本『ホモ・デウス(上)』-半年記念!
『サピエンス全史』の熱が冷めないうちに読みました。
○内容
今は情報・知識に価値があるため、領土とそこにある物質的な資源を奪うための戦争は起こらなくなった。核兵器も抑止力となっている。
国による教育、医療、福祉はその国民の幸せのためではなく、国を強くするために生まれたもの。
個人の幸福感は脳内物質による、現象によらない。例えば予想外の昇進も、それそのものが幸福なのではなく、その話を聞いたことにより脳内物質が出るから幸福を感じられる。大喜びした昇進も、その後しばらくすれば慣れ、もう脳内物質は出なくなる。なぜそうなるのか?
生命は進化と繁栄を目的としており、現状よりもっと良くなりたいと願う。資本主義はそれを邁進する。
なぜを繰り返すと歴史に帰ることになる。例えば芝生。ヒューマニズム=人間至上主義のもとで永遠の命を得られた未来を、歴史を知ることで想像していく。
人間至上主義はどう生まれたのか?
(以下の投稿で人間至上主義について書きました。)
狩猟民族として生活している頃は、人間はただの動物の一種で、周囲へ敬意と怖れを抱いていたのに、農耕を始めると、家畜や農作物という存在はただの資産であるという見方をするようになる。その考え方は動植物相手に留まらず、人間同士でも階級をつけ、下級な人間を「奴隷」という資産とみるようになる。その頃でも神の存在は信じられていたが、その後の科学の進歩により、現在は神さえも消えつつある。
狩猟民族であった人間が、農業革命を起こし、宗教革命を起こし、科学革命を起こした結果、人間至上主義が生まれた。
人間は神に作られた?自然選択により進化した?
キリスト教信者は、大学を卒業していても(修士や博士さえも)、人間は神によりデザインされたと考える人が多い。進化論は批判される。例えば相対性理論は批判されないのに。この違いはなぜ生まれるか?進化論は私たちの信念(魂は永遠不変である)と反するもので受け入れ難いから。
心とは何か。主観経験の流れである。お腹が空いたと感じ、食事を取る。これは人間でも動物でも同じ。最新の理論は感覚と情動は生化学的なデータ処理アルゴリズムと主張する。
デカルトの時代(17世紀)には動物はそのような感覚を覚えないとされていた。犬は蹴られたとき不快だと「感じ」て吠えるるのではなく、自動的に吠えるだけだ、機械がブーンと音を立てて動くのと同じように。ペットの犬には気持ちがあると思うのにも関わらず。
1950年、チューリングテストというものがあった。同性愛者の数学者チューリングが考案したもので、彼は曰く、コンピューターは将来1950年代の同性愛者と同じようになる、コンピュータに意識があるかどうかは関係なく、肝心なのは他者がそれについてどう思うかだけである。(当時同性愛は違法であり、彼は強制的に去勢処置をされている。)
人は無関係の他人と協力できるから他の動物より強い。組織しない大衆がどれほど批判しようとも、権力は落ちてこない。デモが誰だかメディアに取り上げられても、組織がなければ結局は変わらない。エジプト革命やルーマニア共産党。
他人と協力できるのは想像上のもの、たとえば宗教や紙幣、思想を共有できるから。しかしそれらは時代により突然価値を失うことがある。主観・客観とは別に、共同主観というものがあると言える。これは人間以外持たないものの見方だろう。
さらにその想像を補填するものとして文字がある。
科学により宗教は弱体化したように見えるが、そうではない。科学は機能を提供するがその使い方を決めるのは宗教の助けが必要になる。
子を堕胎させる能力があっても、堕胎することを是とするかどうかは宗教により異なる考え方があるし、命の始まりをどのタイミングと見るかも異なる。
イデオロギーもある種の宗教と言える、というのはサピエンス全史でも説明されていた通りで、人間至上主義というのは現代において強大な宗教として君臨している。
科学が発展する中で、その使い道を決めるのは人間至上主義という宗教であると言える。
ポスト人間至上主義の時代に、科学はどう使われるのかについて下巻で説明される。
○感想
日本でもやおよろずの神がいたり、アイヌ民族が動植物をカムイ(神)として崇めていたり(≒アニミズム?)、人間至上主義でない時代があったんですよね。しかし農業革命によって、人間が自然を支配できるという勘違いが生まれ、人間至上主義が生まれたと筆者は書いています。
この本では、サピエンス全史で語られたことを、別のエピソードでより深く説明していたり、未来のことを想像するヒントとして使っていました。
下巻も既にAmazonで手配済み。楽しみ!
