みたら書く

本や映画の感想を書きます

本『コンサルティングの基本』−コーチングとの違い

  

就活中、説明している人事の方の印象が悪く、よくわからんかっこつけやな!って思ってた業界。(失礼)

 

仕事にちょびっと絡むので勉強。

 

 

○内容

 

1.業界の基礎

 

コンサルティングファームに依頼するのは?

 

・事業会社の本業ではない部分を外注したいとき

・一時的に特定分野の専門家を確保したいとき

・しがらみや価値観、慣習に染まっていない、客観的な視点が欲しいとき

・多くの業界、企業に共通して発生する課題に対するノウハウの蓄積が欲しいとき

 

時代の流れによって市場に大きな変化が生じており、その変化に対応しなければならない業界、企業がコンサルティングを依頼する。

 

 

コンサルティングファームの組織・職位は?

 

パートナー・マネージャー・コンサルタント・アナリストのプロジェクトごとのチームで仕事を進める。

アナリストが最も現場に近く、情報収集と分析・資料作成を行う。7〜8割の人は2〜4年でコンサルタントになれる。

コンサルタントはお題(what)に対してどんな仮説を立てるか、どういう情報を集めるか、誰にインタビューするか等(how)を考える。3〜4年でマネージャーになる人もいる。

お題(what)はマネージャーがセット。プロジェクト管理、予算管理、顧客との折衝が仕事。

パートナーは役員クラス。顧客開拓とプロジェクト受注という営業と、ファーム自体の経営に関わる。

 

 

2.各ファームの領域と具体的なプロジェクト

 

●ファームの分類?

 

コンサルティングと一言でいっても、扱う事業領域は様々で、それぞれの会社が得意とすることも異なる。

 

テーマは4つ。「全社戦略・事業戦略」「業務・ITコンサルティング」「組織人事コンサルティング」「フィナンシャルコンサルティング(もともと会計法人から分離)」

それに大企業/中小企業の2つの分類をかけて、8つの領域がある。

それに対して全体的に関わるのがシンクタンク、大企業に全体的に関わるのが戦略系、中小企業には国内独立系が強い。それ以外にも、ある特定の部分に特化したファームも。

 

具体例がいろいろあげられていましたが、大きな上記4つのテーマ以外にブランドマネジメント、マーケティングコンサルティング、病院支援・医療コンサルティングサプライチェーンや顧客情報とその活用、プロジェクトの一元管理・・・等々。また、アウトソーシング案件では、企業のコア業務以外をアウトソーシングする先を選定したり、オペレーションの集約をしたりするそう。

 

●一例

 

・システムインテグレーション

 

ITコンサルタントとSEの違い?

ITコンサルタント:システムの設計・構築に入る前までの議論・決定事項・プロセスを踏まえた上で、「システムの具体像」を描く(要件定義)。

SE(ベンダーやSIerといった企業の人材):具体像や全体像を基に、実際にプログラムを書いて構築する。

(私の業務は、これからはコンサルタントに近い側、いままではSEに近い側かなと思った。)

 

・組織開発プロジェクト

リーダーシップ研修の流れが説明されていて、一例として以下のような流れを学んでもらうとありました。

①危機感

②ビジョン策定

③ビジョン伝達

コーチン

⑤障害への対処

 

なるほど、「 チームメンバーをビジョンに導くためのコーチング」手法を学ぶらしい。

 

ほかにもたくさんのプロジェクトの例がありましたが、割愛。

 

○感想

 

外から言うだけ言って実行しないやつでしょ、虚業でしょ。はいストラテジーね!かっこいいね!なんて決めつけてた。申し訳なかった。

 

基本的に内部でもできることを、より早く、より専門的に、期間限定で実現したいときに利用するのがコンサルタントなのかなあと思いました。それから新しいことを導入するのに協力を仰いだり。

 

今勤め先で整備されているビジネスプロセスの標準資料があるのですが、それを初期整備するときなんかにコンサルティング会社が入ってたのかなと思いました。

PMOの章で、システム開発基準とかプロジェクト管理基準とか、そういったことを標準化するとこの本に書いてあったのですが、これは勤め先にすでにある。人材開発の制度設計とかもある。年度末決算の資料に似たグラフが出てきたり。。。勤め先がこういう手法を導入するときにも、コンサルタントが関わったりしたのかな。あんまり知らない。

 

企業が本業でないことを外注する先として、コンサルティングファームが存在することは理解できたのですが、なんというか、しごとがどんどん細分化されているのかなぁなんて感じました。自分の会社でできるようにならなくても、外注すればいいじゃん的な。

 

 

○やること

 

コンサルティング業界の表面だけは分かったので、より特定の範囲で深掘りできる本を探してみる。プラントとかエネルギーとかCSVとかをキーワードにする。ちょっとずれるけどホールディングス化ってなに?というのも調べたい。

 

あとはこれから読む本は作者の立ち位置を知ってからにしようと思いました。この本の作者は、コンサルティング・金融に強い人材会社の代表取締役。その時代その立場にいるから見えるもの、考えることなんだなあって思いながら本を読みたい(この考え方が構造主義ですね)。○筆者 の項目でも足そうかな。

 

(構造主義?)

 

 

コーチングを受けてみたメモ

 

この本とは関係ないですが、今日コーチングを受けてみたのでそれについて残します。企業向けコーチングをしている会社が、個人向けに展開していくための試験として行っているそう。

 

コンサルティングは外部からやり方を伝えていくイメージで、コーチングは内部からやり方を生み出させるイメージと認識。

 

 

 

・・・受ける前のメモ・・・

企業に事前連絡したものをそのままコピペ。

 

コーチングを受けたい理由
現在2021年卒業予定の新卒学生採用に関わっており、一次面接およびその後の面接フォローを行っています。学生と話すなかで、曖昧でもビジョンを持っている学生と、そうでない学生がいることを感じ、フォローしていくなかで、彼らになにか力を添えることができないだろうかと考えるようになりました。
そこで今回ビジョンコーチングを受け、そこで知った考え方を学生に伝えていきたいと思っています。
また、私自身今の企業に入って実現したかったこと(※)に、微力ながら近づいている実感があります。しかし次の目標が明確になっておらず行き詰まりを感じており、このコーチングの機会を活かして、新たな視点を得たいと思っています。
※実現したかったこと:
 ・設計
 ・女性の採用の変革


<ディスカッションするテーマ>について

 

・ビジョンとは何か?

