連休中の課題図書1冊目。
2冊目予定は『新型コロナ「恐慌」後の世界』、
3冊目予定は『アフターコロナ』です。
◯著者
◯内容
結構コロナに関わらず「危機」全般の話だったから理解しやすかった。箇条書きメモ。
今回のパンデミックという戦いは、短期で終わる戦闘(battle)ではなく、戦争(War)である、と欧米首脳は呼んでいる。
コロナ以前から、CX、コーポレートトランスフォーメーションとは、破壊的イノベーションによる産業アーキテクチャの転換が続く時代に、日本企業が会社の基本的な形、まさに自らのコーポレートアーキテクチャを転換し、組織能力を根こそぎ変換することを意味する。
まずローカルクライシス。中堅、中小のサービス業が打撃を受ける。しかも日本のGDPの約7割を占める基幹産業である。
次にグローバルクライシス。成績の商品停滞による需要の消滅、売り上げ消滅の色が起こる。キャッシュが流入しなくなれば、超優良大企業でも生生売り上げの2か月分くらいしか手元現預金がない。固定費などキャッシュレスは簡単に減らせないのであっという間に手元資金は外するものである。
最後にファイナンシャルクライシス。それは金融機関があのバランスシートを1段目つけ、「傷つき金融収縮が始まる。これはローカルの産業でもきっと、地域金融機関もそのシステミックリスクに巻き込まれる県政がある。どっち、パンデミックが終わってお金が動き出しても、必要な時に民間の金融機関が十分な信用喪失機能を果たせず経済回復が遅れることが考えられる。 1980年代の日本の金融システムの悪循環と同じような心を収縮が起こる。
結局キャッシュ、日銭が大切。毎日固定費は流れでていくし、稼げなくなるとキャッシュはなくなる。
現預金の潤沢さと、稼ぐ力、金融機関との間の信頼関係、そして負債の軽さ(=自己資本)。
新しい時代が始まる。最近であればソ連崩壊そしてベルリンの壁の崩壊により古典的な社会主義体制が終わったというイベントが起きた。中国で天安門事件が起きたのも同じことである。そして10年前のリーマンブラザーズによる世界金融危機を境に中国が世界の経済の牽引する立ち位置を確立した。危機の時代は、同時に政治や経済や産業の大きなパラダイム転換の起点あるいは分岐点になっている。リーダーは、今目の前にある危機を乗り切ることと同時に、パラダイム転換後の新しい通常、すなわちニューノーマルを想像しいろいろな準備を仕込んでおくことも求められている。
大量リストラをした後に、他所の会社の買収や投資をしようとすると社員・世の中は感情的にそれを許そうとしない。こうしてこのチャンスをも失う。逆も然りで半導体のコモディティ化が目に見えていたのに、売却に踏み切れず今の様子だ。
自分が勤めている会社が再生状態になったらギリギリまで残ること、どうせどこも苦しい、極限体験ができる。
日本的経営の見直しが必要(ただしその時は国の保障もセットにして欲しいと個人的には思う)。今回リストラし延命できたとしても、根本の終身雇用や固定化した事業ポートフォリオが変わらなければ、他の危機が起きた時にまた同じことを繰り返す。だからこそCXをする。
◯感想
日本の企業全体を対象にしているのもあって、必然的に比率のたかに中小企業の話が多め。
個人に対しても言われていることだなぁと思いました。最悪の事態を想像する強さがいる。
最悪の事態を想像する強さが必要である。ホラーシナリオに対する恐怖に打ち勝つことができるのがトップリーダーである。危機の時こそ、先を読み、二重、三重に対策を準備しておく周到さがリーダーに必要な資質である。
◯やること
2、3冊目の感想をまとめます。
おしまい。