☆ブログを始めて半年記念☆
思いの外続きました。記事もたくさん書けた。ブログ開設から1ヶ月続く人は70%、6ヶ月続く人は24%だそう。(ソースは謎)
割とがんばりましたが、当初の目的を忘れかけているので再掲します。読み返すとなんかふわふわしている。
ブログを続けて、できるようになったこと。
・要約できるようになった。
・本をゆっくり読むようになった。(以前は斜め読みしていた。)
・理解するまで読むとか、わからない項目は調べるとか、しつこさが増した。
・調べる時に公式ページを使うようになった。省庁が発表する資料を見るようになった。
できていないとわかったこと。
・要約ばかりで感想が書けない。
・自分の仕事や生活と紐付けられていない。
☆ビジネス書を読んだら
最近は自分の意思・思考を持たないと、ただ流されてしまうから、こうしたいという理想を描けるようになりたいと思っています。自論を展開する時に、今はよく論理が破綻して恥ずかしい思いをしています。でもそうやって人に見せてみて、気付くことでまた考えを深めることができるから、恥ずかしいけどやめない。
あと半年後、ブログの文章の中で自論を語れるようになりたいです。そのためにまずは自論を固める必要があると思います。インプットを増やして、思考のヒントを得る、そしてそれを整理して自分の言葉を付け足すようにします。ちょっとずつ。
ビジネス本を読む時、ブログをメモとして使いがちなのですが、ただ書き留めるだけでは行動に繋がりませんよね。熱い思いを綴ること自体に意味はない。3月からは内容、感想に加えて「○やること」の項目を追加して書くようにしています。(その「やること」は、将来どんな仕事をしたいという大きな目標のもとにセットするのが理想ですが、まだその目標がなくて寂しい。大目標がないから、いちいち感化されてるんですね。)
記事の数をこなすことと質の向上の両立を、これからの半年の目標とします。
☆映画を観たら
一度観ただけでは理解できないことが多いなと改めて気付いたので、何故かを考えてみました。おそらく、ネタバレが嫌で事前に出来るだけ情報を入れないようにしているのですが、それが原因だと思います。受賞している映画祭の種類や、監督の過去の作品、ストーリーの歴史的な背景等を知った状態で観た方が楽しいのかもしれない。
ただそういうのを調べるのが面倒だから映画で簡単に観たいんですよね。だからやっぱり観る前はなにもしない、観たあとに調べるスタイルのままでいいかな…。
○書きかけているもの
・映画『太平洋の奇跡 フォックス』
・映画『フクシマ50』
・本『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』
・本『スマート・シティビジネス入門』
・本『寝ながら読める構造主義』→これは書いた
・ドキュメンタリードラマ『アウシュビッツ ナチスとホロコースト』(AmazonPrime)
同時進行で何冊も読んだり、書きかけで力付きて放置したりしてます。同時に無関係の作品が同じ題材を扱ってたりすると、多角的に見られる気がして、ここ数年やってます。例えばドラマ『アウシュビッツ』を見てる時に本『ホモ・デウス』の中でフランス系ユダヤ人の話が出てきたり。繋がると楽しい。
○やること
ブログとTwitter連携したいんですが、なかなか照れる。知人とは無関係なところで、新しくアカウント作ろうかなあ…迷うな…。
あとは闇雲に本を選んでいるので、それを改善したい。5分野くらいでわけてみようかな。
とりあえずざっくりと分けると、以下のようになります。
・流行りもの、会話のネタ系
・業界の基礎やフレームワーク等仕事関係
・生活に関わること(資産運用や法律)
・歴史や思想、心理学、脳科学等
・小説やエッセイ等の娯楽
上の3つは必要だけど、下2つは趣味だという気付き。これで優先度を考えて、読む準備決めようかな。
ただ、2ヶ月後に簿記の試験があるので、しばらく本を読む時間を減らします。
おしまい。
本『「使える人材」を見抜く採用面接』-学生を惹きつけよう
先週から実践が始まりました。やってみてから本を読むと、また気付くことがあって面白い。
○内容
ほしい人材の条件はありきたりの言葉で一般化せず、細かく言語化する。会社の中で活躍している人の特徴等を拾う等をして、ステレオタイプな人物から抜け出す。
(例:「コミュニケーション能力高い人!ではなく、「相手の話を聞きニーズを捉えられる人」「元気にすばやく回答ができる人」)
面接は選び選ばれる場である。自社への惹きつけを忘れずに。
先輩として臨むと取調べのようにはならず、本音を引き出せるし、自社の魅力を素直に伝えられる。丁寧に興味を持っていることを全身で伝え、褒め、相談することで満足感や安心感を与えられる。1回の面接で30回はうなずく、目線を履歴書ばかりに落とさないで相手を見る。
活き活きと体験を「リアルな言葉で」語った上で、少しハードルを見せ、あなたならチャレンジできると期待を見せる。
結果だけ聞くのではなく、きっかけや行動、結果からの学びというプロセスや、思考の流れ(ストーリー)を聞くことで、仕事で再現性される能力かどうか判断できる。大きな結果であっても、もともと大口の顧客がいたり優れた上司がいただけかもしれない。指示されたことをやっただけかもしれない。5W1Hを意識して具体的なエピソードを聞くことで、以下を判断することができる。
論理的に行動しているか?
自分で課題を見つけ行動するか?
自分なりの工夫はあるか?
当事者意識はあるか?
目標を立てて自分を成長させているか?
自分を客観視してストレスを逃がせているか?
