2021年振り返り
ぼんやりした1年だったような、いろんなことに挑戦した1年だったような。
具体的な成果を出したわけではないのですが、マイペースに楽しく過ごせた年だったように思います。
○1月~3月
●お仕事
2020年度の第4四半期。迷走していた気がする。
今も継続して取り組んでいる契約型の商品の拡販がミッションだったんだけれど、どんな売り方をするかなにも整備されていなかったので、その整備するところからやらなきゃいけなかった。わけわからん~と思っている間に大先輩が色々決めていっていて、なんのこっちゃと会議を聞いていました。
拡販のために、数十の装置の3~4年分のデータ解析をしなきゃいけなくて、Excelを調べながらいじるスキルがちょっと身についた気がしました。(しかし最近、手作業で関数組んでやっていたことがピボットテーブルとかマクロ、クエリとかでできたと知りショックを受けている。)
●プライベート
この宣言でも書きましたが、フェミニズムを勉強しながら、何か自分でもやれることはないかと模索し始めた時期でした。
そもそものきっかけは、Twitterで見つけたこの投稿。
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内閣府の、男女共同参画に関するプロジェクトに取り組まれている方の投稿でした。見てすぐDMを送りました。そこからイベントに参加したり、直接この方に私のやりたいこと・関心があることを聞いてもらったり(今考えたらめちゃくちゃ贅沢…)してました。
ぼんやり考えたことを休日にパワポにまとめてたけど、いまいちまとまらなかったのが辛かった。この頃のパワポを見ると、ビジネスっぽい思考が強いのがわかる。なんか女性向けの情報提供で、検索サイト作って広告費で稼ぐビジネスモデルでいこうとしてたんですが、浅はかだったなあと思う。
それ以外に、両親に会うために何度か実家に戻ったり(結構メンタルぶれてた)、資産運用エキスポに行ってFPさんに家計診断してもらったり、箱根旅行したり、危険物乙四を取ったりと色々してました。(乙四持ってるとガソリンスタンドで働けるよ。)
○4~6月
●お仕事
2020年度のミッションの継続。でもいつの間にやら拡販のメイン担当みたいになっていて、まだ決まっていないことがたくさんある中、(決まっていないところに気づいていないまま)拡販のための客先選定をスタート。
このとりあえずの見切り発車は結果的には良かったように思います。選定の結果、見込みより大幅に売り先がないことがわかって、方向転換しなきゃいけなくなりました。つらかった。普通市場調査って商品作るタイミングでやるでしょ・・・できあがってから移管された後になって市場調査してねってなんなん・・・とクサクサしてる時期は結構あった。
今振り返れば、ああすればよかったなと思うことはたくさんあるのだけれど、当時はなにもわからず一回決めたルールに囚われて杓子定規になっていたり(本当は変えてよかった、というか変える提言をすべきだった。ただどう変えたいかもわからなかった。)、売れないよこんなの!とすねたりしてました。
どうやってやるかを一回決めたらそれに固執してしまっていて、目的を見失っていたのでした。とにかく売るという目的の達成のために、商品のパッケージを変えたらどうかって考えなきゃいけなかったし、こんなパッケージならこんな市場に売れるって社内に提案したり説得しなきゃいけなかった。反省です。
ただ、並行してやっていた1号機がじわじわ進められていて、そこだけは救われた。
●プライベート
フェミニズム関係の団体には入らずモソモソと取り組みを続けていたところ(壁打ちっていうやつ?案を練っては話を聞いてもらっていた)、先述のDMの方に市民団体を立ち上げたばかりの方を紹介してもらう。イベントをやるということだったので何度か参加させてもらううちに、メンバーに加入することになりました。
今年できたばかりの団体だったのだけれど、デザインとかアートとか、縁遠い場所にいる人たちと出会うことができてかなりラッキーだったなと思う。考え方が全然違ってめっちゃ刺激をもらっています。アートというものを知らないのだけれど、実験とかやってみるとか、なんでもいいから思考を形にして表現していくことって、そのすべてがアート的なのかも?と考えるようになったりしました。話していくことで気づくことがあったり、本を読んだり独りよがりになるより圧倒的に視界が開けて心地よい。
○7~9月
●お仕事
方向転換がうまくいかずにクサクサ。しかも周りもテンション下がってきてしまって(完全に私の失敗。)、ちょっと離れた部署ではその商品の核になる技術に対するネガキャンがなされていたりとかなり落ち込む。正直ちょっと逃げてしまっていました。
ただ、確かこのころ、「売れない商品を売るのが営業だ」とか(※粗悪品を売るという意味じゃない)、「勝ち戦なら誰だってやる、でもわからないものを売ろうとするのは苦しいから皆逃げちゃう」とか、良い言葉を先輩・上司からもらっていました。