行動を起こす核になるものであると考えます。
理想がなければ現状足りないものを明らかにすることはできず、その不足を解消するための行動を取ることもできません。理想があればそこに向かって行動することができます。
常に「実現したい理想はなにか」を意識するために、その理想を言語化する必要があり、それをビジョンと呼ぶのだと考えます。

 

・意思決定とは何か?

ビジョンに到達するために、行動を取捨選択することと考えます。取捨選択する際の判断軸となる理念や思想を明確にする必要があります。

 

以下は個人的な考えですが、ディスカッションする上で参考になるかと思い、記載させていただきます。

 

私にとっての仕事とは?
・衣食住を得るためのもの
・社会と繋がるためのもの(仕事を通して社会を見る)
・自分の力を発揮する機会
・自分の力を伸ばす機会

 

会社に所属する意味とは?
・独力や小さな会社に比べて規模の大きなしごとができる。 「人・モノ・金」を集めたり管理したりする必要がない。
・予想外に出会える。
・「仕事とは」の項目が保証されている。

 

ビジョンは?
・女性の地位向上(社内外問わず)
・自らが得たものを社会に還元していく

その実現のための方法は?
・社内女性初の部長職になる

(※どの部署で、何のためにが明確になっていない)
・今の部署で実績を上げ、社内昇格試験受験資格を得る
・副業やボランティアをする

(※東京にいながら地元に貢献できないか検討中)

 

 

・・・受けたあとのメモ・・・

 

コーチングとは

導いていくこと。質問することで本人の考えを深めたり、新たな視点を与えたりする。

 

*過去の掘り下げ

印象に残っている出来事を複数あげて、その中に共通するものを探す。

私の場合は承認欲求、成長意欲、自己認知の不足。

自己認知するための方法として、自分がどんなことを変えたか、取り組んできたかを考えると良い。

 

*思考法

自分の思考のクセを把握することが大切。そのクセが意思決定に反映される。

把握していれば、その思考のクセに合った行動を取ることができる。

レーニングで補うこともできる。

 

・論理的/感情的

私はもともと感情的+理系で論理的が追加されたか

(理系の人はこのパターンよくある)

 

・事実か解釈か

混同せず事実だけを捉えるようにする。これはトレーニングできる。

人と自分を比べる際にも、事実ベースで比較すると感情的にならない。(人と比べて凹んだりしない。)

「気温が10℃」は事実、「寒い」は解釈。

 

・過去からの積み上げ思考/未来思考

「知らないからできない」これは積み上げ思考。

これはぱっと絵を見て、点で見るか全体を見るかによっても判別できる。(「女の子がいて、ガードレールがあって、街がある。」と言うか、「街があって、なんか晴れてましたね。」と言うか。)

私は積み上げタイプなので、経験したり人をマネしたりすると成長しやすい。ただし「こうなりたい」と憧れる(=解釈が入る)のではなく、この部分をマネするという事実ベースで考えること。

 

*所感

 

コーチングは鏡みたいだと思った。対象者の輪郭を明確にしたり、それを本人に伝えて認識させたり(これは自己認識?)。

自分の特性を分析して、そのタイプに合うやり方を教えてもらえるのは、一人で考えていく時の参考になる。

学生の面談にも、こういう考え方があると伝えてあげたり、相手の特徴によってアプローチを変えたりと活かせそう。タイプ分けできるよう心理学的なことを学びたい。

 

・・・メモ終わり・・・

 

外の視点を入れるのもたまにはいいですね。読書だと筆者→読者(自分)の一方通行になってしまいますが、会話だと双方向のコミュニケーションを取れるので、ものの見え方が変わる気がします。

 

なんかふと、このブログは5年後には黒歴史になる気になってきた。

 

おしまい。

 

 

 

この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本

この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本

 

 

 

漫画『ソラニン』『鼻下長紳士回顧録』『渋谷区円山町』-在宅期間の過ごし方

 

ブックオフで破格だったのでまとめ買い。

 

 

ソラニン』/浅野いにお

 

○内容

大学を卒業し、不満を抱えながら働く芽衣子と、アルバイトをしながらバンドを諦められずにいる種田。

二人の恋と友人たちとの日々を描きます。

 

 

○感想

大学4年生の頃に読んでエモい!わかる!切ない!となっていた感覚を、もう思い出せなくなってしまいました。

大人はつまらない、社会に迎合している、夢を諦めている、そんなふうに描かれていて悲しい。そもそも大学生だって、すでに大人なのにね。

自分を過大評価せず、かと言って凡人であることを言い訳にせず、等身大でやれること、やりたいことに取り組んでいけばいいと思うようになりました。

 

あとバンドやってる彼氏がいる女の子は、自分に夢がないからって彼氏に夢を追いなよってハッパかけがちじゃないですか?マンガだけなのか、現実もそうなのかは私にはわかりませんが…。

同じシチュエーションが『南瓜とマヨネーズ』(魚喃キリコ)でありました。彼氏のセリフがきつい。

 

自分がなんにもないからって

人にびんじょうすんなよ

 

 

また数年したら読み直そう、その時感じることは違うかもしれない。

 

浅野いにおの『うみべの女の子』もこの連休中に読む予定。

 

ソラニン (1) (ヤングサンデーコミックス)

ソラニン (1) (ヤングサンデーコミックス)

 

 



 

 

鼻下長紳士回顧録』/安野モヨコ

 

○内容

 

