みたら書く

本や映画の感想を書きます

映画『ジョーカー』-可哀想な俺という妄想

映画『ジョーカー』を観て、1ヶ月くらい経ってしまいました。

 

観た直後、全く共感できないし、理解することもできませんでした。ただ、他の人の感想を読むと、解釈が違って楽しかった。この映画はそこを楽しむのがいいのかも。

 

◯あらすじ

 

バットマン」の悪役ジョーカーの誕生を描いた映画です。

 

主人公・アーサーは、発作的に笑ってしまう精神病を抱えています。コメディアンを夢見て、病気の母親を献身的に世話しながら生活しています。仕事ではピエロをしていて、道路で看板を持っておどけたり、小児病棟で子供達を楽しませたりしています。

 

そんな彼がある事件をキッカケに、狂い始め、遂にはジョーカーになってしまいます。

 

◯感想

 

色々な見方ができますね。このサイトから飛ぶとたくさん面白いブログが出てくる。

 

私の見方はこんな感じです。

 

①社会風刺的。余裕がないときに見捨てられるのは弱者。

 

先日の、関東に強い台風がきた時のことを思い出しました。

区の避難所がホームレスを拒否したことで物議を醸しました。ホームレスは家がある人よりも更に危険な環境にいるにも関わらず、住民票がその区にないからという理由で、避難させてもらえなかったのです。

ホームレスを受け入れると区民のスペースがなくなり、受け入れなければホームレスの居場所はない。自分たち区民の居場所を守るために、彼らを見捨てた。

私たちは当事者ではなかったからこそ、そんな非人道的なことがあってたまるか!と怒ることができます。しかしその時自分が彼らの後ろに並んでいたら…彼らのために自分の身が危険に晒されることを、素直に受け止められたか自信がありません。

 

映画の話に戻ると、アーサーのような社会的弱者を救うような福祉を続けるためには、お金が必要なわけです。しかし手厚い福祉には当然お金がかかります。その分税金が上がれば、市民全体に負荷がかかり、景気が悪くなる。景気が悪くなり、仕事を失う人が出てくれば、また社会的弱者が増えてしまう。

…なんて現実は単純ではありませんが、自分が苦しくなると、そんな風に考えてしまいませんか?どんどん視野が狭くなり、彼らが本当に福祉で守る必要はないのではないか、自分はがんばっているのに、彼らは働かずに守ってもらおうとしているのではないか?なんて考えてしまうのではないでしょうか。

冷静に考えれば、そんなことはないとわかるはずです。自分だってずっと強いわけじゃないし、いつでも危うなる可能性があるのだとわかるはずです。

 

現実の台風の話とフィクションであるこの映画を単純に混同できませんが、余裕がない時こそ優しくなれるといいですよね・・・

 

また、目の前で起きている人を、その瞬間助かるのが善か?仕組みづくりを人とお金と時間を注ぎ込んで作るべきか?この話も難しい。

当事者はその場しのぎでも救われたいと思うし、その場を乗り越えられなければ死んでしまうほどに(もしくはアーサーのように人を殺してしまうほどに)困窮する場合もあるわけです。

貧しい人に魚をあげるか、釣りの仕方を教えるか、というやつですね。しかし飢え死にしてしまっては何にもならない。

 

関連する記事

 

 

②アーサーはジョーカーではない説。

 

こちらは娯楽としての見方。

 

「ピエロのお面を被っていたとの情報も…」と報道されていることから、メイクしていたアーサーは殺人を犯していないのではないかという考察。ほかの人のブログにもありましたね。

 

アーサーは途中、恋人ができる妄想をします。映画を観ている我々は、それが妄想であることに途中まで気づきません。妄想であることが分かった時、映画全体を疑ってみてしまう状態になってしまいます。

 

もしかしたら、最初に電車の中で、3人のサラリーマンを殺したのは、アーサーではないという見方もできます。その事件をキッカケに街は富裕層への反逆に湧きますが、アーサーはそれに感化されたのではないでしょうか。自分のことをバカにしていた元同僚を殺したのはそのためでは?いやもしかしたら、大衆がピエロの真似をし始めた後に、アーサーも便乗しただけで誰も殺してないのでは?

