに海外駐在が達成できたらいいなあ。日々の仕事で成果を出しつつ、チャンスを掴みに行きつつ、スキルアップしてチャンスを最大限活かせる準備をする。がんばろう。

 

おしまい。

2021年振り返り

ぼんやりした1年だったような、いろんなことに挑戦した1年だったような。

具体的な成果を出したわけではないのですが、マイペースに楽しく過ごせた年だったように思います。

 

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○1月~3月

●お仕事

2020年度の第4四半期。迷走していた気がする。

今も継続して取り組んでいる契約型の商品の拡販がミッションだったんだけれど、どんな売り方をするかなにも整備されていなかったので、その整備するところからやらなきゃいけなかった。わけわからん~と思っている間に大先輩が色々決めていっていて、なんのこっちゃと会議を聞いていました。

拡販のために、数十の装置の3~4年分のデータ解析をしなきゃいけなくて、Excelを調べながらいじるスキルがちょっと身についた気がしました。(しかし最近、手作業で関数組んでやっていたことがピボットテーブルとかマクロ、クエリとかでできたと知りショックを受けている。)

 

●プライベート

この宣言でも書きましたが、フェミニズムを勉強しながら、何か自分でもやれることはないかと模索し始めた時期でした。

 

そもそものきっかけは、Twitterで見つけたこの投稿。

***

 

内閣府の、男女共同参画に関するプロジェクトに取り組まれている方の投稿でした。見てすぐDMを送りました。そこからイベントに参加したり、直接この方に私のやりたいこと・関心があることを聞いてもらったり(今考えたらめちゃくちゃ贅沢…)してました。

 

ぼんやり考えたことを休日にパワポにまとめてたけど、いまいちまとまらなかったのが辛かった。この頃のパワポを見ると、ビジネスっぽい思考が強いのがわかる。なんか女性向けの情報提供で、検索サイト作って広告費で稼ぐビジネスモデルでいこうとしてたんですが、浅はかだったなあと思う。

 

それ以外に、両親に会うために何度か実家に戻ったり(結構メンタルぶれてた)、資産運用エキスポに行ってFPさんに家計診断してもらったり、箱根旅行したり、危険物乙四を取ったりと色々してました。(乙四持ってるとガソリンスタンドで働けるよ。)

 

○4~6月

●お仕事

2020年度のミッションの継続。でもいつの間にやら拡販のメイン担当みたいになっていて、まだ決まっていないことがたくさんある中、(決まっていないところに気づいていないまま)拡販のための客先選定をスタート。

このとりあえずの見切り発車は結果的には良かったように思います。選定の結果、見込みより大幅に売り先がないことがわかって、方向転換しなきゃいけなくなりました。つらかった。普通市場調査って商品作るタイミングでやるでしょ・・・できあがってから移管された後になって市場調査してねってなんなん・・・とクサクサしてる時期は結構あった。

 

今振り返れば、ああすればよかったなと思うことはたくさんあるのだけれど、当時はなにもわからず一回決めたルールに囚われて杓子定規になっていたり(本当は変えてよかった、というか変える提言をすべきだった。ただどう変えたいかもわからなかった。)、売れないよこんなの!とすねたりしてました。

どうやってやるかを一回決めたらそれに固執してしまっていて、目的を見失っていたのでした。とにかく売るという目的の達成のために、商品のパッケージを変えたらどうかって考えなきゃいけなかったし、こんなパッケージならこんな市場に売れるって社内に提案したり説得しなきゃいけなかった。反省です。

 

ただ、並行してやっていた1号機がじわじわ進められていて、そこだけは救われた。

 

●プライベート

フェミニズム関係の団体には入らずモソモソと取り組みを続けていたところ(壁打ちっていうやつ?案を練っては話を聞いてもらっていた)、先述のDMの方に市民団体を立ち上げたばかりの方を紹介してもらう。イベントをやるということだったので何度か参加させてもらううちに、メンバーに加入することになりました。

今年できたばかりの団体だったのだけれど、デザインとかアートとか、縁遠い場所にいる人たちと出会うことができてかなりラッキーだったなと思う。考え方が全然違ってめっちゃ刺激をもらっています。アートというものを知らないのだけれど、実験とかやってみるとか、なんでもいいから思考を形にして表現していくことって、そのすべてがアート的なのかも?と考えるようになったりしました。話していくことで気づくことがあったり、本を読んだり独りよがりになるより圧倒的に視界が開けて心地よい。

 

○7~9月

●お仕事

方向転換がうまくいかずにクサクサ。しかも周りもテンション下がってきてしまって(完全に私の失敗。)、ちょっと離れた部署ではその商品の核になる技術に対するネガキャンがなされていたりとかなり落ち込む。正直ちょっと逃げてしまっていました。

ただ、確かこのころ、「売れない商品を売るのが営業だ」とか(※粗悪品を売るという意味じゃない)、「勝ち戦なら誰だってやる、でもわからないものを売ろうとするのは苦しいから皆逃げちゃう」とか、良い言葉を先輩・上司からもらっていました。

ありがたいんだけど、私は言ってることはわかるけど実践する方法がわかんないよ~と苦しんでました。

 

ただ、並行してやっていた1号機はちょこちょこと揉め事がありながらも、何とかいい感じにまとまっていきました。それは嬉しい。

 