20世紀初頭、パリの娼館を舞台に「欲望」を描きます。

 

本当の変態とは名付けることのできない欲望を抱えた人間のことを言うんだ

 

弱い欲望はより強い欲望を形作る部品として使用される

 

自ら進んで檻の中にいるのは

何一つうまくいかないのをすべて環境のせいにできるから

 

おそらく私たちはそれを知りたくて行為に耽るのだ・・・

本当は何を求めているのかを知りたくて

 

素敵すぎる…。

 

 

○感想

 

さすが安野モヨコ先生〜!ってなる!当然絵が綺麗、女も男も美しい、背景もストーリーも美しい!安野モヨコさんの作品は翻訳され、海外でも評価されています。

 

 

安野モヨコの作品は、今回ホノルル美術館に展示されることによって、漫画とはまた一つ違う、現代アートという文脈を得るきっかけを掴むことができた。」

 

 

とにかく本当に絵が綺麗。娼婦の体と衣装、娼館の装飾、背景やページの縁取り…漫画の見開きひとつひとつが作品だなあと思います。もちろん色男や老人の顔や体もうまい。明るくポップなんだけど、いやらしさもある。

きれいに描かれた女の体って本当にきれい。いろんな作家が、当然漫画家以外も、女の裸を描きたがるのがわかる。(ただしフェミニズムを考える上でのジレンマでもあります。)

 

ストーリーも面白くて大好き。

欲望には他の人と似通ったものもあれば、もっと深く孤独で強烈なものもありますが、そもそも自分の欲望が何かわからないこともあります。皆それぞれ自分と向き合い、自分は何を欲しているのか見つけていきたいんだと語ります。

娼館にくるお客さんのほとんどが、紳士的なのも良い。

 

あとは文学が混ざっていておしゃれでした。知らないのもあったけど、それはこれから読んでこう。

ゾラも出てきた。買ったものの放置してました(忘れていた)のでこの連休で読もう。

 

鼻下長紳士回顧録 上 (フィールコミックス)

鼻下長紳士回顧録 上 (フィールコミックス)

 

 

ナナ (新潮文庫)

ナナ (新潮文庫)

  • 作者:ゾラ
  • 発売日: 2006/12/20
  • メディア: 文庫
 

 

働きマン』『さくらん』『花とみつばち』も好きです。



 

 

『渋谷区丸山町/おかざき真里

 

○内容

 

若い女の子たちの、不器用な恋の話や友情が描かれています。短編が3つ。

 

 

○感想

 

おかざき真里さんも絵が綺麗。恥ずかしさや切なさ、匂いみたいなものが細い線で描かれている感じ。若い女の子の首筋とかまつげとか華奢な体がきれい。お話はどれも優しいです。

おかざきさんのマンガに出てくる男の人は何パターンかあるけど(大きい体でメガネで不器用な人、能天気に見える細身で純粋な人)、みんな魅力的。

 

『サプリ』『&』は読みましたが、まだ『阿吽』は読めず。次の連休で買おうかなー。

 

 

 

○まとめ

 

連休ですが、根詰めてビジネス書を読みまくるなんてできないので、ちまちま食べつつ、Amazon prime見つつ、お散歩しつつ過ごします。

もともと新型肺炎の対応のため、私の勤め先は3月から在宅勤務に切り替わっています。そのためこの2ヶ月はほとんど家で過ごしています。 そのなかで考えたことを記録します。

 

 

○変えたこと・変わったこと

 

・自炊頻度が増えた

あるべき人間の姿に戻れたような気分です。仕事を終えて、家に帰ってからごはんを作る体力なんてなくて、会社近くの牛丼・うどん・そばで晩ご飯ルーティンを回していた頃が信じられない。

昼ごはんまで作るのは怠いけど、気分転換にもなっているかも。

 

 

・本を読む時間が増えた

体感としては増えたんだけど、ブログの更新頻度は変わらず。たぶん実質変わってないんだろうな・・・。

 

 

・雑談できなくて寂しい

まさにこの記事で書いたような「オンラインがベースにあり、オフラインを内包する。リアルチャネルは、貴重な機会となる・・・。」というのが現実になりました。自宅でテレビ会議をしているときにこのことに気付き、かなり興奮した。

 

 

 

・パソコンの上げ下げや化粧・コンタクトすることでオンオフを分けた

パソコン置いたまま食事していると、切り替えができなくなる気がして気を付けていました。あとは椅子の位置を仕事の時と食事の時で変えたり。

 

 

・肌荒れが減った

・むくむようになった

 

この辺は生活習慣の変化。24時就寝(を目指す)〜6時半起床だったのが、25時就寝〜7時半起床になってる。睡眠時間はあまり変わってないけれど、体力使わないからか疲れ方が違う。めちゃ元気。ただ、あまりにも動かなさすぎているからか、むくんできた。

 

・・・なんかレベル感のあわない列挙をしてしまった。

 

 

 

○これから変えること

 

 

結局漫然とこの2ヶ月を過ごしてしまった気がします。もし夏まで在宅だったら、と考えてやることを設定してみます。

 

・平日2.5時間の活用

今まで片道1時間弱かけて通勤していましたが、それがない今、時間だけでなく体力にも余裕がある。(精神的には弱っているけれど。)

 

平日できた時間は、次の行動にあてよう。 

1.簿記勉強(6月の試験は延期になってしまったので一旦無し。)

2.読書。ブログを書きつつ。

通勤電車の中では見るだけだったのが、自室でなら落ち着いてメモを取ることができます。

 

 

・休日の活用

 

1.地元北九州について調べる。

 

コロナショックで困窮した企業を、ほんの少しでも応援できないかなと考えています。例えば今すぐにできる応援といえば通販が思いつく。

 

 

 

 

やまほど買うことは個人にはできないので、声かけのために「北九州応援!通販まとめ」のサイトでも作ればいいんだろうか、と考えてみる。しっくりこない。。。

 