どんどんと疑って観てしまいます。

 

まさに道化、翻弄される観客になってしまいました。

 

おしまい

 

 

本『心を強くする 「世界一のメンタル」50のルール』-コーチは大変

大坂なおみ選手の元コーチが書いた本。

超軽くさらさら〜と読めました。

スポーツする人が読むとおもしろいかな。

 

◯抜粋

 

・大きな野望を持ち、一日の目標を立てる。今日はやりたいこと全部やれたか?

 

・バカを見せることで相手との絆が深まる。

 

・ポジティブな行動が気持ちをポジティブにする。前向きな人と付き合うこと。

 

・100点を取らなくても、目標達成できればいい。

 

・一度リスクを取ることができれば、何度でもできるようになる、コンフォートゾーンを抜けること。

 

・プレッシャーを感じているか?

勝ち続ける価値があると、周りが思うからプレッシャーを感じられる。プレッシャーがないのは負け組になったということ。

 

・他人の期待より自分の願望を叶えると認識することで、ストレスに勝てる。

そして背伸びせず自分のスタイルで戦うこと。

 

・恐怖で相手を支配しない。尊敬されるコーチになる。

 

・笑うと幸福感を生むエンドルフィンが出て、生産性が上がる。チームメイトとの仲も深まる。

 

◯感想

 

私はビジネスライクとか、堅いと言われることがよくあるので、バカを見せるは有効なのかなあと思いました。相手との関係を良くするためにも、笑顔でコミュニケーションを取ろう。妙なプライドでバカにされたくない!と思ってしまう時もあるけれど、それこそ本当のバカで間抜けですね。

 

また、プレッシャー感じていないのは、期待されていないからでしょうか。自分で自分に適度なプレッシャーをかけたほうがいいのかもしれません。失敗するのが怖くて、期待はずれと思われるのが怖くて、先回りして「私にはできません」と公言しています。そんなことをしているうちは、自分の価値は上がらないと気付きました。

 

 

心を強くする 「世界一のメンタル」50のルール

心を強くする 「世界一のメンタル」50のルール

 

 

おしまい

 

関連:『英雄の書 すべての失敗は脳を成長させる』

 

映画『JFK』-自国を誇る気持ちが欲しい

歴史に詳しくなくても楽しめました。

CIAとかFBIとかかっこいいよねえ。

 

◯あらすじ

 

今なお謎の残るジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件に、地方検事ジム・ギャリソンが挑むというストーリーです。ジム・ギャリソンの著書をベースにして、フィクションを交えた作品になっています。

 

ダラス市内をパレード中、ケネディ大統領は銃撃され死亡します。事件発生から1時間後、オズワルドという人物が逮捕されます。しかし二日後、オズワルドはジャックルビーという男に殺害されます。翌年、調査委員会はオズワルドの単独犯行と結論付けますが、様々な疑惑が残ります。(厳重に警備されているはずのパレードで事件が起きたこと、犯人とされる人物がすぐに殺害されたこと、暗殺の動機が解明されないまま捜査が終えられたこと等)

 

知事のギャリソンは、この暗殺は国家レベルで仕組まれたものと考えますが、メディアも民衆も信じてくれません。ギャリソンは部下達と捜査をしますが難航し、遂にはチームから抜ける者も出てきます。また、事件の関係者であり、ギャリソンの証人になり得る人物達が、次々と不審な死を遂げます。

そんな中戦い続け、事件に関係する唯一の訴訟、クレイ・ショー裁判を起こします。

 

事件は1963年、この映画が公開されたのは1992年です。

 

 

 

◯感想

 