バイアスは必ずかかる。好印象な人ほど批判的になること。
ストレスの許容量に加えて、ストレスを逃す方法を持っているかが大切。不満やストレスは当然あるものだという前提で話すこと。
○感想
仕事に関係するので、学んだことをそのまま活かせるのが楽しいです。自分ならどう聞くか?と考えたり、改めて自分の会社のことを調べてみたり。
ただ、やはり先入観を持ってしまうことや質問力のなさ、私自身の印象の悪さ(=会社の印象の悪さになる)等、課題はたくさんあるため、こんな自分がやっていて良いのかという不安もあります。それでも志望してくれた学生のために、自分なりに根拠を持って評価して、自信を持って合格と言えるように考えます。
自分が関わった学生が将来、うちの会社に入って良かったと思ってくれたり、活躍してくれたら嬉しい。
おしまい。
関連①
関連②
映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』-自分の思想を持つこと
最近面白い映画が続いてますね。ミッドサマーも観たいけど、怖いと聞いて保留中。
三島由紀夫のことは「切腹した右翼の日本人?」という認識しかありませんでしたが、まぁなんか熱くて面白そうだし…と思ってこの映画を観ました。
○内容
東大900番教室での、三島由紀夫と東大全共闘との論争。TBSが当時の討論を記録したフィルムと、現在の関係者への取材がまとまっています。
三島由紀夫はその衝撃的な死に注目されがちですが、この作品では大きく取り上げられていません。
***Wikipediaより引用***
「われわれはキチガイではない」、「自我と肉体」、「他者の存在とは?」、「自然対人間」、「階級闘争と〈自然〉に帰る闘い」、「ゲームあるいは遊戯における時間と空間」、「持続と関係づけの論理」、「天皇と民衆をつなぐメンタリティ」、「〈過去・現在・未来〉の考え方」、「観念と現実における〈美〉」、「天皇とフリー・セックスと神人分離の思想」、「ものとことばと芸術の限界」、「〈天皇・三島・全共闘〉という名前について」、「われわれはやはり敵対しなければならぬ」の14のテーマにわたり、激しく討論が行われた。
***引用終わり***
劇中では主に、「他者の存在とは?」、「自然対人間」、「ゲームあるいは遊戯における時間と空間」、「持続と関係づけの論理」「われわれはやはり敵対しなければならぬ」についての議論が取り上げられていました。
○感想
それぞれの思想は異なるものの、お互いの言葉を理解しようと歩み寄り、論破するのではなく議論を展開することを楽しんでいるようにも見える討論会。メディアの使い方がわかっている三島由紀夫と、演者でアーティストの芥正彦による舞台のようでもありました。
めちゃくちゃに頭のいい人たちの議論、難しくてついていけないところが多々あるものの、ゾクゾクする面白さがありました。友人と見に行ったのですが、その友人は今回劇中議題としてあげられていたことを、自分でも考えたことがあるそうでびっくり。私にとっては考えてもみなかったことばかりでした。
登場人物は一般人にもかかわらず、個性の強い方ばかりでした。現在の彼らにインタビューしているのですが、現在70歳前後なのに年齢よりもエネルギッシュな感じを受けます。
三島由紀夫をリーダーとしていた「楯の会」の初期メンバーや、東大全共闘と三島由紀夫の討論会を企画した木村修さん、討論会で幼児を抱えながら鋭い指摘をする芥正彦さん(この人のキャラクターが最高だった!)、現在三島由紀夫を研究する内田樹や平野啓一郎。(平野さんの本は小説しか読んだことありません。)
芥正彦さん、今も個性的。
内田樹さん、すごい熱量で語る人でした。面白そうだったので著書をポチ。
☆感想
平野啓一郎さん、三島由紀夫の再来と呼ばれていたそうです(知らなかった)。最近読んだやつ。
ちょっと脱線。
たまたまこの映画を観る前に、バンクシーの展示に行っていました。(この時初めてバンクシーがどんなアーティストなのか知った。)
バンクシー展では、彼の作品とともにこんなメッセージが。
バンクシーは「世界をより良くしようとする者は危険だ」と言います。バンクシーは警察官(=権威)を否定するし、正義を振りかざす者はむしろ罪の意識のない加害者と考えているのかなと思いました。
本題にと戻ると、三島由紀夫にしても東大全共闘にしても、日本を良くしたいと考えているように思えます。彼ら自身はそれを正しいことだと信じ、その信念のもと行動しましたが、バンクシーに言わせると、それは危険なことなのでしょうか。
(三島由紀夫も東大全共闘も、「日本をよくしたい」というよりも、「戦後から今まで、アメリカに支配される構図から脱却すべき」と考えた。というのが正確かもしれません。)
1日の中で複数の思想に触れると、関連させて考えを広げられていいですね。
脱線終わり。
三島由紀夫の世代は、国の興亡と彼ら個人の運命が完全にリンクしているそうです。戦争に行き、負ければ自分自身の命がなくなる。そんな立場だったからこそ、自分は日本人だと強く自負していたのでしょうか。
討論会では芥正彦に、「日本人という枠に囚われ、そこから抜け出せなくなっているのではないか?日本という国がなくなったとき、あなたのアイデンティティはなくなるのか?」と詰め寄られていました。芥の主張は「私は私個人として独立し、日本という国がなくても存在する」というものでした。
今の私たち世代は、芥さんに近いと思います。しかし都合の良い時だけ、「日本人を誇りに思う。(ドヤ顔)」なんてしてないでしょうか。そして都合が悪くなると、国は何もしてくれなと、自分自身が国のために行動していない割に文句を言っていないでしょうか。
この映画を思い出します。
"ask not what your country can do for you, but what you can do for your country.”
