漫画『ソラニン』『鼻下長紳士回顧録』『渋谷区円山町』-在宅期間の過ごし方
ブックオフで破格だったのでまとめ買い。
○内容
大学を卒業し、不満を抱えながら働く芽衣子と、アルバイトをしながらバンドを諦められずにいる種田。
二人の恋と友人たちとの日々を描きます。
○感想
大学4年生の頃に読んでエモい!わかる!切ない!となっていた感覚を、もう思い出せなくなってしまいました。
大人はつまらない、社会に迎合している、夢を諦めている、そんなふうに描かれていて悲しい。そもそも大学生だって、すでに大人なのにね。
自分を過大評価せず、かと言って凡人であることを言い訳にせず、等身大でやれること、やりたいことに取り組んでいけばいいと思うようになりました。
あとバンドやってる彼氏がいる女の子は、自分に夢がないからって彼氏に夢を追いなよってハッパかけがちじゃないですか?マンガだけなのか、現実もそうなのかは私にはわかりませんが…。
同じシチュエーションが『南瓜とマヨネーズ』(魚喃キリコ)でありました。彼氏のセリフがきつい。
自分がなんにもないからって
人にびんじょうすんなよ
また数年したら読み直そう、その時感じることは違うかもしれない。
浅野いにおの『うみべの女の子』もこの連休中に読む予定。
○内容
20世紀初頭、パリの娼館を舞台に「欲望」を描きます。
本当の変態とは名付けることのできない欲望を抱えた人間のことを言うんだ
弱い欲望はより強い欲望を形作る部品として使用される
自ら進んで檻の中にいるのは
何一つうまくいかないのをすべて環境のせいにできるから
おそらく私たちはそれを知りたくて行為に耽るのだ・・・
本当は何を求めているのかを知りたくて
素敵すぎる…。
○感想
さすが安野モヨコ先生〜!ってなる!当然絵が綺麗、女も男も美しい、背景もストーリーも美しい!安野モヨコさんの作品は翻訳され、海外でも評価されています。
「安野モヨコの作品は、今回ホノルル美術館に展示されることによって、漫画とはまた一つ違う、現代アートという文脈を得るきっかけを掴むことができた。」
とにかく本当に絵が綺麗。娼婦の体と衣装、娼館の装飾、背景やページの縁取り…漫画の見開きひとつひとつが作品だなあと思います。もちろん色男や老人の顔や体もうまい。明るくポップなんだけど、いやらしさもある。
きれいに描かれた女の体って本当にきれい。いろんな作家が、当然漫画家以外も、女の裸を描きたがるのがわかる。(ただしフェミニズムを考える上でのジレンマでもあります。)
ストーリーも面白くて大好き。
欲望には他の人と似通ったものもあれば、もっと深く孤独で強烈なものもありますが、そもそも自分の欲望が何かわからないこともあります。皆それぞれ自分と向き合い、自分は何を欲しているのか見つけていきたいんだと語ります。
娼館にくるお客さんのほとんどが、紳士的なのも良い。
あとは文学が混ざっていておしゃれでした。知らないのもあったけど、それはこれから読んでこう。
ゾラも出てきた。買ったものの放置してました(忘れていた)のでこの連休で読もう。
『渋谷区丸山町/おかざき真里』
○内容
若い女の子たちの、不器用な恋の話や友情が描かれています。短編が3つ。
○感想
おかざき真里さんも絵が綺麗。恥ずかしさや切なさ、匂いみたいなものが細い線で描かれている感じ。若い女の子の首筋とかまつげとか華奢な体がきれい。お話はどれも優しいです。
おかざきさんのマンガに出てくる男の人は何パターンかあるけど(大きい体でメガネで不器用な人、能天気に見える細身で純粋な人)、みんな魅力的。
『サプリ』『&』は読みましたが、まだ『阿吽』は読めず。次の連休で買おうかなー。
○まとめ
連休ですが、根詰めてビジネス書を読みまくるなんてできないので、ちまちま食べつつ、Amazon prime見つつ、お散歩しつつ過ごします。
もともと新型肺炎の対応のため、私の勤め先は3月から在宅勤務に切り替わっています。そのためこの2ヶ月はほとんど家で過ごしています。 そのなかで考えたことを記録します。
○変えたこと・変わったこと
・自炊頻度が増えた