自分の国に誇りを持って生きたいという、ジム・ギャリソンがかっこよかったです。

 

彼は事件に没頭するあまり、家に帰って来なかったり、帰ってきてもずっと事件のことばかり話したりと家庭をないがしろにします。それに対して妻は呆れ、子供は悲しみます。家庭を顧みず、世間からは非難される夫のことを、妻は信じられなくなります。

 

夫婦喧嘩のシーンで、妻は言います。

「私は普通に暮らしたいの。」

しかしギャリソンは反論します。

「僕だってそうさ、でもこんな国で育つ子供たちが気の毒だ。これで怒らなきゃ、君はバカだよ。誰かがやらなきゃ。」

 

事なかれ主義の私は、妻のような考えをしてしまいます。しかし普通の暮らしというのは、彼のように戦わなければ失われていくものです。

民主主義のアメリカや、この日本でも、国のトップは我々国民が選ぶことができます。しかしその選んだトップが殺されたら?

ギャリソンは一部の政治家や実業家が得をするために、ケネディ大統領が殺されたと考えています。ケネディベトナム戦争から撤退することを決めたため、軍事に関わる政治家の反感を買ったということです。暗殺事件後、大統領になるリンドン・ジョンソンは、ベトナム戦争への介入を進めています。このことにより多くの死傷者を出しましたが、戦争景気という言葉がある通り、一部の戦争に関わる物資を供給する会社には利益がでています。

この事件の陰謀を知る者は殺されていく。権力により民衆は抑圧され、その真相を知ることもできない。自分達で大統領を選ぶこともできない。これはファシズムです。目先の自分の生活だけを見ていれば、日常をなんとなく平和に、楽にいきていくことはできると思うかもしれません。しかし先人が戦い、勝ち取ってきたこの平和を、子供達にも受け継いでいくには、それが侵害されない努力をすべきでしょう。

 

 

少し引用。

 

I think that most of us in this courtroom thought justice came into being automatically, that virtue was its own reward, that, that good would triumphs over evil. But as we get older, we know this just isn’t true. Individual human beings have to create justice, and this is not easy.

 

"ask not what your country can do for you, but what you can do for your country.”

 

 

JFK (字幕版)

JFK (字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 



 

◯関連

 

ケネディ大統領は人種差別と戦いました。

以下の作品には、差別される側から見たケネディ大統領が描かれています。

 

大統領の執事の涙(吹替版)

大統領の執事の涙(吹替版)

  • メディア: Prime Video
 

 

プレシャス(字幕版)

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  • 発売日: 2015/11/15
  • メディア: Prime Video
 



本『英雄の書 すべての失敗は脳を成長させる』-上手に失敗しよう

根性論ではなく、脳科学的に失敗をするとなにを得られるのかが書かれています。

 

◯要約

 

失敗と挫折を糧に、人生を切り開くには?

 

1.失敗すると良い理由

失敗して適度なショックを受けられれば、脳神経回路が書き換えられ、もうその失敗をしなくなる。

ただし落ち込まない人は、ショックを受けないから学ばない。落ち込みすぎる人は、失敗を見つめ過ぎて失敗の記憶を上塗りしてしまう。それぞれまた同じ失敗をしてしまう。

 

2.自らショックを受けに行くには?

まだまだ自分は未熟です、というのは言い訳であり、ここまでできますというべき。

言い訳するとショックを受けないから、脳が育たない。

 

3.やっぱり睡眠は大事

夜きちんと寝ると、脳は失敗に使われた関連回路の閾値をあげ、信号が行きにくいようになる。失敗しないための勘は、こうして身につく。

 

4.無意識の癖づけをすること。

脳神経回路の90%以上は、潜在意識に使われている。夢を考えても、たかだか数%の顕在意識であり、行動にはうつせない。潜在意識を変える必要がある。だから繰り返し失敗することで変えよう。

 

5.年長者の「勘」とは?