また、作品の中身自体ではなく、彼らが討論していく様子をすごいと思ったのですが、あの流れるようにお互いの意見を交わし合う議論はどうしたらできるのでしょうか。
議論することを難しいと感じるタイミングは2つあると思っていて、1つ目は単純で、自身の思考が遅く会話のスピードについていけないとき。これはトレーニングによって克服できるはず。恥を描くのを恐れず、語り合える環境に身を置くと良いと思う。私はかっこつけるから議論がうまくなりません。
もう2つ目はそのテーマについて知識が足りなかったり、考えたことがなかったりするとき。思想というと高尚ですが、自分の意見を持つためには、まずは知ることと考えることが必要と思いますが、これは興味がないとなかなか鍛えることが難しい。
趣味についてなら何時間でも話せるというのは、この2つ目が強いからですが、こちらもわたしには熱く語れるほど興味が持てない。
あの熱く語り合う様子が羨ましかったので、もっとトレーニングしたいです。知識も増やしたい。考えるのはこのブログを使って練習するつもりで。
おしまい。
本『採用の思考法』-ミスマッチは負債を抱えること
4月からの準備その2。
その1はこちら。
その3はこちら。
○内容
1.前提として
育成には限界があります。素材の目利きはそのまま経営力となり採用に失敗することは、会社の負債を増やすことといえます。
新卒・中途に関わらず、採用は限られたパイの奪い合い。「採用しないとわからない」なんて言ってはいけません。
2.五つの課題
①片手間でなく採用それそのものをやる必要がある。
弊社は採用のための部署があります。その点はクリア。ただ、学生に最初に接触するリクルーターは、事業部から借り出されて片手間で採用活動します。この本のルールでいうとアウト。
②自社が欲しい人材を、オリジナルな要素を考える必要がある。
選考時重視する要素は、過去20年ほとんど変わっていないそうです。(コミュニケーション力・主体性・チャレンジ精神・誠実性・協調性。経団連HPより。)
時代が変わっていくなかで、その要素を変えなくていいのか?
(余談)
採用=営業とマーケティングといえます。パイの奪い合い(≠最大化)であるので、営業よりも厳しい。マーケティング用語に、AIDMAというものがあり、消費者の心理プロセスの略語ですが、これはそのまま求職者の心理プロセスに重ねられます。
※AIDMA…以下の順に移行する。
Attention(注意)
Interest(関心)
Desire(欲求)
Memory(記憶)
Action(行動)
③求職者が何を求めているのか知る必要がある。
知らないまま頓珍漢な採用活動をしても意味がない。お互い欲しいものを提示して、マッチングしましょう。
④マーケットを知る必要がある。
これは先日の記事に書きました。新卒の場合、どんなスケジュールで動いているか?とか。
⑤目標と期限から逆算する必要がある。
これ上司にめちゃめちゃ言われてるやつ。問題解決の基礎ですが実際できてない人ばかり。これは徹底しましょう。
3.採用活動のコツ
採用活動においては「どんな人材を何人採用する」という目標を明確にする必要があります。どんな人材を採用するか、とは採用基準をどう定めるかということです。
採用基準を下げること=お客様への提供価値を下げることor育てるコスト・時間をかけることといえます。基準を満たさない人を採用することは負債をかかえること。それなら採用人数を減らし負債ゼロの方が良いですね。求職者を資産とみるか負債とみるか、判断するために採用基準を設けます。
実践心理学NLP(神経言語プログラミング)の6つの意識階層というものがあります。
ピラミッド状で上位から、
1.自己認識「私は〜である」
2.信念・価値観「私は〜という考え方を大切にしている」
3.能力「私は〜できる」
4.行動「私はいつも〜している」
5.環境「私は〜に所属している」
この1,2は変えにくいのですが、3〜5は後から変えられるので、1,2と比べて重要ではありません。
例えば能力のなかでもコミュニケーション能力は重視されがちですが、本当は後から変えられるからさほど重要ではないのです。
だからこそ、この階層2の「信念・価値観」のズレを防ぐことが大切です。採用活動を通して、経営理念と求職者の価値観マッチングをしましょう。
(余談)夫婦の離婚の原因第一位は、性格の不一致だそう。これもこの意識階層の1,2のズレですね。
・基準には論拠を持ちましょう。複数の担当者で共有しましょう。
・採用担当に必要な能力は以下。これは営業に必要な能力と同じです。一人で全部は無理なので、チームで補完しましょう。
1.ライティング力
2.プレゼンテーション力
3.ヒアリング力
4.商談力
5.クロージング力
4.採用プロセス
①知ってもらう
自社そのもの、そこで得られる価値、採用基準を知ってもらうプロモーション活動をしましょう。
プロモーション活動howto
1.トレンドを知ること。
最近ならリアルと早期。
2.アプローチすること。