ありがたいんだけど、私は言ってることはわかるけど実践する方法がわかんないよ~と苦しんでました。
ただ、並行してやっていた1号機はちょこちょこと揉め事がありながらも、何とかいい感じにまとまっていきました。それは嬉しい。
●プライベート
この時期ビジコンに出ました。先述の女性向け検索サイトの案で、1次だけ受かったけど、すぐ次で落選。
ただ、落ちてもセミナーは受けられて、2回くらい受けたけどフェードアウトしてしまい反省しました。(このころ並行して参加してた市民団体の方に気持ちが移っていた…という言い訳。)
東京発・世界を変える起業家とビジネスを輩出するスタートアップコンテスト | TOKYO STARTUP GATEWAY 2021
「女性の選択肢を増やしたい」というテーマで400字書いてエントリーしたよ。2月〜6月の間に考えていたことを、ビジネスの形で実現できないかと考えていました。
ビジコンでもその前の壁打ち(?)でも学んだことは共通していて、「まず、今考えているものを何人かに見せてみて意見をもらえ」「誰の、何の課題を、なぜ自分が解決しようとするのか考えて」ということ。難しい~と泣き言を言って挫折した。
並行してやっていたのはジェンダー平等を考える市民団体と、一部メンバーが重複する選択的夫婦別姓制度の導入を求める陳情アクションでの活動です。
どちらも今もずっと継続中。イベントのお手伝いをしたり、ワークショップを企画したりしています。
それからILADYというJOICEPがやっている活動のピア・アクティビストというのになりました。SRHRについて勉強したり、イベント企画したりしています。
結構衝撃的なデータとかもあるので、ぜひホームページ見てみてください。性に関する知識のなさとか、誤解とか、いろいろあってつらくなる・・・。
あとは簿記3級と、エネルギー管理士という資格を取りました。これで工場勤務もできます。(しませんが。)エネ管は結構重く2年かかって疲れちゃったので、これが終わってから今年の資格取得は一気にペースダウンしました。
○10~12月
●お仕事
方向転換する先がようやく見えてきた。まだ厳しいけど。不慣れな電気・制御系の勉強もちょっとだけやったり、模索しながらやっています。1年がかりでやったんだなあとしみじみ・・・。今売れてる良い商品だって、最初はボロカス言われて全然売れなかったんだという話を聞いて元気を出したりしています。
でも割と吹っ切れて腹をくくれたので、あとはやるだけ。あと3か月、2021年度中にがんばります。
●プライベート
10月31日の衆議院選挙の時期には、市民団体の活動のなかで、ジェンダー平等を実現するための第一歩として、選挙に行こうという呼びかけをやりました。
最近まで知らなかった人たちと、こんなふうにしたらどうかな?とアイデアを出して実現していくのが面白いなあと感じてます。この年でやっと政治に関心を持つようになって、開票速報が楽しく感じられたのも、なんだか大人になった気がしてよかった。
なんで市民活動に時間を割くのかはこちらに。
○1年を振り返って
仕事でもプライベートでも、学ぶことはたくさんあったし、考え方やスタンスが見えてきたことが嬉しかったです。
●お仕事
具体的な○○社の案件で○○円受注した!という成果はないのだけど、なにがなんでも自分がこの仕事を完遂するんだという気持ちを持てたことが成長だと思う。
ただ、仕事がうまくいかない時期が続いてしまって「やりたいこと」ってなんだろう?と迷走していました。
Utsuさんという人の「人生の目的論」を読んで、ノートにぐちゃぐちゃと書き出してみたり、とりあえず転職活動の準備として職務経歴書書いてみたりしていたけど、結果なにもまとまりませんでした。転職活動では現職に満足していることがわかっただけ。
しかし、ラッキーなことに、仕事をするなかで答えのかけらみたいなものが見えてきました。
・今の私には、どんな環境でどんなふうに過ごしたいかはある。
・ただ、純粋に心から湧き出るやりたいことなんてものはない。
・役割・ミッションは降りてくるけど、実現する腹を決めれば、どんな方法でやるかは自分で考えられる。腹を決めるとこさえできれば、方法を探してもがく中で協力者は見つけられる(というか見つかるまでやるエネルギーを持ち続けられる。これはビジコンで言われたこととも通じる。)
・やりたいこと=実現したいことであると考えるなら、腹をくくることこそ、やりたいことを見つけるということ。何が何でも実現してやるぞと思えるというのは、それをやりたいってことだと思った。たとえ思い込みであっても。
「しごとだからやる」は作業だったらあり得るけど、創意工夫することはやりたいことなんじゃないかなあ(これをやりがいだと言ってしまうのは嫌だ)。こうしたらできるんじゃないかな、試してみよう、という行動をするのは、それがやりたいことだからなんじゃないでしょうか。
ここで漫画『サプリ』の名言を。そりゃそうなんですよね、やりたいことはお金払ってやるか趣味でしかないはずなので・・・
そもそも自分のやりたい事があらかじめ社会に職業として用意されてるわけないと思いますが?