28歳まではとにかく入力、価値観が固まる。選択肢がたくさん見えるようになるけど、どれを選べば良いかわからないから、30代は失敗する。失敗を経験したら、その選択肢をもう選ぶことはない。50代にもなれば、選択肢は狭まるが、それはもう成功する道しか残っていないからである。

 

6.特別になりたいなら、自分一人で考える時間が必要。

右脳と左脳の連携を絶って、それぞれに信号を走らせることが必要。脳梁と呼ばれる、右左脳を繋ぐ神経は女性の方が発達している

 

7.自分を信じること

どんな窮地に追い込まれても、勝ちに行く。自分なら何かを得てその後に活かせる。そう思うこと。

 

8.他人の思惑を気にせず、他人のことを考える

相手にどう評価されるかを気にしているから傷付く。相手のために仕事できているのであれば、どう評価されようが、それは仕事自体への評価であり、人格とは関係ないことが理解できるはず。

 

9.自尊心を持つ

許せないことがあれば、他人との差別化が図れる。もちろん、その許せない理由が自分のための場合はNG。それは自己愛である。

 

10.夢ではなく使命と考える

自分のためにやりたいことは夢である。他人のためにやるべきこと、つまり使命を持つと、人は強くなれる。(実際免疫が上がる)

 

 

◯感想

 

「若いときの苦労は買ってでもせよ」

この本は、この言葉を脳科学的に説明してくれているのだなと思いました。

その苦労の仕方というのにコツがあるのがわかりました。

 

私は仕事をする中で、うまくいかないことを人のせいにしたり、逆に自分を責めすぎたりすることがあります。これでは脳は成長しない。

 

上司によく、起きたこと自体について考えるんだよ、と言われます。

私は失敗するといちいち傷付いてしまいます。これは仕事と人格とを混同しているのが原因です。効率的よく脳を成長させるにも、仕事そのものについて考えるよう意識しようと思います。

 

また、本を読んで特に衝撃を受けたのが、「私は未熟だ、と言うな」という言葉。めちゃめちゃよく言っちゃってる。脳にショックを与えるために、やってみますに変えてみます。自分を守るために言っていることが、成長を妨げるそう。根性論かと思ったら脳科学的に説明されて悔しい。

 

◯◯しない、ではなく△△すると書いた方が、行動しやすいですよね。しちゃだめだと考えるほどやっちゃう。

失敗を何度も思い返すことは、もうその失敗を「しない」と考えているわけです。だから頭の中の言葉を変えて、今度はこう「するぞ」と能動的にしようと思います。

その上でまた失敗してしまっても、きちんとショックを受けて、脳が育てば次こそは失敗しないと思うから。

 

ともすれば精神論・根性論と言われそうな事象に対しても、脳科学でアプローチしていて面白かったです。

 

 おしまい

 

 

英雄の書

英雄の書

 

 



関連:『心を強くする 「世界一のメンタル」50のルール』

映画『愛がなんだ』-無自覚に人を傷付ける

小説が原作の映画です。 

知人と一緒に見ました。

鑑賞後感想を言い合うと、お互い解釈が違うところがあって面白かった。

 

◯あらすじ

 

テルちゃんはマモちゃんが好き。

連絡が来ればいつでも飛んでいきます。

しかし呼ばれて行っても酷い扱いを受けるし、付き合うことはできません。まぁ所謂セフレ。

 

ある時マモちゃんの気まぐれで、デートしたり、好きに部屋に出入りできたり、恋人のように過ごすことができました。

その状況がしばらく続き、これって付き合ってるのでは?と、テルちゃんは思い込みました。明確に付き合おうとは言われていません。なのに、大人の恋はこんな風になんとなく始まるもんだ〜なんて言っちゃう。

 

テルちゃんはマモちゃんと過ごす時間を優先するあまり、仕事をクビになってしまいました。

それでもマモちゃんと居られるだけで幸せなので、構いません。

 

