みたら書く

本や映画の感想を書きます

本『バカの壁』、映画『未来を花束にして』、昭和館を見学、など-スマホを握っていてもわからないこと

インターネットでなんでも調べられる時代になりましたね。

でもスマホで読めるボリュームの記事を飛び飛びで読んでいても、浅くてツギハギな情報しか集まらないような気が最近しています。

 

そこで夏休みは体を動かして、目で見て体感して学ぼう!と決めて過ごしました。結局本ばかりに偏っちゃったけど。

 

 

・読んだ本

 

『夏物語』

川上未映子さんの小説。以前『乳と卵』を読んだことがあり、前半はほぼ内容が重なっていたのですが、なんだか私の受け止め方が違いました。調べていくと著者はフェミニストを公言しているそうで納得。

 

 



バカの壁

養老孟子さんの著書です。面白かった。

養老孟子さんのことを知らなかったんですが、8月6日の広島のTV番組に出られていて、これは良さそうと思って本を買いました。

 

www.youtube.com

 

 

 

『右翼と左翼はどうちがう?』

雨宮凛雨さんの著書です。あさま山荘事件の、警察が鉄球で建物が壊していたという衝撃的なイメージだけは持っていましたが、あれが左翼団体だったのかといまさらながら知るなど、自分の無知さを痛感。

ほかにも具体的な事例がたくさん書いてあってわかりやすく、また戦後の歴史が簡単にわかる本でした。

 

 


『新・女性学への招待』

めちゃよかった。感想・メモはこちらにまとめました。

 

 

・見た映画

 

『未来を花束にして』

イギリスの女性参政権を求める運動を描いた、実話をもとにした映画。つらかったのは身内である夫の理解が得られなかったこと。参政権を求める運動に参加しだしたことを「恥知らず」だと言われるところや、活動をやめるように説教をするところがつらい。

 

主演のキャリーマリガンの演技もよく、よくわからなくて不安な状態から、仲間に言葉をかけられて意識が変わり、主体的に行動するようになる過程がきれいに描かれていました。学生時代にみた『17歳の肖像』の演技もよかったな。また見直そう。

 

 

『ドリーム』

NASAで働く黒人女性3人の活躍と、周囲への影響力をポップに描いた映画。こちらも実話をもとにしています。3人の友情と野心、前向きさに勇気をもらえました。

白人用の学校に入ろうとし州を訴えた裁判で、裁判長を説得するシーンが秀逸。論理だけでなくユーモアを交えて、人の心を動かすことができる人は強い。

 

 

・見学

昭和館

戦前戦後の人々の暮らしがわかる資料館。ほぼ貸し切りでした。館内はうす暗く当時使われていたものが展示されていて、昔『三丁目の夕日』という漫画を読んでいたことをふと思い出す。戦争のことを学ぶ!と意気込まなくても、まさに「昭和」ってどんな感じだったんだろう?という気持ちでふらりと寄ってよさそうな場所でした。

 

ただ、やっぱりじっくり見ていくと、物がなく貴重な時代だったこと、ポスターがプロパガンダに使われたこと(企画展がポスターでした)、戦争孤児や未亡人といった残された人達の苦労などを知ることができ、つらい気持ちになりました。

結局何のための戦争だったのかを理解し、繰り返さないためにどうすればよいのか考えていかなければならないなと、大人になった今だからこそ責任を感じたり。戦争はビジネスになる、儲かるというのは事実なんだろうけれど、それに加担しないようにするには信念がないと難しそう。

 

www.showakan.go.jp

 

〇市川房江記念展示室(婦選会館)

「権利の上に眠るな」という言葉があって、耳が痛かった。どれほどの戦いの末手に入れた婦人参政権かと感謝しながら投票に行こう。

 

 

 

www.ichikawa-fusae.or.jp

 

本当は平塚らいてう記念も見たかったのですが、土日月しかやっていない・・・!期間中にどこかで機会を見つけて訪問します。

 

 

ジェンダーに関する資料館などまとめ

 

Googleで「ジェンダー 博物館」「フェミニズム 資料館」と調べても全然ヒットしなくて悲しい。でもどうにかしてたどり着いたを所をメモします。今後絶対行く。

 

東京ウィメンズプラザ

令和元年まではフォーラムがあったみたいだけど、更新がなくて(コロナだから?)残念。

 

女性就業支援センター資料室 女性労働関連情報 女性就業支援バックアップナビ

(旧女性と仕事の未来館

 

平塚らいてう没後50年特別展 ~らいてうの軌跡~ : 北区文化振興財団

2021/9/19まで!

 

らいてうの家(平塚らいてう記念館) | 文化施設情報 | 長野県のアートイベント情報発信サイト カルチャー・ドット・ナガノ

 

企画展示 性差(ジェンダー)の日本史 | 国立歴史民俗博物館 | 美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ

これはもう終わっちゃったけど、見たかった・・・。どこかでもう一回やらないかなと待ってます。

 

やっぱり目で見ることは大事だなあと思いました。スマホでなんとなく浅く記事を読んで、知った気になっちゃだめですね。研鑽します。

 

おしまい。