ただ、北九州市のホームページを調べても、そういったページへのリンクは見当たりません。飲食店応援のチケットというのだけ見つけられた。これだと店舗に足を運べない私にはなにもできないんですよね。

 

 

一部の有名企業は、自社で通販を開始する体力があるけれど、お金も人材も足りない事業者はどうしたらいいのでしょう。ふるさと納税を見るけど、やっぱり有名なところばかりだし。

ふるさと納税の寄付の使い道に「新型コロナウイルス感染症対策」が追加されています。これはめっちゃ良い。)

 

 

自分が今すぐできることとして、

 

ふるさと納税をする/地元企業の商品を買う

 → 直接北九州の企業の売り上げに貢献できる。

 

・市/県のHPに投書(公式Instagramにメッセージも)

 → 北九州の企業・市民(元市民)へアプローチできるかも。

 

・北九州にある活道団体を調べる(公共団体、法人、組合、、なんでも)

 → それぞれの活道の中に、今の私にも協力できることがあるかもしれない。知らないと動けないので、まず調べる。

 

 

このくらい?

頭で考えるばっかり、口ばっかりになるのが最近の課題です。行動するトレーニングになるかなあ。

 

最近べつに地元のために考えることじゃなくてもいいから、なんでもいいから、「なにかのため」に自分にできることはないかと考えるようになりました。時間がある中むしゃらな自己研鑽をするのも素晴らしいけれど(山ほどインプットすると、そこから砂金が見つかるらしい。余談。)、力をつけることは目的ではないし、「なにかのため」という目的を設定できれば、それはモチベーションにもなると思ったり。

 

こういうのも面白いよねえ。

 

 

 

 2.べランダキャンプをはじめる

 

これは完全に心の健康のためにやる。固形燃料やキャンプ用の椅子は買いました。

暑くなりきらないうちに楽しみます。

 

 

おしまい。

 

 

 

 

本『鉄鋼業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』

大人になってから、自分のルーツを語れる人はかっこいいと思うようになりました(思い出話だけしかできないとしたら残念ですが)。自分の根幹を支えるものが何か把握しているような、プライドを持っているような印象を受けます。

 

学生時代学んでこなかったし、市販の本で学び直すなんて恥ずかしい気もするけど、その気持ちは一旦捨てて素人としてこの本を読みました。

 

 

○内容

 

1.鉄鋼業界の最新トピックス

 

2019年、新日鉄住金が日本製鉄に社名変更し、新体制をスタート。2018年の相次ぐトラブルは解消され、日鉄、JFE、神戸は国内生産設備の増強に乗り出す。センサーやAIの活用、稼働状況の可視化。

 

粗鋼生産量は2018年地点で中国、インド、日本の順になっている。メーカー順はアルセロール・ミタル、宝武鉄鋼集団、日本製鉄。

2015年頃中国の過剰生産を発端に「鉄冷え」、その後欧州で鉄鋼需要減。

中国の鉄鋼2社が経営統合したり、東南アジア(特に高成長しているのはベトナム)の鉄鋼需要が拡大したり。

 

 

2.鉄と鉄鋼業界

 

・一貫製鉄所/電炉工場/単純圧延工場

 

・石炭→コークス化、石灰石+鉄鉱石→焼結化、⇒高炉で還元。銑鉄ができる。

 

・鉄スクラップ+銑鉄→転炉に酸素を吹き込む→炭素、ケイ素、マンガンと反応し溶融。リンや硫黄は生石灰と化合しスラグ。ができる。

 

・鉄スクラップを原料にアーク式電炉/高周波誘導式電炉で製鋼。

 

・普通鋼/特殊鋼

→特に特殊鋼は、オーステナイト系/マルテンサイト系/フェライト

→ニッケル8-11%、クロム18-20%のステンレスが代表的

 

・圧延鋼材/鋳鋼品/鍛鋼品

 

 

3.歴史

 

コークス高炉法は1735年確立。

19世期前半にイギリス鉄鋼業が発展。産業革命下で鉄道敷設などの需要増。19世紀後半はアメリカ西部開拓による鉄道の需要増。

日本では1857年岩手県釜石にて初出銑。明治維新の殖産興業政策により鉄鋼需要増。1901年官営八幡製鉄の高炉が稼働、1934年日本製鉄設立。

戦後復興と合理化が進み、1965年世界3位に。1970年代オイルショックを受けて製造プロセスが見直され、工程が連続化・直結化する。

1970年

新日本製鉄(八幡製鉄と富士製鉄が合併)

2002年(背景にはゴーン・ショック)

JFEホールディングス(川崎製鉄とNKK)

新日本製鉄住友金属工業神戸製鋼が資本業務提携

2012年新日鉄住金(新日本製鉄住友金属工業合併)

 

 

4.業界の構造

5.主要企業の動向

 

省略。

 

 

6.課題と展望

 

低炭素社会実行計画や循環型社会づくり。(副産物含む。スラガ、ダスト、スラッジ。廃プラ、廃タイヤ。)

高炉独占分野に電炉鋼板参入。特に自動車等。

 

 

○感想

 

学生の頃聞いた、「鉄は国家なり」。

改めて国の発展とともに鉄鋼業界は伸びたし、国の発展のために貢献してきたことがわかりました。

 

仕事で使う部分に直接は関わらないけれど、概要は掴めました。今度は具体的なことを調べていこう。自分の会社が過去提案した資料とか、納めているものの規模感とか。

 

 

○やること

 

しごとに絡むことは資料いっぱいあるので見てみる。

企業や業界の動向は、ニュースを細かく追わないと掴めないので、こういうまとまった本を定期的に見なきゃですね。(ニュースは一面記事しか見てない。)

 

 

 

 

あとは自分のルーツを知る。

①福岡県

②日本

③出身大学

④専攻分野

⑤会社

 