しかし突然、マモちゃんに好きな人ができてしまい、連絡が来なくなってしまいました。

その相手はスミレさん。タバコも吸うしお酒で肌荒れしてる、汚い言葉を使う。テルちゃんとは真逆のタイプでした。

ただ、スミレさんはマモちゃんのことが好きではなく、その恋も叶わなさそうです。

 

スミレさんに相手にされず、寂しいマモちゃんは、テルちゃんの好意を無自覚に利用します。また都合のいい女にされてしまいます。

 

それでも、連絡がなくなったあの頃よりはマシ。テルちゃんは、そう思いながら関係を続けます。

 

それなのに、テルちゃんの友達が、マモちゃんを怒ってしまいます。都合よくテルちゃんを扱わないでほしいと伝えます。

マモちゃんはその時初めて、テルちゃんを傷つけていたと気付き、反省し、もう会わないと決めます。

 

しかしそんなことはテルちゃんの望むことではありません。どんな形であれ、マモちゃんと会えるだけで良い。好きだから。いや本当は、もう好きかもわからないけれど、執着しているから。

 

会わないなんて言わないで、と笑いながらテルちゃんは言います。

マモちゃんのことは好きじゃないし、傷付くなんて勘違いしないでよ。今度男友達でも紹介してよ、なんて言います。

 

マモちゃんはホッとします。今後も友達として付き合っていけると思います。そして、テルちゃんに男友達を紹介するところで、映画は終わります。

 

 

 

◯感想

 

愛がなんだ、っていうよりも、恋ってなんだ?と考えさせられました。

 

誰かに恋して、憧れて、執着する。その人になりたいとさえ思う。なぜそんなに想ってしまうのか、理由はわからない。ずっと主人公は考えていました。

 

私はそんな風に人を想えたことがなくて、主人公が羨ましかったです。

なによりも自分が一番大切です。誰かに恋しても、叶わなさそうであれば諦めてしまいます。自分が雑に扱われるなんてもってのほかです。恋でも愛でも、自己犠牲は不要なはずです。しかしそんな理性を吹き飛ばして恋できるなんて、やはり羨ましい。

 

映画『蜜蜂と遠雷』でも感じましたが、なにかを好きでい続けるのは難しいです。

 

対象が人の気持ちのように揺らぐものでなれば、裏切られることはありません。(努力して必ず報われるわけではありませんが)

しかし恋愛では、対象は人であり、裏切られたり利用されたりすることがあります。

そんな不安定なものを好きでい続けて、正気でいられるはずがありません。少しずつ狂ってしまい、最初にあった純粋な恋心を、執着心に変えてしまうことになるのではないでしょうか。

 

 

また、自分を傷つける人から離れるのって、難しいなと感じました。

主人公が恋した相手は、自分勝手に振る舞い、無自覚に主人公を傷付けます。自分の欲を果たすために、主人公を利用します。

 

無自覚に人の行為を利用するのは、自覚しているよりひどいですよね。相手はわかってないから逃がしてくれないし、自分の意思で逃げなければいけない。でも好きだから逃げられず、更に傷ついていく。

 

映画の中では、同じように叶わない恋をしている友人が登場します。その友人は、ボロボロになり途中で恋を諦めます。

 

諦めた友人と、諦めず執着し続ける主人公とを比べると、それぞれ恋の仕方が違うのかなと思いました。自分を大事にする人は、諦められる。そうでない人は諦められない。この辺は愛着障害の話と関係するかなと思いました。

 

 

映画では友人達のストーリーも細かく描かれていて、本より好きでした。演技は少し残念でしたが…。「てかさ」「まじ」のような、少し古い言葉の使い方をしていて、いまいち集中できませんでした。文章だと気にならないけれど、言葉だと棒読み感がありますね。

 

ただ主人公がめちゃめちゃ可愛いくて、いちゃつくシーンなんてたまらないので、是非そこを見所にして、映画を観てほしいなと思います。

 

おしまい

 

 

 

◯原作

 

愛がなんだ (角川文庫)

愛がなんだ (角川文庫)

 

 

本『お金に困らない人の投資の考え方』-なんのために働くのか

 

 

◯要約

 

マインドセット

 

・お金は概念、そのものに価値はない。

 

・目標を決める。稼げたらどう使う?ではなく、なんのためにお金が必要か?

