映画『フクシマ50』-エンジニアとしての責任
映画開始から10分足らずで地震発生。逃げ惑う人々や津波の衝撃に、あの頃のニュース映像が思い起こされて、ひたすらに胸が苦しくなる映画でした。
○内容
2011年3月11日からの数日間、東京電力の福島原発で何が起きたのか?を描いています。あくまでも事実に基づく物語であり、完全なノンフィクションではありません。
最前線で体を張る東電現場社員・協力会社・自衛隊員、彼らを指揮する東電本社社員、それぞれの家族、そして内閣、アメリカ大使館とアメリカ軍が登場します。
ネットでは、事実と異なるため誤解を生むのではないか、という批判もでているようです。
例えば首相のせいでベント作業が遅れたように見える描写があったり。
○感想
想定外の地震・津波への対策が不十分だった福島第一原発。エンジニアの端くれとして、身につまされるものがありました。
可能性があるものを見過ごさない、致命的なエラーは対策を取る、当然のことのようですがこれは難しいことです。それにかかる費用はどうするのか。時間がかかりすぎるのではないか。気にしすぎ、大袈裟、なんとかなる、、といった気持ちを持ってしまったりしませんか?
私の仕事でも、薬品の安全対策や装置の耐震設計、排水放流基準を守るよう検討をするのですが、そういったこと一つ一つを、もっと重く捉えなきゃなと思いました。
実際東京電力は津波のリスク試算をしたうえで、それに相当する対策は取っていませんでした。
○やること
仕事を一生懸命やります…。
現場には男性ばかりでしたね。事実なのかもしれないけれど、男性ばかり危険な場所で働かせることは問題です。