方法としては、
SNSを用いたソーシャルリクルーティングと、リファラル採用やマッチングプラットフォーム(Linkedin等)を用いたダイレクトリクルーティングがあります。
※マスアプローチしていることを、求職者に察されないように。「あなたを特別視している」と感じさせること。
②採用面接(初期)
初期の採用面接の目的は、採用基準に達する人材か見極めることと、求職者側を惹きつけることです。
リクルーター等が接触する時には本音を引き出すスタンスをとりましょう。例えば問い詰めるように一問一答はしない、面接シートを見ない
、共感する。本音を出させて安心させることは、求職者の惹きつけになります。
ただし初期に志望動機は聞くべきではありません。まだ決めてない相手に言わせても、それは採用側が安心したいがための自己満足に過ぎません。
また、内定辞退の少ない会社は審判員にならず併走者、応援者になっています。見極めるばかりでなく、求職者の目線を想像することで、ミスマッチも防げます。内定辞退が多いのは採用が下手ということです。
③内定者フォロー
何で迷っているのか?ボトルネックを確認し自己開示しましょう。ここでも共感・安心感がキーワード。非公式の場をセットしてクロージングしないようにしましょう。
④採用面接(後期)
最終面接の段階で、入社したい理由を聴きましょう。求職者本人に考えさせることで納得感が出ます。自分なりに考えて納得したと思うと、辞めないようになります。
※本筋とずれるけどメモ
本業に全力で、手続きは片手間で。
仕事で資料をキレイにするのは片手間でやるべき。息をするように日常の業務はこなす。
○感想
採用担当者のあるべき姿勢や考え方がわかりました。私自身が業務で関わるのはほんの一部ですが、全体を知ったことで、これからより楽しくなる気がします。
○やること
・経団連HP見てみる。これは興味。
・選考時重視する項目が20年間がほとんど変わっていない、という話が書いてありました。これは日本企業の話だったので、海外ではどうなのかを調べてみます。
ただ、どこを取っ掛かりにしていいか難しい…。
おしまい
本『女性のいない民主主義』-ジェンダーを考えるという不利益
今月3/8は国際女性デーでしたね。
パラパラとネットで調べてみても、いまいち理解できていない『フェミニズム』。全くわからない、さらに興味も薄い『政治』。
今回はこの二つが整理された本を読みました。
ただ、どちらも苦手分野過ぎてうまく整理できませんでした。感情的になっちゃうし。
○内容
政治初心者に優しい内容でした。まずジェンダー関係無しに各章で政治の仕組みと歴史を説明し、その次に女性の立場はどう捉えられていたのかが続けられます。
1.政治とはなにか
政治とは公共の利益を追求するものであり、政治の基礎となるのは話し合いである。その話し合いの場には、共同体の構成員となる様々な立場の人が参加すべきであるのに、一部に偏っているのはなぜか。(一部はつまり男性のこと。)
1970年代以降、伝統的な左右対立に収まらない新たな争点が浮上した。原子力等不確実な科学技術、地球温暖化等の環境問題、フェミニズム運動による伝統的な性別役割分業への異議申し立て、移民は多文化主義を拡大したが反動から極右化する人々も生まれた。
これらの争点は、これまでなかった技術や環境の変化、内戦に伴う難民の発生等の「変化」を起点とするもの。しかしジェンダーに関してはかつての方が不平等であり問題だった。なぜ今になって浮上したといわれるのか?
答えは、新たに問題として起こったのではなく、女性が声を上げ始め、それが世の中に広がった結果、認識されるようになったから。それまで認識していなかった男性政治家にとっては、女性が突然声を上げ、男性が享受してきた特権を奪い始めたという「変化」は、男性の多い政治の世界において環境問題と同等の「問題」と言える。
以下抜粋。
「争点の範囲を限定する政治制度は、男性支配を維持する役割を果たす」
「(要約)マスメディアが有権者の意見を変化させることは少ないが、ある争点へ注目させたり、モノの見方を偏らせるという見解がある。それに対してSNSの台頭はジェンダーの争点化を強く促した。」
2.民主主義とはなにか
シュンペーターによる定義・・・
「民主主義とは政治指導者が競争的な選挙を通じて選ばれる政治体制を指す。これに対して、競争的な選挙が行なわれない国を、権威主義体制あるいは独裁体制と呼ぶ。」
これはつまり、選挙というエリートの競争を肯定している。
3.政策は誰のものか
男性首相が男女不平等を語る時、それ自身ではなく別の目的を解決する手段として、女性の利益向上を政策とする。
例えば今の自民党。「女性活躍」のスローガンには、選択の機会が増える喜びはあるものの、利用されているという違和感も感じてしまいます。
4.誰が、どのように政治家になるのか