 

・利他的であるから成功できる、逆ではない。ギブできる器があるから成功しても受け止められる。

 

・幸せになるためにお金を求める。切り離さない。

 

・仕事でお金を触る人ではなく、自分自身が稼いでいる人をメンターとする。刺激をもらえ。

 

・コンフォートゾーンから出ること。学び、行動を変え、成長すること。

 

・ぼんやり時間・人脈・健康を消費するな。

 

◎テクニック編

 

・1.仕事で足元を固め、2.不動産でミドルリスクミドルリターン、3.ペーパーアセット(株や債券)、4.実体資産(美術品)という順番が黄金律。

 

・投資=元本×リターン×時間

 

・利回り=リターン/投資額。回収期間=100%/利率。IRR(内部収益率)は単利と複利を変換する表。利回りが大きいほど収益性とリターンのばらつき(=リスク)が大きい。運用方法が違う金融商品も、IRRで比較できる。

 

・積立型金融商品は年利6〜9%が妥当。

 

・借金していい。他人のお金を使って自分のお金を増やすことができる。借金するには金融機関を理解すること。どんな人にならお金をかすのか?

 

・投資やビジネスの前に、法律家に相談すること。

・個人の収入を減らすと、税金が減る。だからある程度ビジネスが大きくなると、法人化している。

 

◯感想

 

自分の振る舞いの甘さに気づきました。

 

サラリーマンは簡単にクビになりませんし、自分が遅刻したり休んだりしてもお給料は変わりません。更には不機嫌な振る舞いをしたり、気が利かなかったりしても、同じ会社にいる限り縁を切られることはありません。取引先と連絡が取れなくなることもありません。

 

これは会社に守られているからであり、フリーランスであればありえないことです。雇われて固定給をもらっていることに慣れ、自分の立場を勘違いしていたことに気付き驚きました。

最近の自分の行動を振り返り、気持ちを改めました。

 

自分の行動すべてが、お金に繋がる意識を持つ。

 

自分は利己的だと反省しました。改めてちゃんと認識してしまうと恥ずかしいですね。

そして変化することを嫌がっているし、自分自身が傷つかない方法で得をしようと考えているしとなかなか器が小さい…。

 

これでは当然お金持ちになれませんし、お金を得ても幸せにはなれませんね。

 

今の私はお金持ちではないけれど、生活が苦しいと感じるほど貧乏ではありません。お金にも時間にも余裕があるのだから、人のためになにかすることはできます。

 

お金を寄付することでも、友達の活動をシェアすることだけでもいいから、まずは行動してみます。

 

お金を求める理由、目標を100個考えてみよう、というワークがあったので、以下考えてみました。結構難しくて、お金関係ないことが出てきてしまいました。

 

・毎月好きな人たちと一緒に、美味しいものをゆっくり食べる

・都内で自宅用マンションを買う

・賃貸用マンションを買い1階にレストランを入れる

・毎週家の掃除を外注する

・食洗機を買う

・全身脱毛

・歯科矯正をする

・毎月エステに通う

・実家をリフォームする

・毎月5万円実家に仕送りする

・お金の心配をせずに生きる

・子供に資産を残したい、それをあてにチャレンジして欲しい

・仕事で海外に行く、年に2回1週間ずつ

・1年のうち1ヶ月、自宅以外で暮らす。毎年。

・満員電車に乗らない

・毎日8時間寝る

・福岡の海が近いところに家を持つ

・女性のキャリア形成支援をしたい

・夢がある人を支援したい(クラファン?)