あるべき人間の姿に戻れたような気分です。仕事を終えて、家に帰ってからごはんを作る体力なんてなくて、会社近くの牛丼・うどん・そばで晩ご飯ルーティンを回していた頃が信じられない。
昼ごはんまで作るのは怠いけど、気分転換にもなっているかも。
・本を読む時間が増えた
体感としては増えたんだけど、ブログの更新頻度は変わらず。たぶん実質変わってないんだろうな・・・。
・雑談できなくて寂しい
まさにこの記事で書いたような「オンラインがベースにあり、オフラインを内包する。リアルチャネルは、貴重な機会となる・・・。」というのが現実になりました。自宅でテレビ会議をしているときにこのことに気付き、かなり興奮した。
・パソコンの上げ下げや化粧・コンタクトすることでオンオフを分けた
パソコン置いたまま食事していると、切り替えができなくなる気がして気を付けていました。あとは椅子の位置を仕事の時と食事の時で変えたり。
・肌荒れが減った
・むくむようになった
この辺は生活習慣の変化。24時就寝(を目指す)〜6時半起床だったのが、25時就寝〜7時半起床になってる。睡眠時間はあまり変わってないけれど、体力使わないからか疲れ方が違う。めちゃ元気。ただ、あまりにも動かなさすぎているからか、むくんできた。
・・・なんかレベル感のあわない列挙をしてしまった。
○これから変えること
結局漫然とこの2ヶ月を過ごしてしまった気がします。もし夏まで在宅だったら、と考えてやることを設定してみます。
・平日2.5時間の活用
今まで片道1時間弱かけて通勤していましたが、それがない今、時間だけでなく体力にも余裕がある。(精神的には弱っているけれど。)
平日できた時間は、次の行動にあてよう。
1.簿記勉強(6月の試験は延期になってしまったので一旦無し。)
2.読書。ブログを書きつつ。
通勤電車の中では見るだけだったのが、自室でなら落ち着いてメモを取ることができます。
・休日の活用
1.地元北九州について調べる。
コロナショックで困窮した企業を、ほんの少しでも応援できないかなと考えています。例えば今すぐにできる応援といえば通販が思いつく。
やまほど買うことは個人にはできないので、声かけのために「北九州応援!通販まとめ」のサイトでも作ればいいんだろうか、と考えてみる。しっくりこない。。。
ただ、北九州市のホームページを調べても、そういったページへのリンクは見当たりません。飲食店応援のチケットというのだけ見つけられた。これだと店舗に足を運べない私にはなにもできないんですよね。
一部の有名企業は、自社で通販を開始する体力があるけれど、お金も人材も足りない事業者はどうしたらいいのでしょう。ふるさと納税を見るけど、やっぱり有名なところばかりだし。
(ふるさと納税の寄付の使い道に「新型コロナウイルス感染症対策」が追加されています。これはめっちゃ良い。)
自分が今すぐできることとして、
・ふるさと納税をする/地元企業の商品を買う
→ 直接北九州の企業の売り上げに貢献できる。
・市/県のHPに投書(公式Instagramにメッセージも)
→ 北九州の企業・市民(元市民)へアプローチできるかも。
・北九州にある活道団体を調べる(公共団体、法人、組合、、なんでも)
→ それぞれの活道の中に、今の私にも協力できることがあるかもしれない。知らないと動けないので、まず調べる。
このくらい?
頭で考えるばっかり、口ばっかりになるのが最近の課題です。行動するトレーニングになるかなあ。
最近べつに地元のために考えることじゃなくてもいいから、なんでもいいから、「なにかのため」に自分にできることはないかと考えるようになりました。時間がある中むしゃらな自己研鑽をするのも素晴らしいけれど(山ほどインプットすると、そこから砂金が見つかるらしい。余談。)、力をつけることは目的ではないし、「なにかのため」という目的を設定できれば、それはモチベーションにもなると思ったり。
こういうのも面白いよねえ。
2.べランダキャンプをはじめる
これは完全に心の健康のためにやる。固形燃料やキャンプ用の椅子は買いました。
暑くなりきらないうちに楽しみます。
おしまい。