●プライベート

この時期ビジコンに出ました。先述の女性向け検索サイトの案で、1次だけ受かったけど、すぐ次で落選。

ただ、落ちてもセミナーは受けられて、2回くらい受けたけどフェードアウトしてしまい反省しました。(このころ並行して参加してた市民団体の方に気持ちが移っていた…という言い訳。)

東京発・世界を変える起業家とビジネスを輩出するスタートアップコンテスト | TOKYO STARTUP GATEWAY 2021

「女性の選択肢を増やしたい」というテーマで400字書いてエントリーしたよ。2月〜6月の間に考えていたことを、ビジネスの形で実現できないかと考えていました。

ビジコンでもその前の壁打ち(?)でも学んだことは共通していて、「まず、今考えているものを何人かに見せてみて意見をもらえ」「誰の、何の課題を、なぜ自分が解決しようとするのか考えて」ということ。難しい~と泣き言を言って挫折した。

 

並行してやっていたのはジェンダー平等を考える市民団体と、一部メンバーが重複する選択的夫婦別姓制度の導入を求める陳情アクションでの活動です。

どちらも今もずっと継続中。イベントのお手伝いをしたり、ワークショップを企画したりしています。

 

それからILADYというJOICEPがやっている活動のピア・アクティビストというのになりました。SRHRについて勉強したり、イベント企画したりしています。

結構衝撃的なデータとかもあるので、ぜひホームページ見てみてください。性に関する知識のなさとか、誤解とか、いろいろあってつらくなる・・・。

 

あとは簿記3級と、エネルギー管理士という資格を取りました。これで工場勤務もできます。(しませんが。)エネ管は結構重く2年かかって疲れちゃったので、これが終わってから今年の資格取得は一気にペースダウンしました。

 

 

○10~12月

●お仕事

方向転換する先がようやく見えてきた。まだ厳しいけど。不慣れな電気・制御系の勉強もちょっとだけやったり、模索しながらやっています。1年がかりでやったんだなあとしみじみ・・・。今売れてる良い商品だって、最初はボロカス言われて全然売れなかったんだという話を聞いて元気を出したりしています。

でも割と吹っ切れて腹をくくれたので、あとはやるだけ。あと3か月、2021年度中にがんばります。

 

●プライベート

10月31日の衆議院選挙の時期には、市民団体の活動のなかで、ジェンダー平等を実現するための第一歩として、選挙に行こうという呼びかけをやりました。

最近まで知らなかった人たちと、こんなふうにしたらどうかな?とアイデアを出して実現していくのが面白いなあと感じてます。この年でやっと政治に関心を持つようになって、開票速報が楽しく感じられたのも、なんだか大人になった気がしてよかった。

なんで市民活動に時間を割くのかはこちらに。

 

 

○1年を振り返って

仕事でもプライベートでも、学ぶことはたくさんあったし、考え方やスタンスが見えてきたことが嬉しかったです。

 

●お仕事

具体的な○○社の案件で○○円受注した!という成果はないのだけど、なにがなんでも自分がこの仕事を完遂するんだという気持ちを持てたことが成長だと思う。

 

ただ、仕事がうまくいかない時期が続いてしまって「やりたいこと」ってなんだろう?と迷走していました。

Utsuさんという人の「人生の目的論」を読んで、ノートにぐちゃぐちゃと書き出してみたり、とりあえず転職活動の準備として職務経歴書書いてみたりしていたけど、結果なにもまとまりませんでした。転職活動では現職に満足していることがわかっただけ。

 

しかし、ラッキーなことに、仕事をするなかで答えのかけらみたいなものが見えてきました。

・今の私には、どんな環境でどんなふうに過ごしたいかはある。

・ただ、純粋に心から湧き出るやりたいことなんてものはない。

・役割・ミッションは降りてくるけど、実現する腹を決めれば、どんな方法でやるかは自分で考えられる。腹を決めるとこさえできれば、方法を探してもがく中で協力者は見つけられる(というか見つかるまでやるエネルギーを持ち続けられる。これはビジコンで言われたこととも通じる。)

・やりたいこと=実現したいことであると考えるなら、腹をくくることこそ、やりたいことを見つけるということ。何が何でも実現してやるぞと思えるというのは、それをやりたいってことだと思った。たとえ思い込みであっても。

 

「しごとだからやる」は作業だったらあり得るけど、創意工夫することはやりたいことなんじゃないかなあ(これをやりがいだと言ってしまうのは嫌だ)。こうしたらできるんじゃないかな、試してみよう、という行動をするのは、それがやりたいことだからなんじゃないでしょうか。

 

ここで漫画『サプリ』の名言を。そりゃそうなんですよね、やりたいことはお金払ってやるか趣味でしかないはずなので・・・

そもそも自分のやりたい事があらかじめ社会に職業として用意されてるわけないと思いますが?