マーガレット・サッチャー、ドイツのメルケル首相、台湾の蔡英文総統は野党から返り咲いている。これは野党は票を得るために女性を登用しているから。野党が女性比率を上げることで、与党もそれに対抗して女性登用をする。しかし日本では、野党が女性を増やさず、よって与党も対応していなかった。
○感想
フェミニズムを理解する目的で買ってみたのですが、思いの外政治についての理解が深まりました。初心者だからかもしれない。
この本は対象を対比させることによって、理解を促してくれています。例えば、権威主義と民主主義。なんか聞いたことあるけどよくわかってないことが少しだけわかったような。
でもやっぱり難しい。。。
家庭レベル、社会レベルでの性別による役割分担についての章を読んでいる時に、あることを思い出しました。
それは、「『誰に食わせてもらってるんだ』と言われたのが嫌だった。」という母の愚痴を、小さい頃聞いていたこと。私はそんなこと言われたくないと思ったのが、自立したいと考えたきっかけだったかもしれません。これも構造の問題で、家庭内の分業が進む仕組みがあったから起こったことです。
時代によって価値観は当然変わるし、それに適応することはおかしくない。決められたルールの中でうまく振る舞うことが、短期的には、自身にとっては得になることは多いです。しかし大志を持ってそのルールに異議を唱え、理想を叶えた先人たちがいるから、今の自由があるわけで、その先人たちの努力を無駄にしないためにも、そのルールに疑問を抱くことを忘れないようにしたいです。
〈フェミニズムの歴史〉
18世紀以前:上流階級を除いて、男女関係なく農工商業に携わっていた。
18世紀半ば〜19世紀:産業革命。家庭内分業。(外で働く男性と専業主婦。)
19世紀半ば〜21世紀前半:第一派フェミニズム。女性の財産権や参政権を求める運動が各国で行われる。※日本では1945年に参政権が認められる。(遅くてびっくり。)
1960年代:第二波フェミニズム。女性参政権導入後も解消されない男性支配への異議申し立て。ウーマン・リブ活動。人工妊娠中絶を制限する優生保護法改定の抗議。
1990年代:第三波フェミニズム。
現在:第四波フェミニズム。
流れをザッとを書きましたが、全然詳細は理解していません。今後もう何冊か本を読んでみます。
○おまけ
世の中の変化や、男女の役割に苦しむ人の記事等。
◎コーヒーに見る世の中の変化
◎子供を生む後悔
「母親ではなく父親になりたかった」という言葉が出てきます。
男性は自分で生まずとも、自分の遺伝子を残せるけれど、女性は自分の体で生まなければなりません。それにより自身の活動が抑制されることになります。(代理出産等さまざまな科学技術が発達していますが、まだあまり一般的ではないですね。)
◎夫婦別姓の問題。今年2月、サイボウズ青野社長が東京地裁で敗訴しています。
◎ジェンダーバイアスを助長させる
◎子育て
怖いんですよね、育った環境に影響される、ズレや違和感。
◎これ!まじで!本質!!と思ったら記事。
『もし世の中がジェンダーバイアスのない場所だったなら、それだけの時間を私は自分が好きなことの追求や、もっと多くの作品を生み出すことに注げたのに』。
女性であるだけで、ジェンダー問題に時間を取られるという実際的な不利益がある。
最近しっくりきた言葉。
「考えなくても問題なく生きられるのは、あなたが差別する側だからです。」
あなたジェンダー問題好きだよね!と言われたことがあるのですが、好きではないのよ。差別される側だから考えざるを得ないんです。
○やること
今回調べていくなかで、引っ掛かったのが「大正デモクラシー」の言葉。懐かしい響きですね、歴史の授業で習ったやつ…。興味を持ったので、調べてみようと思います。
あとはなぜ女性の利益となるものは議員立法が多いのか?そもそも議員立法とは?という疑問を持ったので、そこを調べたいと思います。
おしまい。
関連
本『サピエンス全史(下)』-マクロな歴史はおもしろい
突然下巻から感想を書きます。上巻は一年前くらいに読んだけど、記憶がおぼろげ…。
この本めちゃくちゃ面白いんですが、中身が濃すぎて集中しなきゃ読めません。読むのに体力がいる。
○内容
※本に書いてあったことと、私の解釈・感想が入り混じっています。
◎宗教
キリスト教やイスラム教は、混合主義によるものである。一神教、二元論、多神教、アニミズムと矛盾するものまで混ぜ合わさっている。
仏教は苦しみからどう逃れるか?一神教は神は私に何を欲するのか?
イデオロギーも宗教である。なぜならば「人の規範と価値観の体系」であり、なおかつ「人が定めた法ではない」から。
人間主義にも種類があり、①自由主義的。個人を重んじる。②社会主義的。平等を重んじる。これは一神教の神の前に皆平等という思想と全く同じではないか。③進化論的。例えばナチス。
現代の宗教の代表は科学である。神に祈る代わりに学問が発達した。特に数学。テクノロジーと科学が紐づいたのはこの数百年。技術が力になるとは考えられておらず、戦術(組織や規律)が勝敗を決めた。知るべきことを全て知っていた神たちでさえ、成し遂げられなかった病や戦争をなくすこと、人類が技術によって叶えようとするのは不遜ですらある。
