本『コンサルティングの基本』−コーチングとの違い
就活中、説明している人事の方の印象が悪く、よくわからんかっこつけやな!って思ってた業界。(失礼)
仕事にちょびっと絡むので勉強。
○内容
1.業界の基礎
●コンサルティングファームに依頼するのは?
・事業会社の本業ではない部分を外注したいとき
・一時的に特定分野の専門家を確保したいとき
・しがらみや価値観、慣習に染まっていない、客観的な視点が欲しいとき
・多くの業界、企業に共通して発生する課題に対するノウハウの蓄積が欲しいとき
時代の流れによって市場に大きな変化が生じており、その変化に対応しなければならない業界、企業がコンサルティングを依頼する。
●コンサルティングファームの組織・職位は?
パートナー・マネージャー・コンサルタント・アナリストのプロジェクトごとのチームで仕事を進める。
アナリストが最も現場に近く、情報収集と分析・資料作成を行う。7〜8割の人は2〜4年でコンサルタントになれる。
コンサルタントはお題(what)に対してどんな仮説を立てるか、どういう情報を集めるか、誰にインタビューするか等(how)を考える。3〜4年でマネージャーになる人もいる。
お題(what)はマネージャーがセット。プロジェクト管理、予算管理、顧客との折衝が仕事。
パートナーは役員クラス。顧客開拓とプロジェクト受注という営業と、ファーム自体の経営に関わる。
2.各ファームの領域と具体的なプロジェクト
●ファームの分類?
コンサルティングと一言でいっても、扱う事業領域は様々で、それぞれの会社が得意とすることも異なる。
テーマは4つ。「全社戦略・事業戦略」「業務・ITコンサルティング」「組織人事コンサルティング」「フィナンシャルコンサルティング(もともと会計法人から分離)」
それに大企業/中小企業の2つの分類をかけて、8つの領域がある。
それに対して全体的に関わるのがシンクタンク、大企業に全体的に関わるのが戦略系、中小企業には国内独立系が強い。それ以外にも、ある特定の部分に特化したファームも。
具体例がいろいろあげられていましたが、大きな上記4つのテーマ以外にブランドマネジメント、マーケティングコンサルティング、病院支援・医療コンサルティング、サプライチェーンや顧客情報とその活用、プロジェクトの一元管理・・・等々。また、アウトソーシング案件では、企業のコア業務以外をアウトソーシングする先を選定したり、オペレーションの集約をしたりするそう。
●一例
・システムインテグレーション
ITコンサルタントとSEの違い?
ITコンサルタント:システムの設計・構築に入る前までの議論・決定事項・プロセスを踏まえた上で、「システムの具体像」を描く(要件定義)。
SE(ベンダーやSIerといった企業の人材):具体像や全体像を基に、実際にプログラムを書いて構築する。
(私の業務は、これからはコンサルタントに近い側、いままではSEに近い側かなと思った。)
・組織開発プロジェクト
リーダーシップ研修の流れが説明されていて、一例として以下のような流れを学んでもらうとありました。
①危機感
②ビジョン策定
③ビジョン伝達
④コーチング
⑤障害への対処
なるほど、「 チームメンバーをビジョンに導くためのコーチング」手法を学ぶらしい。
ほかにもたくさんのプロジェクトの例がありましたが、割愛。
○感想
外から言うだけ言って実行しないやつでしょ、虚業でしょ。はいストラテジーね!かっこいいね!なんて決めつけてた。申し訳なかった。
基本的に内部でもできることを、より早く、より専門的に、期間限定で実現したいときに利用するのがコンサルタントなのかなあと思いました。それから新しいことを導入するのに協力を仰いだり。
今勤め先で整備されているビジネスプロセスの標準資料があるのですが、それを初期整備するときなんかにコンサルティング会社が入ってたのかなと思いました。
PMOの章で、システム開発基準とかプロジェクト管理基準とか、そういったことを標準化するとこの本に書いてあったのですが、これは勤め先にすでにある。人材開発の制度設計とかもある。年度末決算の資料に似たグラフが出てきたり。。。勤め先がこういう手法を導入するときにも、コンサルタントが関わったりしたのかな。あんまり知らない。
企業が本業でないことを外注する先として、コンサルティングファームが存在することは理解できたのですが、なんというか、しごとがどんどん細分化されているのかなぁなんて感じました。自分の会社でできるようにならなくても、外注すればいいじゃん的な。
○やること
コンサルティング業界の表面だけは分かったので、より特定の範囲で深掘りできる本を探してみる。プラントとかエネルギーとかCSVとかをキーワードにする。ちょっとずれるけどホールディングス化ってなに?というのも調べたい。
あとはこれから読む本は作者の立ち位置を知ってからにしようと思いました。この本の作者は、コンサルティング・金融に強い人材会社の代表取締役。その時代その立場にいるから見えるもの、考えることなんだなあって思いながら本を読みたい(この考え方が構造主義ですね)。○筆者 の項目でも足そうかな。
(構造主義?)