 

 

今の上司はたくさんの言葉をくれるので、感謝しています。

部下から意見(文句、愚痴もたくさん混じる)を言ってもらえる関係性を作れる先輩はすごいと思う。私が不躾なだけかもしれないけど。

 

Amazon.co.jp: 人生の目的論: トップ内定を勝ち取る就活論 eBook : 宇都宮隆二(Utsuさん): 本

新書877自己実現という罠 (平凡社新書) | 博明, 榎本 |本 | 通販 | Amazon

 

●プライベート

意外といろいろやっていて、それなり(満足感ありの意)だったけど、それなり(たいしたことないの意)だったなという感じ。

フェミニズムジェンダー関連のことは、本やネットの知識だけでなく、人と会話して自分で考えていく経験を通して学んでいけて、この形でもうちょっと勉強していこうと思います。次いでに政治にもつながっていって、興味の幅が自然と広がったのもよかった。

ビジネスにつなげることは諦めてないけど、フェムテックもちょっときな臭く感じる玉石混合の状態で、私になにがどうできるかなあと2022年は模索していこうと思います。

 

 

 

そして本当のプライベートというか、人間関係が、実は一番大きな変化があったところで、夫婦や家族の在り方についてすごく考えた一年でした。

 

実家の関係性が大きく変わったり、甥が生まれたり、なんか家族再編という感じで結構混乱してしまってました。年々親を客観的に見てしまうようになって、悲しくなったり怒りがわいてきたり、同情したり、認めてほしかったなあと切なくなったり・・・。私自身がもうちょっと余裕を持って、優しくなれたらいいのですが、もう少し時間がいるなと思ってます。

 

夫とは結婚1年目ということで、もめたり楽しかったり色々ありましたが、一番心が揺れたのは、今まで自分が甘やかされていたことに気づかされたことでした。そして、どれほど自分のことだけを考えて生きてきたかにも気づかされて、泣いちゃうほどでした。

もともと夫は付き合う前にも私を叱ってくれて、それがショックでもあり嬉しくもあったのだけれど、結婚後はもっとはっきり叱られる場面があって、ショックが大きかった。

私の周りにいてくれる人は、私のポンコツ具合に寛容で(というか、諦めて最初から期待していない)、ぬくぬくと甘えて調子に乗ってきていたのだなあと今さら気づきました。それはそれで幸せなことで、本当皆に感謝。

でも誰かと共同生活するにはさすがにしっかりしなきゃいけなくて、頑張るんですがうまくいかず四苦八苦しています。これ本当にもうちょっとがんばらなきゃいけない。

 

義理の家族の存在にもかなり衝撃を受けました。人を思いやるとか、ご先祖様に感謝とか、言葉にすると陳腐ですが、どうしてその価値観を大切にしているのかという話を聞くと、エゴにまみれた私には届きそうにもない境地だなと思うし、取ってつけたような表層的な行動じゃだめだなと悲しくなってしまうほどでした。(年の功、というのもあるのかもしれないけど・・・あとは献身が美しいという世代なのかも・・・?)

 

どうしても自己中心的な私には、思いやりを持つことは、搾取されに行くことに見えてしまって怖く感じてしまいます(この歪みは家庭環境と学生時代の経験が土台になっていると確信している)。

だからなおさら夫と義理の家族の価値観が衝撃的で、あぁそっか、搾取されない安心感の中でなら、献身的であることは純粋に自分の喜びになるんだなと気付いて驚いたんでした。

※この文章を書きながら泣いてしまった。悲しい。

 

夫と過ごす1年で、搾取する/される、勝ち負け、損得、そんな考え方をビジネス以外で持ち込むのをやめにしたいなと心底感じました。そんな考えをする自分をなんて浅ましいんだろうと気付いて、直視するのはかなりしんどいけど、変わっていきたいと思う。

 

 

 

 

 

最後に、ブログはほっぱらかしだったなと思ったんだけど、今見てみると意外と投稿してました。来年もこのくらいのペースで自分のやりたいときに更新するスタイルで行こうと思います。

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月別アーカイブ

 

 

なんかいろいろ書いたら長くなったけど、とにかく来年も楽しく健康にがんばります。

 

おしまい。

「フェミニズムズ」金沢21世紀美術館特別展-多様な視点で

 

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公開前から気になっていた「フェミニズムズ」展!

公開初日の10/16に行きました。(それに合わせてふらふらと一人金沢旅も。)

同時開催の展示「ぎこちない会話への対応策−第三波フェミニズムの視点で」とあわせて観覧したのですが、方向性の異なる企画だったようでした。

 

当日朝ふらふら美術館を見て回って、ふむこれは面白い、わからん、キモチワルイ等感じていたのですが、アーティスト本人たちの講演があるらしいとポスターを見て気づく。

内輪向けかな、メディアの人向けかなと思いながらダメ元で受付していた方に聞くと、昼からの講演なら参加できますよーと言われる。ラッキー!と思いながら申し込みました。なんでも言うてみるもんですね。

 

あとから探すとホームページにも載ってた。

 

私が聞いたのはクロストークの2回目、遠藤麻衣さん、百瀬文さん、森栄喜さんの3名とキュレーターの高橋律子さんの回。

 

あとは講演会の時のメモを貼っておきます。

 https://www.kanazawa21.jp/tmpImages/videoFiles/file-62-512-file.pdf

 

高橋律子さん

・この企画をやることに美術館として緊張した

・図鑑のようにキュレーションするメリットデメリットどちらもある

・ピンク展でも面白いのでは?という考えもあった(女児のピンクと生産業のピンクを掘り下げるとか)

 

百瀬さん

・隣人とともにある方法のひとつがフェミニズムでは当たり前にあると感じている

 

遠藤まいさん

・(まずフェミニズムズのいう)タイトルが大きいなという印象

フェミニスト90年代の田嶋さんとかのイメージに対して 抵抗感があったが、それを解体したいと葛藤した。

フェミニズムにはいいイメージがあった

 

栄喜さん

・まず、作品がアーティストの手を離れたら文脈はコントロールできないと思っている

・個人的な思いから出発している作品が、フェミニズムズにつながってびっくり

・個人の対話や、思い・考えを小さいまま伝えること、結論を見つけていく過程自体が何かを変えていく可能性を持っていると考えている

 

作品紹介

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遠藤麻衣 × 百瀬文 Love Condition 

粘土を捏ねながら、対話する二人の映像作品

 

百瀬文さん

言葉でどう現状を語りうるか?