19世紀まで壊疽を恐れて麻酔なしで傷を負った手足を切り落としていたのに、今はそれを克服した。これから、死を克服するか?死の克服が目の前にある近代、ほとんどの宗教もイデオロギーも死と死後の世界を語らなくなっている。キリスト教徒と違って、資本主義者が死んだらどうなるのか?なんて語られない。
科学はそれ単独では栄えない。経済、政治、宗教と関係し、そこで影響することができるものだけが栄える。
1769年、クック船長はタヒチ島や、その他の島々、オーストラリアやニュージーランドを含む地域をイギリス領とした。太陽までの距離を測るという科学調査目的だったのか、軍事的な目的だったのか。
1750から1850年にかけて、ヨーロッパ はアジアの領土の多くを征服し、現代に至っても世界はヨーロッパ 風だ。なぜヨーロッパ なのか?テクノロジーの差である。日本が追いつけて中国やペルシアが追いつけなかったのはなぜか?考え方が違ったから。帝国主義と近代科学。
コロンブスは1492年にアメリカ大陸に旅して、1519年にはカリブ海のほとんどをスペイン人が征服した。先住民のほとんどはスペイン人の持ち込んだ病原菌で死んだり、奴隷として過酷な扱いを受けて死んだ。代わりにとイギリスがアフリカ系の奴隷を売るようになった。
(黒人奴隷の歴史↓)
メキシコはコルテスが、インカ帝国はピザらが征服した。ヨーロッパ人以外アメリカを征服しようとしなかった。日本人のら1942年アラスカ進行を除いて。
◎帝国主義と近代科学
イギリスがインドを征服したとき、文化も地理も動物までも科学者が調べた。インドの人たちは興味がなかったのか?征服者たちがその土地を知る事で、より統治しやすくなる利点派大きい。さらに新しい知識を獲得することはもれなく良いこととされるし、その知識を使って、征服した国のインフラ整備をすれば、「白人の責務」を果たしたとふんぞりかえることができる。それを科学者は裏付けようとしていたが、今は人種間に差はないと結論づけられた。文化主義の時代。
◎資本主義
富を投資するようになったのはこの500年の話。科学革命が起き、己の無知を認め研究を進めてていけば進歩するのだとわかり、将来への信頼ができたから、信用が生まれ投資できるようになった。(信用創造ってやつですね。)かつては神が万能で、知らないことはないという思想だったから、「己の無知を認め」ることができなかった。さらに富めるものはひたすらにそれを使い、近代の社地のように株や債権をかぎまわることはなかった。(贅沢な時代があるからこそ、今見ると信じられないような豪華絢爛な芸術品が生まれたのだろうし、うらやましい。)科学的な進歩が止まれば、経済成長も止まる。
コロンブスのような探検家へ投資するとき、それは不安定だった。だから株式会社ができた。一人頭の投資額は少なく、お宝が見つかれば分けられる。スペインに打ち勝ち、オランダ海上帝国を作り上げたのは国王ではなく商人達だった。1568年。1602年、オランダ東インド株式会社、証券取引所ができた。拡大した会社は、インドネシアを征服した。企業が国を植民地としていた。同時期にオランダ西インド株式会社は、今のニューヨークへ進出していた。(イギリスに1664年奪われた。)先住民とイギリスの侵食を防ぐために作られた防壁が、今はウォール街の下に埋まっている。なにそれステキ〜!
オランダの失脚ののち、フランスのミシシッピ株式会社も失敗、ミシシッピ・バブルがあった。フランスは国として信頼を失い、ついにはフランス革命へと発展した、ら(この辺スピード感凄くて面白い!!)イギリスは強かった、東インド会社はインドを抑えてた。企業が、(資産が?)国へ影響したのは例えばアヘン戦争。結果香港はイギリス領となり、麻薬取引基地となった。
資本主義の章で大興奮。
◎産業革命
資本主義に続き技術が発展、我々はエネルギーを作った。農業が発達し、遺伝子までも操作する。
資本主義と消費主義は時代を逆転させた。貴族は散財し市民は倹約していたのに、今では資本家は倹約し投資に追われ、市民は享楽的で借金を負う。
◎平和
産業革命のころ、親密なコミュニティは崩壊した。国家が代わりに力を持った。例えば家族やコミュニティが持っていた役割(お金を貸し借りすること・裁くこと・家を建てること・医療等)を代替し、強くなった。しばしば女性はコミュニティの持ち物と見なされてきたが、独立した個人となった。
1945年以後、他国を征服するために侵攻することはほとんどなくなり、すでに支配していた国の解放も(それまでの歴史と比べれば)迅速かつ平和的なものだった。例えばイギリス・フランス、そしてソ連崩壊。もちろんアラブ世界、アフリカでの紛争は無視できないが、国家間の征服を目的にした侵攻はほとんどなくなっている。
平和を叶えられたのはなぜか?戦争によって得られる富が減ったから。畑や家畜や奴隷より、技術ノウハウや銀行のような組織の方が大きな資源となったから。
◎進歩主義
幸福度という指標に意味はあるのか?