○コーチングを受けてみたメモ
この本とは関係ないですが、今日コーチングを受けてみたのでそれについて残します。企業向けコーチングをしている会社が、個人向けに展開していくための試験として行っているそう。
コンサルティングは外部からやり方を伝えていくイメージで、コーチングは内部からやり方を生み出させるイメージと認識。
・・・受ける前のメモ・・・
企業に事前連絡したものをそのままコピペ。
・コーチングを受けたい理由
現在2021年卒業予定の新卒学生採用に関わっており、一次面接およびその後の面接フォローを行っています。学生と話すなかで、曖昧でもビジョンを持っている学生と、そうでない学生がいることを感じ、フォローしていくなかで、彼らになにか力を添えることができないだろうかと考えるようになりました。
そこで今回ビジョンコーチングを受け、そこで知った考え方を学生に伝えていきたいと思っています。
また、私自身今の企業に入って実現したかったこと(※)に、微力ながら近づいている実感があります。しかし次の目標が明確になっておらず行き詰まりを感じており、このコーチングの機会を活かして、新たな視点を得たいと思っています。
※実現したかったこと:
・設計
・女性の採用の変革
<ディスカッションするテーマ>について
・ビジョンとは何か?
行動を起こす核になるものであると考えます。
理想がなければ現状足りないものを明らかにすることはできず、その不足を解消するための行動を取ることもできません。理想があればそこに向かって行動することができます。
常に「実現したい理想はなにか」を意識するために、その理想を言語化する必要があり、それをビジョンと呼ぶのだと考えます。
・意思決定とは何か?
ビジョンに到達するために、行動を取捨選択することと考えます。取捨選択する際の判断軸となる理念や思想を明確にする必要があります。
以下は個人的な考えですが、ディスカッションする上で参考になるかと思い、記載させていただきます。
私にとっての仕事とは?
・衣食住を得るためのもの
・社会と繋がるためのもの(仕事を通して社会を見る)
・自分の力を発揮する機会
・自分の力を伸ばす機会
会社に所属する意味とは?
・独力や小さな会社に比べて規模の大きなしごとができる。 「人・モノ・金」を集めたり管理したりする必要がない。
・予想外に出会える。
・「仕事とは」の項目が保証されている。
ビジョンは?
・女性の地位向上(社内外問わず)
・自らが得たものを社会に還元していく
その実現のための方法は?
・社内女性初の部長職になる
(※どの部署で、何のためにが明確になっていない)
・今の部署で実績を上げ、社内昇格試験受験資格を得る
・副業やボランティアをする
(※東京にいながら地元に貢献できないか検討中)
・・・受けたあとのメモ・・・
*コーチングとは
導いていくこと。質問することで本人の考えを深めたり、新たな視点を与えたりする。
*過去の掘り下げ
印象に残っている出来事を複数あげて、その中に共通するものを探す。
私の場合は承認欲求、成長意欲、自己認知の不足。
自己認知するための方法として、自分がどんなことを変えたか、取り組んできたかを考えると良い。
*思考法
自分の思考のクセを把握することが大切。そのクセが意思決定に反映される。
把握していれば、その思考のクセに合った行動を取ることができる。
トレーニングで補うこともできる。
・論理的/感情的
私はもともと感情的+理系で論理的が追加されたか
(理系の人はこのパターンよくある)
・事実か解釈か
混同せず事実だけを捉えるようにする。これはトレーニングできる。
人と自分を比べる際にも、事実ベースで比較すると感情的にならない。(人と比べて凹んだりしない。)
「気温が10℃」は事実、「寒い」は解釈。
・過去からの積み上げ思考/未来思考
「知らないからできない」これは積み上げ思考。
これはぱっと絵を見て、点で見るか全体を見るかによっても判別できる。(「女の子がいて、ガードレールがあって、街がある。」と言うか、「街があって、なんか晴れてましたね。」と言うか。)
私は積み上げタイプなので、経験したり人をマネしたりすると成長しやすい。ただし「こうなりたい」と憧れる(=解釈が入る)のではなく、この部分をマネするという事実ベースで考えること。
*所感
コーチングは鏡みたいだと思った。対象者の輪郭を明確にしたり、それを本人に伝えて認識させたり(これは自己認識?)。
自分の特性を分析して、そのタイプに合うやり方を教えてもらえるのは、一人で考えていく時の参考になる。
学生の面談にも、こういう考え方があると伝えてあげたり、相手の特徴によってアプローチを変えたりと活かせそう。タイプ分けできるよう心理学的なことを学びたい。
・・・メモ終わり・・・
外の視点を入れるのもたまにはいいですね。読書だと筆者→読者(自分)の一方通行になってしまいますが、会話だと双方向のコミュニケーションを取れるので、ものの見え方が変わる気がします。
なんかふと、このブログは5年後には黒歴史になる気になってきた。
おしまい。