結論に辿り着くためではなく積み重ねる過程そのものが作品。

いろんな性器を粘土で作った。粘土をこねることで言葉がでてきたり、言葉のために粘土で表したり、繰り返した。頭の中をマッサージする感じ。

 

対話で生まれる、一人で思いつかない可能性がある。どうやってそれを生みだすか?

おしゃべりだけではなくて、間に物体が、粘土があって、色んな形になると私たちも触発される。

 

性器の機能は生殖のためだけではない。

相手の言葉を否定してはいけないというルールを設定すると頭を使う、それが粘土いじりにうつっていく。

 

粘土で理想の性器を作ろうとした理由は、性に対して言葉が少ないと思っていたから。

恋愛の最後はセックスなのか?

一般的な単線的なステップしかなく、他人の性行為は聞かなかった。貧相なかんじがする。

体の接触の貧相さを言葉にしてみたら、陳腐で、他の形をみつけたくてこの作品を作った。

 対話自体がセックスみたい。 

映像を手と粘土だけにしたのは作家を見ないで済むようにするため。人の顔って社会性を持ってる場所だから不要な刺激を受けてしまう。

 

遠藤さん

 この作品よりも前に結婚式を演劇祭でやろうとしたことがある。

結婚して2年で見えてくる結婚の意味があった。苗字戻したいとか、国の制度で保障されているが、不自由のあるものと思いはじめた。そこで結婚式をするまえに結婚のルールを話し合い、契約書をつくった。(アイ・アム・ノット・フェミニスト!という映像作品)

sheishere.jp

 

家族や親密な関係性が、社会の制度と離れている。

結婚している人と、結婚できない人とでは前提が違う。(日本では同性愛者の婚姻は認められていないため。)結婚についての作品を作りたかった。

 

結婚してる?って聞かれる時、何を聞かれているんだろうか。

結婚って何を指してるのかな?

届は出してないけど婚姻契約書は作っている、というだけという実践。

 

百瀬さん

父親は国力に加担するシステムへの反抗として、婚姻届を出さなかった。

個人間の契約と、国家との約束は違うが・・・。

制度を使う人は国家に承認になってもらいたいのだろうか。国家への従属?

他社から認めて欲しい、主体性を失いたいのだろうか?

 

森さん

奥さんと呼ばれたりラベリングされることの心地よさ、演じられる喜びはあるんじゃないか?

 

遠藤さん

婚姻制度のメリット、保証されたものがあるが、そこで補えないものをピックアップして、契約書を使って遊べたらいいなと思った。

 

ロマンティックラブイデオロギーから出発していないから自由だ。

※ロマンティックイデオロギーとは?↓

今、学生が論文のテーマに選ぶ「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」とは。|小島 雄一郎

 

本来ゆるい繋がりの方が本質なのではないかと考えた。ロマンティックラブイデオロギーを破壊したい。

フィクションとしてロマンティックラブイデオロギーは好きだが、自身が抑圧を受けるのは嫌。

わざわざ国に登録しなくていいのでは?望めば承認される人(遠藤さん・異性愛者)と、依然として承認してもらえない同性愛者(森さん)、破綻している二人で契約を作った。

全体が違ってたというのはただ話の中で気づき積み重ねていく。

 

兵庫県明石市には婚姻届、家族届け、などいろいろ名前を選べるようにった制度がある。自由に選んでいいというのは、奥さんと呼ばれて心地いいなと思うのとは逆で、厳密に自分たちの関係を自分たちで考えなければいけないので悩ましい…とここで従属したい欲望がでてくる。

 

リレーションシップアナーキーという、個々の関係性に名前をつけない思想がある。

名前をつけると序列が生まれる、名前がなければ序列は生まれない。

二人で、名付けたらそれでいいのに、さらに届けをだして承認してもらう必要があるのか?

承認する人の責任の重さをケアするためのハッピーのお裾分けって誓約書に入れている。

 

森さん

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栄喜_Family Regained

www.huffingtonpost.jp

(作品について)家族の中にいる違和感、ぎこちなさを撮影している。

現実にない世界線、自分にとってまだあり得ないので赤くしている、家族は血液のご縁。

 

百瀬さん

子供や介護のイメージがあったが、作品Love Conditionがケアなのは何故?

