『部長ってなんだ!』-伊藤忠元会長、さすがパワフル。そして勉強家。
普段あまりこういう本は読まないのですが、なんとなく読んでみました。
飲みの席でアドバイスいただくくらいの気持ちで。
○著者
1939年、愛知県生まれ。名古屋大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。1998年、社長に就任。1999年、約4000億円の不良資産を一括処理し、翌年度の決算で同社史上最高益(当時)を記録。2004年、会長に就任。内閣府経済財政諮問会議議員、内閣府地方分権改革推進委員会委員長、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを歴任し、2010年、民間企業出身では初の駐中国大使に就任。現在、公益社団法人日本中国友好協会会長、一般社団法人グローバルビジネス学会会長、福井県立大学客員教授、東京理科大学上席特任教授、伊藤忠商事名誉理事。著書に『仕事と心の流儀』『社長って何だ!』(以上、講談社現代新書)『死ぬほど読書』『人間の本性』(以上、幻冬舎新書)など多数。
(本書より引用)
○内容
下積み時代、圧倒的な努力を重ねた。仕事はもちろん土日返上、夜は接待や勉強。
定時で帰るアメリカ人は、その後家族団欒を楽しんでいると思い込んでいたが、違った。ある時エリート・サラリーマンの家を尋ねると、書斎には専門書や仕事の書類が山積みで衝撃を受けた。
インターネットの普及によって情報が手軽に入手できる時代です。しかし、それで現実を知った気になるのが一番危険です。・・・(省略)・・・すべては現場に宿る。
アメリカ赴任中から、メディアへの寄稿や講演、そして国内での連載を通じて名前が知られる。
日本では「専門を極めたスペシャリストは出世しにくい」という見方があります。・・・私は決してそうは思いません。・・・それぞれの部署が管轄する全ての業界を知らずして会社の舵取りができないとすると、経営者になど誰もなれません。・・・そもそも経営とは、実務を行うこととは異質なものです。・・・スペシャリストとしての基礎がない人間は良いジェネラリストにはなりにくいものです。
これな!!ただ、担当者のうちは担当者のやるべき役割を果たす。そのために勉強して行動する。
失敗から学ぶこと。
キャッシュフロー経営が大事。
役員会に陪席するなら、首のかかった役員より部長の方が良いことを言えるはず。
女性・外国人の活躍には時間がかかる。男ばかりで100年やってきた会社で、これからの100年かけてやっていかなければならない。
夢をもつべき。課員の頃から、自分が部長だったらこうするのに、と考える。
部長になったばかりの頃、部下のことを人事課で教えてもらった。顔と名前、社歴だけでなく、どんな上司のもとで働いてきたのか。家族構成は、子供は、親はと知り、彼らへの声かけをしていた。彼らのキャリア・人生への責任がある。
自分を磨くことの楽しさを、仕事を通じて実感できるようになるのが人生の喜びだと思います。
アイデアのもとが人とのコミニュケーションの中で生まれる話。
・・・ふっと頭に浮かぶ。それをパッと捕まえられるかどうか。・・・通り過ぎていくものをつかむのは能力ではなく、四六時中そのことについて思いを巡らせて感度を高めているかどうかにかかっています。
これがダイバーシティのメリットなんですよね。きっと。
新人時代、そして役員以外は、人生の柱が仕事になってしまうもの。そしてその時期には、周りの人たちが犠牲になることも理解しなければいけない。
ライフワークバランスという言葉には違和感があり、仕事=人生であると書いてありました。
○感想
がんばろ〜!
やっぱ成功者はみんな勉強家やな。(勉強家が必ずしも成功者ではないけど、、)
ただ、まあ自分がやってきたことを誇りに思っている、大先輩の語りだなあとも感じました。
そしてなんやかんや伊藤忠すごい。
おしまい。