教養が大切という言葉が身に染みてくる。所属だけで人は決まらないけれど、自分のいたところ・いるところのことくらい知ってないと、恥ずかしいと思うようになりました。立場が人を作るとか、成長できる環境に身を置くといいとか言いますが、じゃあその場をどれくらい理解しているでしょうか。

 

場所を知るということは、その歴史や地理、政治を知るということだよなあと改めて思います。生まれ故郷への愛はあまりないんだけど(まぁまぁ知られているので話題として使いやすいな程度)、そこにいる家族や友人のことを思うと、やっぱり考えちゃったり。

 

自治体HP見る、社史を読む、大学の歴史はどこかまとまってないかな…探します。

 

おしまい。

 

 

 

 

本『寝ながら学べる構造主義』-先人に学ぶ

 

先日見た映画に出ていた、内田樹さんの著書。映画の中ですごく興奮して喋ってる人で、なんかおもしろそうだなあと勢いで買ったけど、当たりでした。

 

(先日見た映画↓)

 

最近のマイブーム、「思想」についてすごくわかりやすい言葉で書いてあります。(意思を持つとか思想とか、サピエンス全史読んだ頃から自分の中で流行ってる。)

ただ、いまいち思想とイデオロギーの違いがわからずにいたりします。

 

 

 

○内容

 

構造主義

私たちは常にある時代・場所・社会集団に属し、その条件が私たちのものの見方・感じ方・考え方を基本的なところで決定する、という考え方を構造主義という。

私たちは自律的に判断し行動していると思い込んでいるが、実際はその属するところの受け入れているものだけを、無意識に選択している。だから時代や場所によって、人の考え方は異なる。1920年頃から始まった考え方。

 

 

以下①〜④は構造主義のみならず学術的方法の枠全体のベースを作った。

 

 

ヘーゲルマルクス

人間は行動を通じて何かを作り出し、その創作物を媒介にして自身の本質を見てとるという人間観。自身が自由に考えているつもりでも、実は階級的に思考している。

関係性の中で作り出された意味や価値によって、自身を知ることができる。(関係性をつくること=生産活動=労働と考える。)

 

 

サルトル

実存主義。「実存は本質に先行する」

根が良い人でもが悪事を働いてばかりいたら、その人は悪い人でしょう、ということ。

 

 

フロイト

人間は自身がどういうふうに思考しているか知らない。私たちは意識がすることが苦痛であるような心的活動からは、無意識に目を逸らし抑圧する。「なにを意識したくないか」を意識できない。

 

 

ニーチェ

過去のある時代における感受性や感覚は、「いま」を基準にもっていては把持できない。資料的基礎づけと想像力と知性が必要。(系譜学的思想)

大衆嫌いを含めて、フーコーに受け継がれる。

 

 

ソシュール構造主義の父〉

「名前がつくことで、或る概念が私たちの思考の中に存在するようになる」

母国語を喋るだけで、その地域の概念をその価値体系のなかに取り込まれる。記号という術語を定義した。

 

 

1940〜1960年代にかけて、言語学以外の分野にも構造主義が展開したが、とりわけ影響の大きな4人が以下。「構造主義四銃士」。

 

〈1.フーコー

自我中心主義、「いま・ここ・私」を中心とする人間主義というものがあるが、「いま」に至るまで歴史が予定調和的に、過去の出来事から現在までが一直線に進んできたとフーコーは考えない。沢山の可能性が、道の分岐があったが、それは無視され、私たちは今から振り返って後ろにある過去だけを見ているという。

…これ、サピエンス全史にも書いていましたね。歴史とは生き残ったものからしか語られない。だから敗者の歴史は消えていく。

 

フーコーは人間活動を分類し標準化しようとする「権力」を批判していた。例えば狂人はかつて崇拝されていたのに、いまでは「標準ではない」と排除される。軍隊の行進は身体的な標準化を通して、精神まで標準化しようとしている。

 

ただ、その標準と定義されるものは、ある時代・場所のもので、変わっていくものである。

 

 

〈2.バルト〉 

ソシュールは、人間が何かの意図を持って作った言葉を記号(signe)と定義しました。記号とは人為的な意味を持たせたもので、象徴とは異なります。

 

バルトはソシュールの予言した記号学を展開。ある言語で話すと、その言語に依存した価値体系に取り込まれるというソシュールの考えがありますが、そこには二つの規則があります。

 

1.ラング(langue):ある共同体で使われる言語。

 

2.スティル(style):個人的に好きな言葉の速さや音感、グラフィックや比喩といった言語感覚。

 

バルトはこの二つに加えて、第三の規制を発見する。

 

3.エクリチュール(écriture):選ぶことのできる語法。それぞれの語法には予断や偏見が含まれ、型をもつ。例えば「おじさんのエクリチュール」なら現状肯定的でありながら愚痴っぽい。とか。

 

〈3.レヴィ=ストロース

〈4.ラカン

力尽きたので割愛。難しいよ…。

 

 

 

 

○感想

 

よくビジネス書なんかにのっている話がたくさん出てきて、そういえばあれは先人の言葉の焼き回しだったんだなあと気付きました。例えば鳥の目虫の目、ジョハリの窓、言葉にできることしか認識できない、、とか。

 

思春期の葛藤をしている時期に、こういう思想家達の本と出会いたかったな。思想について論理的に簡潔に書いてあるのでわかりやすいし、たくさんの思想家の言葉をまとめてあるので、一種類に偏らない見方ができるような気がするし。もしこの先そういう時期の子と話すようなことがあれば、この本をあげようと思いました。

大人になって、自分の考え方を持つようになってから読むのも、それはそれでいいですけど。ぼんやり考えてたことが、先人の言葉で整理されていく感覚がありました。ただラスト二人は難しかった。

 

ニーチェフーコーの論を読んでいる時に、平野啓一郎さんの小説を思い出しました。過去を思い出すとき、今経験したことをもって振り返ることしかできないのは寂しい、というような言葉。

 

人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えられてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。

 

 

 

 

○やること

 

めっちゃ面白かったので、内田樹さんの本をもう一冊読みます。思想やイデオロギーがわかるものにする。

 

 

おしまい。

 

 



本『ホモ・デウス(上)』-半年記念!