ケアはするされる、と想定されていない、相互やセルフケアのものとして使っている言葉。

 

前提にしちゃってること、相手は違うかも、確認し合うことが相手をケアして自分もケアされるエッセンスになる気がする。

安心して話せるか大事。

 

アーティストが自分のアイデンティティを扱うことが増えてるが、作品でセクシャリティを扱っても、言語的に本人にはっきり聞くのは問題だ。

はっきりさせずにどう表現するかのために作品を作っているのだから。

はっきりも立場の固定をしないこと、曖昧なままがケア、都度流動的に相手をいたわれると思う。

 

高橋さん

そもそも展覧会企画のきっかけはジェンダーサブカルチャーに関心があったこと。

女の子であることが楽しい、かわいいと思っていたものが、この構造自体を支持してきたことなのでは?と思い始めた。

女性ではなくフェミニズムの方が広く対立分断がなくできるのでは。美術館としても、最近の社会的なジェンダーへの注目を気にしていたが、積極的ではなかった。

=============メモはここまで=============

 

○感想

 

同時開催の別の展示(「ぎこちない会話への対応策−第三波フェミニズムの視点で」)のキュレーター兼写真家の長島有里枝さんが客席にいて、方向性が違ったということの議論を交わしていてバチバチで緊張しました。

 

アーティストって実践者だな~と視点が広がった展示会でした。

本を読んで色々考えたり、Twitterでみんなの意見を眺めるのもいいけど、こういう表現者たちの作品を通して考えることも、定期的にやってこうと思いました。

 

おしまい。

 

 

○関連

begin2019.hatenablog.com

フェムテックジャパン2021 行ってきたよ!

 

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入口

行ってきました!フェムテックジャパン!

フェムテックジャパン2021/フェムケアジャパン2021|femtech-japan

 

最近話題のフェムテック。良い流れだなと感じつつ、玉石混合なのでは?とか、変に流行に乗って金儲けしてやろうなんて会社がいるのでは?と訝しがっているところです。そこでこのイベントがあったので、参加してみました。

フェムテックとは?市場規模は5兆円!サービス事例や起業時のポイントを解説 - スモビバ!

 

会場が表参道だったのですが、まず会場周りの都会感に圧倒され、入口で「名刺ありますか?」と聞かれテンパり、萎縮しながら入りました。なんで名刺・・・?と聞いてみるとメディアや企業関係者が多いらしい、なるほど。

ビビりながら入ったのですが、出店してる方々と話してみると、皆さん熱があって緊張も段々ほぐれていきました。こういうのに一人で参加する人ってあんまいないのかな・・・

 

今回私がこれに参加した目的はこちら。

・ナプキン以外の生理グッズ知りたい!

・フェムテックはジェンダー問題と密接なテーマ。興味のある話が聞けるかも!

・iroha以外のセルフプレジャーアイテムを知りたい!

※irohaは株式会社TENGAのやってるブランド

・リケジョ(笑)として女性×テクノロジーのフェムテックは、それ自体が関心あるテーマ!

 

実際聞いてみて関心のあったブースがこちら。

 

 

【Hogara】吸水ショーツ

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Hogara_吸水ショーツ

吸水ショーツは、最近いろんなブランドから出てますね。私が去年買ったブランドも出店していました。

 

お話を聞いたのは「Hogara」というブランド。

「Hogara」オーガニックコットン吸水ショーツ

繊維商社の女性社員が立ち上げたそうです。すごい・・・!

 

触ってみると、薄くてゴワゴワした感じがなくて、使い心地良さそうでした。繊維自体に吸水性があるものと、普通の繊維に吸水加工をしたものとがあるそうです。加工したものは、洗っていくうちに機能が低下していくので、繊維自体に吸水性があるものの方がおすすめとのこと。

 

【READY  BOX】はじめての生理準備BOX

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READY BOX_生理準備キット

ナプキンやタンポンなどの生理グッズ、「そもそも生理って?」がまとめてある冊子、性教育サイトの案内等がまとまったボックスを販売していて、5個買われたら1個シングルマザー家庭に寄付するという素敵なプロジェクト!もうしばらくしたら社団法人化するそうです。

 

いろんなメーカーのものが詰まっていて、よくこんなたくさんのメーカーの協力が仰げたな〜と感動しました。素晴らしい取り組みだ・・・。最近気になるセイシルの案内もありました。

セイシル 知ろう、話そう、性のモヤモヤ

 

ポップなデザインで可愛いし、大人でも学び直しに使えると思います。(大人でも生理について知らないことは多いはず・・・。)

 

【カノアクルー】装着式人工乳房

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カノアクルー_装着式人工乳房

正直このイベントに来るまで考えたこともなかった、乳がんになった「後」のこと。

乳房を切除した後、温泉に行きたいとか、夏は薄着したいという方に向けて始めたサービスだそうで、その人に合わせて形を作ったり、肌の色に合わせたりするものらしい。ヌーブラみたいなもので、接着剤なしで装着できるとのこと。

そういう悩みがあることすら知らなかったので、もうなんか、目から鱗という感じ。

 

これを作ってるところは、関西にはあるけど関東には無かったらしい。でも、体に合わせて作るには、サロンでカウンセリングがいるでしょうということで、最近女性3人で起業したらしい。なんて素晴らしい取り組み・・・。

株式会社カノアクルー

 

【#みんなの生理】署名活動「公共トイレに生理用品を」 

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#みんなの生理_署名活動

以前Twitterで賛同していた署名活動のブースもありました。皆様もぜひ!

 

 

【piam】復職支援アプリ

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piam_復職支援

子育てと仕事の両立を目指していても、諦めて退職しちゃう人は多いそうです。(しかも結構高学歴の方とかでもそうなんですよ・・・とブースにいた方が教えてくれました。)そんな方を支援するため新しく作られた無料アプリ。これもいい取り組み。

 

将来的には企業の福利厚生とかにも使ってもらえるよう展開していくそうです。なんか株式会社ワーク・ライフバランスのarmoというサービスに似てる感じ。・・・と思って後から調べると、ワークシフト研究所という会社がやってるサービスでした。めっちゃ競合っぽい。

私には子供はいないけど、妊娠したり出産したりすると、会社とのつながりがなくなって不安になるものなんだろうな。こういうアプリが支えになる日が来るんだろうか・・・!