学ぶこと・成長することは喜びだとここ5年ほど色んな人から聞かされてきていたけれど、やっぱりそうだよね。画一的に進歩が正義とは言えないよねえ。まさに『独善的』。人それぞれ異なる立場があって、一人一人ストーリーを持っていることをやっと理解できるようになってきました。今が幸せか?というのは、誰にとっての幸せを考えるのか、定義づけが必要である。
科学は幸福を定義した。関連↓
生物学的には、土壁の寒い部屋で暮らす昔の農民と、空調の効いた清潔なマンションで暮らす現代の銀行家とのどちらが幸福かは、ただ脳内のホルモンによってのみ決まると言える。しかしむしろブッダはその感情の波をなくすことが苦しみをなくすことと説いた。幸福を定義する試みの歴史は浅く、まだ結論づけられずにいるのではないか。
◎未来
テクノロジーの進歩により、なんでもできるようになってしまったら、私たちは「何をしたいか?」ではなく「何をしたいと望みたいか?」と悩むのだろうか。
○感想
まさに「事実は小説より奇なり」。事実を羅列するのではなく、筋道立てて語られるからさらにおもしろかった。歴史はおもしろい、さらにそれが今に続き、未来を考える材料になるからさらに魅力的。
この本こ作者まじで頭良いんやろうな〜こんなふうに物事をたくさん知っていて、面白く捉えて、整理して、紐づけていけたら気持ちいいよね〜!ってなりました。ウンチクすごい人いますよね、あれの最高次元って感じ。
事実に基づいて語れること、さらに自分の思想がある状態に憧れました。
歴史や思想について、体系立てて学ぶことは大切ですが、ストーリーとして一気に読むのも気持ちがよかったです。ただ、学んでこなかったから(学んだけど忘れてしまったから)、理解できず楽しめなかったところもあります。それはこれから、これでフォローしていく。
アラブ世界とか特に苦手なのよね…。
この本は比較的読みやすいと思うので、これが済んだらもう一回サピエンス全史の上巻読み直したいな。続編も読みたい。
おしまい。
続編
本『図解 募集から内定までの採用マニュアル』
春から人事関係の業務に関わることになったため、まずは概要を掴もう!と思い読みました。
読みながら学生の頃を思い出しました。私ぼんやりしてたな…。企業側はこんなふうに考えていたんですねえ。
○内容
◎採用の区分
人材調達の区分は、以下の3つ。
①育てる(新卒採用)
②買う(経験者採用)
③借りる(アルバイト、業務委託)
①育てる(新卒採用)
新卒は定着率が高く、組織内の年齢構成バランスを確保できるメリットがあるが、短期離職されるとコスト回収不可というデメリットもある。
今の新卒採用フロー例。
2019.3.採用計画
2019.8.インターンシップ
2019.11.求人サイト準備・OBOG訪問
2020.3.広報開始
2020.6.選考活動(説明会・選考試験・グループ面接)※絞り込みと見極め
2020.10.内定
2021.4.入社
特定のスキルを持つ学生へは人材紹介でアプローチすることもできるが、基本的には新卒には職歴がなく、学歴だけでは判断が難しいため、できるだけ多くの学生と会うことが重要である。
採用要件は「前に進む力」「考え抜く力」「チームで働く力」があれば十分(経産相提唱)。もちろん一部の専門性は除く。
学生を募集する段階では、自社の強みとその要因、苦労、未来シナリオを語ると、学生側は働き方を想像しやすい。
新卒のエントリーシートは数を捌くため、まずはサッと読む。再現性のある経験をしているか?他社視線・他社貢献があるか?を見る。『採用しない要件』を定めるのも、数を捌きやすくなるし、ミスマッチが起きにくくなる。
※市況
一括新卒採用の見直しが進む。
コネや通年採用、第二新卒が増える?
②買う(経験者採用)
中途は新たなノウハウが得られる一方、人件費が高かったり、戦力になるのに半年程度かかったり、また大量採用不可。
中途採用フローはスピード感が重要。
企業側としては欠員の補填を目的とする場合、早くきて欲しいし、求職者も短期間で次の仕事を見つけたいと考えていることが多いため。また、他社との競争もある。
採用要件決定後、応募受付・選考・内定を2〜4週間程度で行う。スカウトメールや役員同席の面接で囲い込む等、他社より早く動くことが重要である。
履歴書はキャリアの一貫性を見る。
職務経歴書を見て、3年以上のキャリアがなければ即戦力にはならないと考える。特に直近のキャリアから見る。専門分野への知識があるか判断するために現場管理職が面談に同席することが必要。
③借りる(アルバイト、業務委託)
割愛。
◎採用の方法
人材募集のツールには、
①求人サイト
②人材紹介会社
③紹介予定派遣
①求人サイト
前課金は、機能が充実している。大量採用向け。
後課金(成果報酬型)は広告掲載無料、少数募集向け。
②人材紹介会社
登録型とサーチ型(=ヘッドハンター)がある。良い人材は他社へも紹介されている可能性あり。
コンサルタントはキャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーがいる。キャリアアドバイザー:求職者のフォロー。リクルーティングアドバイザー:企業のフォロー。求人票作成や採用条件の交渉。
企業のブランド力により、やるべきアプローチは異なる。
③紹介予定派遣
3〜6ヶ月派遣として、その後正式採用するか派遣終了となる。派遣者の年収の25〜30%を手数料として支払う。
※市況
出戻り採用、副業解禁がキーワード。
◎採用に関わる法律
採用面接時のNG(差別等)、障害者雇用割合、個人情報の扱い方等が載っていましたがブログでは割愛。重要なのは承知ですが、だからこそ中途半端なことは書けないので…。
○感想
転職する気は今のところないけれど、会社の人事が何を考えているのかを理解する糸口になりました。
ちょっと怖かったのは、パートや単純作業の正社員についての項目で、
『この層は企業理念や業績ではなく、目先の労働条件(賃金、福利厚生)に敏感に反応します。』
と書いてあったこと。
自分自身を振り返ると、めちゃめちゃやってました。ダメだって各所から言われたけど、それでもやっぱり条件気になってしまっていた。これが後々の違和感に繋がらないと良いな。
大学生の頃ぶりに、四季報や業界地図を見ると、思いの外楽しかったです。社会人こそ日々のニュースを追う以外に、こういうまとめられた本を読むと世の中の動きが理解しやすくなりますね。
○やること
自社が求める人材を知りたいと思いました。学生向けに会社や人材紹介会社のHPで公開されているものをチェックします。
それから明示されていないけど自社にはどんな人が多いかを考えてまとめる。
そして何より、部外者に語れるように自社のことを知るために、HPを入り口にして調べていきます。
あとは興味で、自社の組織体系と人数、年齢比率、中途入社人数、管理職人数、各男女比を調べる。
おしまい。
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