 

 

『サピエンス全史』の熱が冷めないうちに読みました。

 

 

 

 

○内容

 

今は情報・知識に価値があるため、領土とそこにある物質的な資源を奪うための戦争は起こらなくなった。核兵器も抑止力となっている。

 

国による教育、医療、福祉はその国民の幸せのためではなく、国を強くするために生まれたもの。

 

個人の幸福感は脳内物質による、現象によらない。例えば予想外の昇進も、それそのものが幸福なのではなく、その話を聞いたことにより脳内物質が出るから幸福を感じられる。大喜びした昇進も、その後しばらくすれば慣れ、もう脳内物質は出なくなる。なぜそうなるのか?

生命は進化と繁栄を目的としており、現状よりもっと良くなりたいと願う。資本主義はそれを邁進する。

 

なぜを繰り返すと歴史に帰ることになる。例えば芝生。ヒューマニズム=人間至上主義のもとで永遠の命を得られた未来を、歴史を知ることで想像していく。

 

 

人間至上主義はどう生まれたのか?

 

(以下の投稿で人間至上主義について書きました。)

 

狩猟民族として生活している頃は、人間はただの動物の一種で、周囲へ敬意と怖れを抱いていたのに、農耕を始めると、家畜や農作物という存在はただの資産であるという見方をするようになる。その考え方は動植物相手に留まらず、人間同士でも階級をつけ、下級な人間を「奴隷」という資産とみるようになる。その頃でも神の存在は信じられていたが、その後の科学の進歩により、現在は神さえも消えつつある。

 

狩猟民族であった人間が、農業革命を起こし、宗教革命を起こし、科学革命を起こした結果、人間至上主義が生まれた。

 

人間は神に作られた?自然選択により進化した?

 

キリスト教信者は、大学を卒業していても(修士や博士さえも)、人間は神によりデザインされたと考える人が多い。進化論は批判される。例えば相対性理論は批判されないのに。この違いはなぜ生まれるか?進化論は私たちの信念(魂は永遠不変である)と反するもので受け入れ難いから。

 

心とは何か。主観経験の流れである。お腹が空いたと感じ、食事を取る。これは人間でも動物でも同じ。最新の理論は感覚と情動は生化学的なデータ処理アルゴリズムと主張する。

デカルトの時代(17世紀)には動物はそのような感覚を覚えないとされていた。犬は蹴られたとき不快だと「感じ」て吠えるるのではなく、自動的に吠えるだけだ、機械がブーンと音を立てて動くのと同じように。ペットの犬には気持ちがあると思うのにも関わらず。

 

1950年、チューリングテストというものがあった。同性愛者の数学者チューリングが考案したもので、彼は曰く、コンピューターは将来1950年代の同性愛者と同じようになる、コンピュータに意識があるかどうかは関係なく、肝心なのは他者がそれについてどう思うかだけである。(当時同性愛は違法であり、彼は強制的に去勢処置をされている。)

 

 

人は無関係の他人と協力できるから他の動物より強い。組織しない大衆がどれほど批判しようとも、権力は落ちてこない。デモが誰だかメディアに取り上げられても、組織がなければ結局は変わらない。エジプト革命ルーマニア共産党

他人と協力できるのは想像上のもの、たとえば宗教や紙幣、思想を共有できるから。しかしそれらは時代により突然価値を失うことがある。主観・客観とは別に、共同主観というものがあると言える。これは人間以外持たないものの見方だろう。

さらにその想像を補填するものとして文字がある。

 

 

科学により宗教は弱体化したように見えるが、そうではない。科学は機能を提供するがその使い方を決めるのは宗教の助けが必要になる。

子を堕胎させる能力があっても、堕胎することを是とするかどうかは宗教により異なる考え方があるし、命の始まりをどのタイミングと見るかも異なる。

イデオロギーもある種の宗教と言える、というのはサピエンス全史でも説明されていた通りで、人間至上主義というのは現代において強大な宗教として君臨している。

科学が発展する中で、その使い道を決めるのは人間至上主義という宗教であると言える。

 

ポスト人間至上主義の時代に、科学はどう使われるのかについて下巻で説明される。

 

 

○感想

日本でもやおよろずの神がいたり、アイヌ民族が動植物をカムイ(神)として崇めていたり(≒アニミズム?)、人間至上主義でない時代があったんですよね。しかし農業革命によって、人間が自然を支配できるという勘違いが生まれ、人間至上主義が生まれたと筆者は書いています。

 

この本では、サピエンス全史で語られたことを、別のエピソードでより深く説明していたり、未来のことを想像するヒントとして使っていました。

 

 

 



下巻も既にAmazonで手配済み。楽しみ!

 

 

 

 

☆ブログを始めて半年記念☆

 

思いの外続きました。記事もたくさん書けた。ブログ開設から1ヶ月続く人は70%、6ヶ月続く人は24%だそう。(ソースは謎)

 

割とがんばりましたが、当初の目的を忘れかけているので再掲します。読み返すとなんかふわふわしている。

 

ブログを続けて、できるようになったこと。

・要約できるようになった。

・本をゆっくり読むようになった。(以前は斜め読みしていた。)

・理解するまで読むとか、わからない項目は調べるとか、しつこさが増した。

・調べる時に公式ページを使うようになった。省庁が発表する資料を見るようになった。

 

できていないとわかったこと。

・要約ばかりで感想が書けない。

・自分の仕事や生活と紐付けられていない。

 

 

☆ビジネス書を読んだら

最近は自分の意思・思考を持たないと、ただ流されてしまうから、こうしたいという理想を描けるようになりたいと思っています。自論を展開する時に、今はよく論理が破綻して恥ずかしい思いをしています。でもそうやって人に見せてみて、気付くことでまた考えを深めることができるから、恥ずかしいけどやめない。