・芸術家の支援をしたい。現実の生活をとって、夢を諦めた人を応援したい。

・不健康な人を減らしたい

・出産によってキャリアを狭めたくない

・マネージャーになる。40歳で部下15人、48歳で部下50人。(仕事で使えるお金を増やす)

 

100個難しい。。。残りは後日追記します。

 

キャリアプランを考えるときにも感じるのですが、私にはメンターがいません。すごく多くの人から刺激を受けていて、この人だ!と明確にできていません。

メンターを決めるにはどうしたらいいのか、また別の本で学ぼうと思います。

 

(2020.3.20追加)

メンターがいないのは、叱ってくれる人から逃げているからなんだって。確かにそうかもしれません。

 

 

投資信託を初めてみたのですが、放置しています。手数料高いところだった気がするので、明日確認してみよう。

 

 

不動産投資、本気で考えてみようかなあ…

 

 

おしまい

 

 

 

お金に困らない人の投資の考え方

お金に困らない人の投資の考え方

  • 作者:八乙女 暁
  • 出版社/メーカー: フローラル出版
  • 発売日: 2019/07/26
  • メディア: 単行本
 

 



本『死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威』-幸せを感じる力

◯要約

 

・幸せと感じるのは以下の3つの時だけ

 

1.生理的欲求が満たされた時。エストロゲンが出る。

2.目標が達成された時。もしくはアルコール等依存しているものを摂取した時。ドーパミンが出る。

3.ありのままを受け入れられた時。オキシトシンが出る。

 

3が不足する=愛着障害であり、1と2に逃げてしまうことになる。

1は過食やセックス依存症

2はアルコールや薬物への依存。

愛着障害の人が、依存症を克服したのちに自殺してしまうことがあるが、これは1〜3すべてを奪われた結果である。筆者が愛着障害を「死に至る病」と表現するのはこのような理由からである。

 

オキシトシンが多く出る、かつオキシトシンの受動体が多いと、自己肯定感が高い状態になる。オキシトシンの受動体の量は遺伝性があるが、後天的に変わることがある。幼少期にほとんど決まってしまい、その後は変えることが難しい。

 

オキシトシン受動体が少ないことは、うつやパーソナリティ障害という形で表面化する。これらの本質にあるのは愛着障害である。

また、オキシトシンの量が少ないと、免疫力は低下する。

 

愛着障害により、精神的な病気と闘いながら生活を送る、職を転々とする、依存症になる、子供を虐待する、突然自殺する等の行動が起こる。

 

・人に期待せず自分自身も大切にしないタイプ、過剰に人に依存するタイプはどちらも愛着障害と呼べる。

 

・受動体の量が変わる原因は虐待やネグレクトだけではない。本来子供はその存在そのものを、ありのままを受け入れられるべきである。しかし良い成績をとる・親の理想の進路を選ぶ等の「親が示す目標の達成」を評価された場合、受動体の量は減ってしまう。親も愛することでオキシトシンを出し幸せを感じることはできず、ドーパミンによる充足が得ている。

これは親自身がオキシトシンによる幸福を得にくく(受動体が少ない)がために起こる。子供を愛しても幸せと感じられないのである。子供に自分の目標を達成させることで、ドーパミンを出している。

そのように育てられた子供はオキシトシン受動体が少なくなり、彼らが親になった時、また同様の子育てをしてしまうことになる。

 

◯感想

 

自己肯定感は、大人になってからでは高めにくいことがわかり、絶望してしまいました。

 

おしまい

 

 

 

死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威 (光文社新書)

死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威 (光文社新書)

  • 作者:岡田 尊司
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2019/09/18
  • メディア: 新書
 

 

◯関係する本

 

シャーデンフロイデについての本を少し前に読みました。

人を邪魔するとオキシトシンがでるとか。

 

 

シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書

 

シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)

シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)

 

 

 

 

自信をつけるのにも、ホルモンが関係しますね。