 

継続就業・両立・キャリア支援 | Piam. Project I am. 私らしい子育て、私らしいキャリア | Minato City

 

【相模ゴム工業】妊活グッズ

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相模ゴム工業_妊活グッズ

このブースに行った時、最初どの会社なのか気づかず、そこにいたお姉さんとお話ししてから「サガミだったのか!」と気づきました。避妊だけではなく妊活もか〜さすが〜。

お話ししてくれたのが熱のある方で、「実は創業者が女性なんです!今から80年以上前に避妊具を取り扱おうとしたのすごくないですか?」とか、「妊活は女性がするものというイメージがあるけれど、この商品は二人で始めるというのがいいところと思ってます」とか、良いお話が聞けた。めちゃ興味を持てて、後日会社を調べたほどです。

応援します妊活行動 | 妊活 | 相模ゴム工業株式会社

 

【WOMB  LABO】月経カップ・セルフプレジャー

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WOMB LABO_月経カップなど

ShellyさんのYouTubeでも紹介されていた月経カップが置いてありました。意外と小さくて、これなら使えるかも・・・!と思えました。

 

セルフプレジャーグッズも色々な種類があって面白かった。そしてどれもおしゃれな見た目。やり手っぽいお姉さんに、irohaって競合としてかなり強いのでは?と聞くと、「売り方」を変えているんだと教えてくれました。

ドンキに売っていてもなかなか買いにくいだろうけど、伊勢丹に出店したりして、女性の手に取りやすくする、恥ずかしいものではない、女性のためのもの、いうブランディングをしているということでした。最後に名刺をいただきましたが、戦略室ということで納得。性にまつわるものって、扱い方が難しそうですが、おしゃれとかセラピーとかで上手にラッピングしてるんだね〜。

 

WOMB LABO ONLINE STORE(ウームラボ オンラインストア)

やってる会社はサンルイ・インターナッショナルさん。植物セラピーとかやってる会社だそう・・・縁遠くてどんなものかわからない・・・。

 

 

これ以外にも、更年期の方向けサプリメントとか、妊活に効くザクロジュース?とか、授乳するときに体が見えないブラウス、痛くない乳がん検査等、面白い展示がたくさんありました。

 

今まで考えたこともない視点で作られた商品・サービスにたくさん出会えて楽しかったし、やっぱり独りよがりに「こういう人はこんなことで悩んでるのでは?なんで解決策がないんだ?」って妄想するだけではなく、実際にこういう商品を見て、作った人の話を聞いていかないとなと反省しました。

 

ただ、なんか…BtoCは詳しくないのですが、マネタイズどうなってるんだ?って思うものもありました。始めたばかりのサービスとか、競合がすでにいるようなものって難しいんだろうなあと勝手に考えちゃった。やってみて撤退というのも結構あるのかなとか・・・。

あとはまじで志高い感じのブースと、流行に乗っかってるっぽいブースと、セラピー・サロン系と色々あって、「フェムテック」を世間がどうみているかのの雰囲気が一気に味わえました。個人的にはもっとウェアラブル端末で基礎体温を測って、生理周期とマッチさせ、適正な運動を提案する、とかそういう系の話も聞きたかったな。そういう技術があるか知らんが。

 

これからこういうイベントが増えていくと良いな。

 

おしまい。

【選挙×ジェンダー】誰に投票していいかわからないから調べてみた【市長選挙活動ログ】

 

昔々のメモが出て来たのでアップ

 

 

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数か月前からジェンダー平等について考える市民団体に入って活動しています。

 

そして先月9月から、この団体の一部メンバーと他団体の方・有志の方で集まり、今年2021年10月(衆院選次第で11月になるかも)に予定されている市長選挙に向けて、なにかアクションを起こそう!と動き始めました。

 

とはいえ、これまでそういった活動をした経験がないこともあり、難航しています。「候補者比較ってどうすればいいんだっけ?」「自分たちのリソースどれくらい避けるかな?」「まず投票日まで全然時間ないのでは・・・」と手探りで進めているログを残そうと思います。

 

 

  • 2021/9/13 21:00-23:00 @Zoom(7名)キックオフ

 

・メンバー顔合わせ

 

・各自の活動紹介とスタンス擦り合わせ

(活動紹介⇒「選挙×街活性化」投票したら飲食店でサービスキャンペーン、政策提言、等)

 

・ところで今回なにする?ブレスト

政治参加の窓口を広げる何か(模擬選挙)、選挙自体を楽しいものにできる何か(祭り)、普段みえてないことを投げかける政策アンケート、現市長の功績・問題点を整理してみる、各政党にどうやって女性議員を増やしていくのか聞きたいと思っている、選挙ってなに・マニフェストってなにをテーマに学生向けに授業する、子どもたちにどういう市になってほしいのと聞く、子供目線政策アンケートなどなど

 

・政策アンケート案を追記するスプレッドシート作成

内容は大小問わないので、これ候補者に聞いてみたい!なことをまずは量重視でリストアップしてみる。皆本業があるなので、やりたいこと&やれそうなこと&楽しそうなこと、優先でできたらいいなというスタンス。