 

あと半年後、ブログの文章の中で自論を語れるようになりたいです。そのためにまずは自論を固める必要があると思います。インプットを増やして、思考のヒントを得る、そしてそれを整理して自分の言葉を付け足すようにします。ちょっとずつ。

 

ビジネス本を読む時、ブログをメモとして使いがちなのですが、ただ書き留めるだけでは行動に繋がりませんよね。熱い思いを綴ること自体に意味はない。3月からは内容、感想に加えて「○やること」の項目を追加して書くようにしています。(その「やること」は、将来どんな仕事をしたいという大きな目標のもとにセットするのが理想ですが、まだその目標がなくて寂しい。大目標がないから、いちいち感化されてるんですね。)

記事の数をこなすことと質の向上の両立を、これからの半年の目標とします。

 

 

☆映画を観たら

一度観ただけでは理解できないことが多いなと改めて気付いたので、何故かを考えてみました。おそらく、ネタバレが嫌で事前に出来るだけ情報を入れないようにしているのですが、それが原因だと思います。受賞している映画祭の種類や、監督の過去の作品、ストーリーの歴史的な背景等を知った状態で観た方が楽しいのかもしれない。

 

ただそういうのを調べるのが面倒だから映画で簡単に観たいんですよね。だからやっぱり観る前はなにもしない、観たあとに調べるスタイルのままでいいかな…。

 

 

○書きかけているもの

 

・映画『太平洋の奇跡 フォックス』

・映画『フクシマ50』

・本『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』

・本『スマート・シティビジネス入門』

・本『寝ながら読める構造主義』→これは書いた

・ドキュメンタリードラマ『アウシュビッツ ナチスホロコースト』(AmazonPrime)

 

 

同時進行で何冊も読んだり、書きかけで力付きて放置したりしてます。同時に無関係の作品が同じ題材を扱ってたりすると、多角的に見られる気がして、ここ数年やってます。例えばドラマ『アウシュビッツ』を見てる時に本『ホモ・デウス』の中でフランス系ユダヤ人の話が出てきたり。繋がると楽しい。

 

 

○やること

ブログとTwitter連携したいんですが、なかなか照れる。知人とは無関係なところで、新しくアカウント作ろうかなあ…迷うな…。

 

あとは闇雲に本を選んでいるので、それを改善したい。5分野くらいでわけてみようかな。

 

とりあえずざっくりと分けると、以下のようになります。

・流行りもの、会話のネタ系

・業界の基礎やフレームワーク等仕事関係

・生活に関わること(資産運用や法律)

・歴史や思想、心理学、脳科学

・小説やエッセイ等の娯楽

上の3つは必要だけど、下2つは趣味だという気付き。これで優先度を考えて、読む準備決めようかな。

 

ただ、2ヶ月後に簿記の試験があるので、しばらく本を読む時間を減らします。

 

 

おしまい。

 

 

 

本『「使える人材」を見抜く採用面接』-学生を惹きつけよう

先週から実践が始まりました。やってみてから本を読むと、また気付くことがあって面白い。

 

 

○内容

 

ほしい人材の条件はありきたりの言葉で一般化せず、細かく言語化する。会社の中で活躍している人の特徴等を拾う等をして、ステレオタイプな人物から抜け出す。

(例:「コミュニケーション能力高い人!ではなく、「相手の話を聞きニーズを捉えられる人」「元気にすばやく回答ができる人」)

 

面接は選び選ばれる場である。自社への惹きつけを忘れずに。

先輩として臨むと取調べのようにはならず、本音を引き出せるし、自社の魅力を素直に伝えられる。丁寧に興味を持っていることを全身で伝え、褒め、相談することで満足感や安心感を与えられる。1回の面接で30回はうなずく、目線を履歴書ばかりに落とさないで相手を見る。

活き活きと体験を「リアルな言葉で」語った上で、少しハードルを見せ、あなたならチャレンジできると期待を見せる。

 

結果だけ聞くのではなく、きっかけや行動、結果からの学びというプロセスや、思考の流れ(ストーリー)を聞くことで、仕事で再現性される能力かどうか判断できる。大きな結果であっても、もともと大口の顧客がいたり優れた上司がいただけかもしれない。指示されたことをやっただけかもしれない。5W1Hを意識して具体的なエピソードを聞くことで、以下を判断することができる。

 

論理的に行動しているか?

自分で課題を見つけ行動するか?

自分なりの工夫はあるか?

当事者意識はあるか?

目標を立てて自分を成長させているか?

自分を客観視してストレスを逃がせているか?

 

 

バイアスは必ずかかる。好印象な人ほど批判的になること。

ストレスの許容量に加えて、ストレスを逃す方法を持っているかが大切。不満やストレスは当然あるものだという前提で話すこと。

 

 

 

○感想

 

仕事に関係するので、学んだことをそのまま活かせるのが楽しいです。自分ならどう聞くか?と考えたり、改めて自分の会社のことを調べてみたり。

ただ、やはり先入観を持ってしまうことや質問力のなさ、私自身の印象の悪さ(=会社の印象の悪さになる)等、課題はたくさんあるため、こんな自分がやっていて良いのかという不安もあります。それでも志望してくれた学生のために、自分なりに根拠を持って評価して、自信を持って合格と言えるように考えます。

自分が関わった学生が将来、うちの会社に入って良かったと思ってくれたり、活躍してくれたら嬉しい。

 

 

おしまい。

 

 

「使える人材」を見抜く 採用面接

「使える人材」を見抜く 採用面接

  • 作者:細井 智彦
  • 発売日: 2013/02/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

関連①

 

関連②

映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』-自分の思想を持つこと

最近面白い映画が続いてますね。ミッドサマーも観たいけど、怖いと聞いて保留中。

 

三島由紀夫のことは「切腹した右翼の日本人?」という認識しかありませんでしたが、まぁなんか熱くて面白そうだし…と思ってこの映画を観ました。

 