今の上司はたくさんの言葉をくれるので、感謝しています。
部下から意見(文句、愚痴もたくさん混じる)を言ってもらえる関係性を作れる先輩はすごいと思う。私が不躾なだけかもしれないけど。
Amazon.co.jp: 人生の目的論: トップ内定を勝ち取る就活論 eBook : 宇都宮隆二(Utsuさん): 本
新書877自己実現という罠 (平凡社新書) | 博明, 榎本 |本 | 通販 | Amazon
●プライベート
意外といろいろやっていて、それなり(満足感ありの意)だったけど、それなり(たいしたことないの意)だったなという感じ。
フェミニズム・ジェンダー関連のことは、本やネットの知識だけでなく、人と会話して自分で考えていく経験を通して学んでいけて、この形でもうちょっと勉強していこうと思います。次いでに政治にもつながっていって、興味の幅が自然と広がったのもよかった。
ビジネスにつなげることは諦めてないけど、フェムテックもちょっときな臭く感じる玉石混合の状態で、私になにがどうできるかなあと2022年は模索していこうと思います。
そして本当のプライベートというか、人間関係が、実は一番大きな変化があったところで、夫婦や家族の在り方についてすごく考えた一年でした。
実家の関係性が大きく変わったり、甥が生まれたり、なんか家族再編という感じで結構混乱してしまってました。年々親を客観的に見てしまうようになって、悲しくなったり怒りがわいてきたり、同情したり、認めてほしかったなあと切なくなったり・・・。私自身がもうちょっと余裕を持って、優しくなれたらいいのですが、もう少し時間がいるなと思ってます。
夫とは結婚1年目ということで、もめたり楽しかったり色々ありましたが、一番心が揺れたのは、今まで自分が甘やかされていたことに気づかされたことでした。そして、どれほど自分のことだけを考えて生きてきたかにも気づかされて、泣いちゃうほどでした。
もともと夫は付き合う前にも私を叱ってくれて、それがショックでもあり嬉しくもあったのだけれど、結婚後はもっとはっきり叱られる場面があって、ショックが大きかった。
私の周りにいてくれる人は、私のポンコツ具合に寛容で(というか、諦めて最初から期待していない)、ぬくぬくと甘えて調子に乗ってきていたのだなあと今さら気づきました。それはそれで幸せなことで、本当皆に感謝。
でも誰かと共同生活するにはさすがにしっかりしなきゃいけなくて、頑張るんですがうまくいかず四苦八苦しています。これ本当にもうちょっとがんばらなきゃいけない。
義理の家族の存在にもかなり衝撃を受けました。人を思いやるとか、ご先祖様に感謝とか、言葉にすると陳腐ですが、どうしてその価値観を大切にしているのかという話を聞くと、エゴにまみれた私には届きそうにもない境地だなと思うし、取ってつけたような表層的な行動じゃだめだなと悲しくなってしまうほどでした。(年の功、というのもあるのかもしれないけど・・・あとは献身が美しいという世代なのかも・・・?)
どうしても自己中心的な私には、思いやりを持つことは、搾取されに行くことに見えてしまって怖く感じてしまいます(この歪みは家庭環境と学生時代の経験が土台になっていると確信している)。
だからなおさら夫と義理の家族の価値観が衝撃的で、あぁそっか、搾取されない安心感の中でなら、献身的であることは純粋に自分の喜びになるんだなと気付いて驚いたんでした。
※この文章を書きながら泣いてしまった。悲しい。
夫と過ごす1年で、搾取する/される、勝ち負け、損得、そんな考え方をビジネス以外で持ち込むのをやめにしたいなと心底感じました。そんな考えをする自分をなんて浅ましいんだろうと気付いて、直視するのはかなりしんどいけど、変わっていきたいと思う。
最後に、ブログはほっぱらかしだったなと思ったんだけど、今見てみると意外と投稿してました。来年もこのくらいのペースで自分のやりたいときに更新するスタイルで行こうと思います。
なんかいろいろ書いたら長くなったけど、とにかく来年も楽しく健康にがんばります。
おしまい。