 

・工程表たたき台作り

 

 

【参考情報】

青年会議所主催の公開討論会 https://www.facebook.com/kawasakijc022/

川崎市長選 2017 立候補者アンケート - 選挙情報を見る | タウンニュース政治の村 (townnews.co.jp)

 

 

  • 2021/9/24 21:00-23:00 @Zoom(5名)アイデア整理・ブレスト

 

・アイデア出しスプレッドシートで出た内容を、Miroというサービスを使って整理。

 

・資料を探しつつ、アンケートする分野や内容・質問の粒度、集計後の見せ方、新聞との差別化について話し合い。いきなりアンケート出そうと思っていたけど、まとまらないので工程修正。

 

 

【参考】

 

 

川崎市多文化共生社会推進指針(2015年)

https://www.city.kawasaki.jp/250/cmsfiles/contents/0000040/40959/tabunkashishin2015.pdf 

 

 

  • 2021/10/2 21:00-22:30 @Zoom(4名)方向性見直し

 

・方向転換。アンケートは候補者2名だと、あまり有効な活動ではないかも、という話の流れ。メンバーも政策アンケートするにはまず勉強が必要では?となり、青年局の公開討論会を聞いてから考えることにした。

 

【参考】

 

・市政だより

http:// https://www.city.kawasaki.jp/170/cmsfiles/contents/0000132/132862/10_k-shiban_web_mihiraki.pdf

・第5期川崎市男女平等推進行動計画 の策定について (答申)

https://www.city.kawasaki.jp/250/cmsfiles/conhttps://www.city.kawasaki.jp/250/cmsfiles/contents/0000126/126879/toushin.pdf ents/0000126/126879/toushin.pdf 

 

 

  •  次回

10/5 21:00〜 Clubhouse にてメンバー雑談会
公開討論会を聞いたうえで、モヤモヤしたこと、不明なこと?を話す。
その後、改めて誰か詳しい人に聞きたい!ってなったらまた別途企画する。

 

随時追記していきます。

昔ながらの「マッチョ」な現場 男らしさに苦しむ人へ

あるサイト(建設系)で記事募集中!とあったので、投稿したのですが、リアクションなく不採用だった模様…ということでこちらに記録しておく。

 

読みやすく面白く、伝えたいことを書くというのは難しいな。

 

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タイトル『昔ながらの「マッチョ」な現場 男らしさに苦しむ人へ』

 

 

男性だらけの建設業界で働いていると、そのマッチョさに嫌気がさすことはありませんか?


マッチョさというのはムキムキに鍛えられた体のことではなく、「結婚してようやく一人前だ」「男だろ?気合入れろ!」「二次会は女の子のお店行くぞ」というような、男らしいと言われる価値観のことです。


こういうセリフは女性に向けて言うと、セクハラ・パワハラになると社会的に問題視されていますし、女性側もそんなこと言われるとさすがに辛いと、昔に比べれば言いやすくなってきました。しかしまだ、男性が男性から受けるセクハラは、大きな問題として取り上げられていないのではないでしょうか。


そのため、そのようなセリフを投げられたときに、実は嫌でもはっきりNOと言えなかったり、逆に「そんなこというなんて、お前はそれでも男か?」「もしかしてソッチ系?」なんてひどいことを言われてしまうかもしれないと怖くなって、無理やり笑って合わせてしまっている人もいるかもしれません。


男同士の絆に、女々しい男や女性、そして同性愛者といった、男らしくない人が入り込むことはできません。そんな人たちと一緒に働いていくには、本当は嫌でも波風立てずに同調し、空気を壊さないようにしなければならないという雰囲気がありますよね。(もしくは変わり者ポジションにつくか・・・それはそれでしんどいですね。)


しかし、当たり前ですが、男性も様々です。本当は甘いものが好きだったり、キャバクラをつまらないと思っていたり、最近はメンズメイクというメイクを楽しむ男性も少しずつ増えてきたりと、いろんな人がいます。


そのことを考えれば、あなたの職場にもあなたと同じようにマッチョさに悩んでいる仲間がいるかもしれません。あなたが嫌だと思っているのならば、必ず隣の誰かも同じことを思い、そして我慢しているはずです。その仲間のためにも、勇気をもって「そういうのはちょっと・・・」と言ってみませんか?


職場ガチャという言葉もあるように、明らかに上司がおかしい等、今の職場でマッチョさにNOを示すなんて絶対無理、そんなこともあるでしょう。


しかし一緒に働く人たちみんなが自分らしくいたままで仲間になれた方がいいと思いませんか?仲間意識があると仕事をしやすいですし、お互いに尊重できる職場はいい職場といえるでしょう。その仲間として認められるために、無理やりマッチョさになる必要がない未来を、あなたの一言から作っていきませんか。全員が一気に変わらなくても、裏で実は俺も嫌だったんだよね・・・と言ってくれる同僚が出てくるかもしれません。


ちなみに、今まさにこのことで悩んでいて、もっと細かく知りたいという方は、ぜひ以下のキーワードで検索してみてください。もやもやしていた気持ちが、きっと整理できるはずです。悩んでいるのはあなただけではありません。

 


ホモソーシャル・・・同性同士の恋愛を伴わない絆のこと。特に男性に使われます。

ホモフォビア(同性愛嫌悪)・・・「げっ、お前まさかゲイかよ。」というセリフに代表される価値観のこと。

ミソジニー(女性蔑視)・・・女はバカだと言ったり、泣いたら許されると思っている等という偏見のこと。三十路じゃないですよ!