 

○内容

 

東大900番教室での、三島由紀夫と東大全共闘との論争。TBSが当時の討論を記録したフィルムと、現在の関係者への取材がまとまっています。

 

三島由紀夫はその衝撃的な死に注目されがちですが、この作品では大きく取り上げられていません。

 

以下の議題を定め、三島由紀夫と東大全共闘は討論します。

 

***Wikipediaより引用***

 

「われわれはキチガイではない」、「自我と肉体」、「他者の存在とは?」、「自然対人間」、「階級闘争と〈自然〉に帰る闘い」、「ゲームあるいは遊戯における時間と空間」、「持続と関係づけの論理」、「天皇と民衆をつなぐメンタリティ」、「〈過去・現在・未来〉の考え方」、「観念と現実における〈美〉」、「天皇とフリー・セックスと神人分離の思想」、「ものとことばと芸術の限界」、「〈天皇・三島・全共闘〉という名前について」、「われわれはやはり敵対しなければならぬ」の14のテーマにわたり、激しく討論が行われた。

***引用終わり***

 

劇中では主に、「他者の存在とは?」、「自然対人間」、「ゲームあるいは遊戯における時間と空間」、「持続と関係づけの論理」「われわれはやはり敵対しなければならぬ」についての議論が取り上げられていました。

 

 

 

 

○感想

 

それぞれの思想は異なるものの、お互いの言葉を理解しようと歩み寄り、論破するのではなく議論を展開することを楽しんでいるようにも見える討論会。メディアの使い方がわかっている三島由紀夫と、演者でアーティストの芥正彦による舞台のようでもありました。

 

めちゃくちゃに頭のいい人たちの議論、難しくてついていけないところが多々あるものの、ゾクゾクする面白さがありました。友人と見に行ったのですが、その友人は今回劇中議題としてあげられていたことを、自分でも考えたことがあるそうでびっくり。私にとっては考えてもみなかったことばかりでした。

 

登場人物は一般人にもかかわらず、個性の強い方ばかりでした。現在の彼らにインタビューしているのですが、現在70歳前後なのに年齢よりもエネルギッシュな感じを受けます。

三島由紀夫をリーダーとしていた「楯の会」の初期メンバーや、東大全共闘三島由紀夫の討論会を企画した木村修さん、討論会で幼児を抱えながら鋭い指摘をする芥正彦さん(この人のキャラクターが最高だった!)、現在三島由紀夫を研究する内田樹平野啓一郎。(平野さんの本は小説しか読んだことありません。)

 

 

芥正彦さん、今も個性的。

 

 

 

内田樹さん、すごい熱量で語る人でした。面白そうだったので著書をポチ。

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))

☆感想

 

平野啓一郎さん、三島由紀夫の再来と呼ばれていたそうです(知らなかった)。最近読んだやつ。

 

 

 

 

ちょっと脱線。

 

たまたまこの映画を観る前に、バンクシーの展示に行っていました。(この時初めてバンクシーがどんなアーティストなのか知った。)

バンクシー展では、彼の作品とともにこんなメッセージが。

 

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バンクシーは「世界をより良くしようとする者は危険だ」と言います。バンクシーは警察官(=権威)を否定するし、正義を振りかざす者はむしろ罪の意識のない加害者と考えているのかなと思いました。

 

本題にと戻ると、三島由紀夫にしても東大全共闘にしても、日本を良くしたいと考えているように思えます。彼ら自身はそれを正しいことだと信じ、その信念のもと行動しましたが、バンクシーに言わせると、それは危険なことなのでしょうか。

 

(三島由紀夫も東大全共闘も、「日本をよくしたい」というよりも、「戦後から今まで、アメリカに支配される構図から脱却すべき」と考えた。というのが正確かもしれません。)

 

1日の中で複数の思想に触れると、関連させて考えを広げられていいですね。

 

脱線終わり。

 

 

 

 

三島由紀夫の世代は、国の興亡と彼ら個人の運命が完全にリンクしているそうです。戦争に行き、負ければ自分自身の命がなくなる。そんな立場だったからこそ、自分は日本人だと強く自負していたのでしょうか。

 

討論会では芥正彦に、「日本人という枠に囚われ、そこから抜け出せなくなっているのではないか?日本という国がなくなったとき、あなたのアイデンティティはなくなるのか?」と詰め寄られていました。芥の主張は「私は私個人として独立し、日本という国がなくても存在する」というものでした。

 

今の私たち世代は、芥さんに近いと思います。しかし都合の良い時だけ、「日本人を誇りに思う。(ドヤ顔)」なんてしてないでしょうか。そして都合が悪くなると、国は何もしてくれなと、自分自身が国のために行動していない割に文句を言っていないでしょうか。

この映画を思い出します。

 

"ask not what your country can do for you, but what you can do for your country.”

 

 

 

また、作品の中身自体ではなく、彼らが討論していく様子をすごいと思ったのですが、あの流れるようにお互いの意見を交わし合う議論はどうしたらできるのでしょうか。

議論することを難しいと感じるタイミングは2つあると思っていて、1つ目は単純で、自身の思考が遅く会話のスピードについていけないとき。これはトレーニングによって克服できるはず。恥を描くのを恐れず、語り合える環境に身を置くと良いと思う。私はかっこつけるから議論がうまくなりません。

もう2つ目はそのテーマについて知識が足りなかったり、考えたことがなかったりするとき。思想というと高尚ですが、自分の意見を持つためには、まずは知ることと考えることが必要と思いますが、これは興味がないとなかなか鍛えることが難しい。

趣味についてなら何時間でも話せるというのは、この2つ目が強いからですが、こちらもわたしには熱く語れるほど興味が持てない。

 

あの熱く語り合う様子が羨ましかったので、もっとトレーニングしたいです。知識も増やしたい。考えるのはこのブログを使って練習するつもりで。

 

 

おしまい。