 

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おしまい。

 

 

本『バカの壁』、映画『未来を花束にして』、昭和館を見学、など-スマホを握っていてもわからないこと

インターネットでなんでも調べられる時代になりましたね。

でもスマホで読めるボリュームの記事を飛び飛びで読んでいても、浅くてツギハギな情報しか集まらないような気が最近しています。

 

そこで夏休みは体を動かして、目で見て体感して学ぼう!と決めて過ごしました。結局本ばかりに偏っちゃったけど。

 

 

・読んだ本

 

『夏物語』

川上未映子さんの小説。以前『乳と卵』を読んだことがあり、前半はほぼ内容が重なっていたのですが、なんだか私の受け止め方が違いました。調べていくと著者はフェミニストを公言しているそうで納得。

 

 



バカの壁

養老孟子さんの著書です。面白かった。

養老孟子さんのことを知らなかったんですが、8月6日の広島のTV番組に出られていて、これは良さそうと思って本を買いました。

 

www.youtube.com

 

 

 

『右翼と左翼はどうちがう?』

雨宮凛雨さんの著書です。あさま山荘事件の、警察が鉄球で建物が壊していたという衝撃的なイメージだけは持っていましたが、あれが左翼団体だったのかといまさらながら知るなど、自分の無知さを痛感。

ほかにも具体的な事例がたくさん書いてあってわかりやすく、また戦後の歴史が簡単にわかる本でした。

 

 


『新・女性学への招待』

めちゃよかった。感想・メモはこちらにまとめました。

 

 

・見た映画

 

『未来を花束にして』

イギリスの女性参政権を求める運動を描いた、実話をもとにした映画。つらかったのは身内である夫の理解が得られなかったこと。参政権を求める運動に参加しだしたことを「恥知らず」だと言われるところや、活動をやめるように説教をするところがつらい。

 

主演のキャリーマリガンの演技もよく、よくわからなくて不安な状態から、仲間に言葉をかけられて意識が変わり、主体的に行動するようになる過程がきれいに描かれていました。学生時代にみた『17歳の肖像』の演技もよかったな。また見直そう。

 

 

『ドリーム』

NASAで働く黒人女性3人の活躍と、周囲への影響力をポップに描いた映画。こちらも実話をもとにしています。3人の友情と野心、前向きさに勇気をもらえました。

白人用の学校に入ろうとし州を訴えた裁判で、裁判長を説得するシーンが秀逸。論理だけでなくユーモアを交えて、人の心を動かすことができる人は強い。

 

 

・見学

昭和館

戦前戦後の人々の暮らしがわかる資料館。ほぼ貸し切りでした。館内はうす暗く当時使われていたものが展示されていて、昔『三丁目の夕日』という漫画を読んでいたことをふと思い出す。戦争のことを学ぶ!と意気込まなくても、まさに「昭和」ってどんな感じだったんだろう?という気持ちでふらりと寄ってよさそうな場所でした。

 

ただ、やっぱりじっくり見ていくと、物がなく貴重な時代だったこと、ポスターがプロパガンダに使われたこと(企画展がポスターでした)、戦争孤児や未亡人といった残された人達の苦労などを知ることができ、つらい気持ちになりました。

結局何のための戦争だったのかを理解し、繰り返さないためにどうすればよいのか考えていかなければならないなと、大人になった今だからこそ責任を感じたり。戦争はビジネスになる、儲かるというのは事実なんだろうけれど、それに加担しないようにするには信念がないと難しそう。

 

www.showakan.go.jp

 

〇市川房江記念展示室(婦選会館)

「権利の上に眠るな」という言葉があって、耳が痛かった。どれほどの戦いの末手に入れた婦人参政権かと感謝しながら投票に行こう。

 

 

 

www.ichikawa-fusae.or.jp

 

本当は平塚らいてう記念も見たかったのですが、土日月しかやっていない・・・!期間中にどこかで機会を見つけて訪問します。

 

 

ジェンダーに関する資料館などまとめ

 

Googleで「ジェンダー 博物館」「フェミニズム 資料館」と調べても全然ヒットしなくて悲しい。でもどうにかしてたどり着いたを所をメモします。今後絶対行く。

 

東京ウィメンズプラザ

令和元年まではフォーラムがあったみたいだけど、更新がなくて(コロナだから?)残念。

 

女性就業支援センター資料室 女性労働関連情報 女性就業支援バックアップナビ

(旧女性と仕事の未来館

 

平塚らいてう没後50年特別展 ~らいてうの軌跡~ : 北区文化振興財団

2021/9/19まで!

 

らいてうの家(平塚らいてう記念館) | 文化施設情報 | 長野県のアートイベント情報発信サイト カルチャー・ドット・ナガノ

 

企画展示 性差(ジェンダー)の日本史 | 国立歴史民俗博物館 | 美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ

これはもう終わっちゃったけど、見たかった・・・。どこかでもう一回やらないかなと待ってます。

 

やっぱり目で見ることは大事だなあと思いました。スマホでなんとなく浅く記事を読んで、知った気になっちゃだめですね。研鑽します。

 

おしまい。